パンダ日記

パンダ日記 『明日弁当あり、というのをいい忘れて深夜にママに告げるの巻』

フェイスブックに昔の日記がでてきたので、懐かしかった!

息子パンダももう大学生。

通学時間が2時間だし、立派な学食もあるので、やっと弁当を持たせなくても良くなりました。

エリザベスお姉ちゃんも大学卒業して、お勤めしています。

こどもたちの『食』の確保が一大事だった頃。

懐かしいなぁ〜。

************

 

2014年8月11日

今日の東京は、雨はそんなに降らないものの、風がとにかく強くて大変でした。
それに、警報がでている時には、園長の仕事上、自宅待機が基本なので、
いつ何時、市役所からの緊急連絡があるかもしれないので、急いでいました。

大風だったので、駅からは自転車ではなくて、
風に負けないように、必死で歩いていました。

なので、
なので、
歩いている時には、携帯も見なかったので、
エリザベスお姉ちゃん(長女高3)が、メールをくれていたのには、気づかなかったので、もちろん返信してませんでした。

そしたらね、
帰宅したら、
息子パンダ(中2)が土下座で謝って、なんだか必死に、口から泡吹いています。
なんだか、とんでもないことをしでかしたらしい。

エリザベスが、
「携帯、見てないでしょ。ほら、パンダ、ママに自分で誤って!」

と促し、
パンダが涙目で告白します。

「ママ、俺ね。俺ね。言うのが遅れてしまったんだけどね。
明日の部活、弁当ありなんだって〜〜〜〜。
(ウソ泣き)
俺も、さっきまで知らなかったんだよ〜〜〜〜。
お姉ちゃんが、一刻も早く、ママに言わないと、殺されるって。
ママが、駅の近くのコンビニ通る前に、連絡しないと、
ひどい目にあうって、お姉ちゃんがいったからぁ〜〜〜〜〜。」(泣)

殺さなかったけどね。
っていうか、
いつも、ワタシ、弁当のお願いをし忘れただけで、
そんなに怒ったりしてるんですかね。(そこ、ピンポイントで憤慨中。)

冷蔵庫の中身をみて、これからドンキホーテに車で行かなくてもよさそうだったので、今、ほっとしたところです。

それで、
明日、急に弁当が必要になった、パンダの理由が笑えました。

「明日ね。予定では、午前中だけ、国立2中で、試合だったでしょ。
弁当なしで、それで帰れると俺は思っていたわけ。
そしたら、先生たちの話し合いでね。
午後も、そこの学校で、他の中学の人も練習できることになったそうなんだよ。」

息子パンダは、卓球部です。
日本テレビの笑点が好きなのは、
三遊亭小遊三師匠が卓球好きなので、収録を観覧する時には、
小遊三師匠を主に応援しているくらいです。

息子の学校の卓球部は、オープンスペースという学生ホールのようなところで、練習をしており、もちろん冷房なしです。暑くて熱中症が心配な時には、教室に冷房を入れさせてもらって、涼んでいるそうです。

だけど、
明日行く、「国立2中」さんは、なんと!体育館に冷房があるらしい。

「だからね。ママ。こんなにめったにないラッキーなことが、
俺たちの知らないとろこで、先生たちが、相談して決めてくれたことだから、
いきなり弁当になっても仕方ないよね。

それにしても、体育館に冷房があるなんて、
すっごいお金もちの中学校なんだって!

ピカピカらしいよ。

流石だね。

私立って!」

あれっ?
息子よ。
アンタ、今、「国立2中」って、言ったよね。

それって、市立なんだじゃあないのかい?
と、思いつつ、
明日の弁当は、息子に感謝をさせつつ、
非常用の「チキチキボーン」と、卵焼きくらいしかできない母なのでした。

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リピート くじらになって泳いだ話

ラボも、ずいぶんと新しい出会いが増えて、

私はすっかりベテランの貫禄という体格になってしまったのですが、

自分のこどもたちが小さかったころのことは、忘れられません。

私も苦労しました。

もしよろしかったら、まり先生がクジラになって泳いだ話をご覧くださいませ。

 

スポンジのように、教えたことを吸収して、その通りにピアノを弾く子もいれば、

教わることが大嫌いな人もいますよね。

私もそうだったし、うちの子はふたりともそうでした。

特に、下の男の子、ネット上では「パンダ」は、小学校での詰め込み式の授業を受けることがストレスで、そのストレス解消をどうやってしようか?を私に託して、いろんなリクエストに応じてきました。

今の私の教え方の根底にある、

「その子の望むことに寄りそう」のは、こんな経験からきています。

 

 

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パンダ 聞き上手

お姉ちゃんのエリザベスは、大学生になったら塾講師と中華料理屋のバイトを掛け持ちで、帰宅は、ごく遅く。

中3で受験生のパンダは、夏休みは朝早くから塾だけれども、夕方からは、家で宿題をやる事にはなっているけれど、ホントは深夜の方が勉強がはかどるとかで、
私が見ている限りでは、ダラダラしているように見える。
お姉ちゃんは、最近、バンドブームなので、
帰宅すると、HDDにとりためた音楽番組を再生し、
弟パンダも、それにつきあって、
お姉ちゃんが、大学やバイト先で仕入れてくる少し大人の世界の会話を一生懸命に聞いている様子だ。
そんなわけで、
弟、パンダも、今、バンドブームらしい。
「あれもほしい、これもほしい あんあんあん」
みたいな事を歌っているやる気のなさそうなバンドが好きだそうだ。
最近では、
女子アイドルでも、そつなく受け答えをする子よりも、
少し「コミュニケーション障害」を持った子の方がうけるらしい。
パンダも、そんな肩入れをしつつ、応援しているバンドがあるらしい。
私は、早寝をしてしまうので、
そんな話にはつきあっていなかったのだけれども、
今日は、久しぶりに、ジョイフルまで助手席に息子を乗せて買い物(米を買う時には、必ず、どちらかの子がつきあうきまりにしています)だったので、
行き帰りに、ゆっくりと息子の話を聞けました。
パンダ「ママ。俺は、聞き上手だよね。って事は、きっとベーシスト向きだよね。」
私「へ?
私は、その理由が、どこのニュースソースなのかは、見当もつかないのだけれども、
後で、これはお姉ちゃんに聞けば、わかるのかなぁ〜。
パンダ「それでね。俺が聞き上手になったのっていうのには、実はママも関係があるんだよ。」
私「へ?」
パンダ「ママ。あれっ?自分では気づいていないの?ママは、よく話をする時に、まだまとまっていないのに、話しだして、後で、俺が合いの手を打ってあげてから、はじめて、結論に気づくって事、実はよくあるよ。」
だそうです。
まぁ、私が教師の癖に説明下手なのは、よく自覚をしているし、
でも、それは、
言葉で論理を固めるより前に、イメージで浮かんでしまうので、
その画像を忘れないように、端っこから描写しているから、結論が後廻しになってしまうんですよ。
そんなわけで、
パンダは、その事に気づきつき、
今までもさりげなく、母のフォローをし続けていてくれたらしい。
息子よ。
今まで、本当にありがとう。
勉強のほうも、がんばっておくれ。
ベースかぁ。
ベースねぇ〜。

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笑点3回目

土曜日朝は、息子パンダを叩き起こして、水道橋後楽園ホールにて「笑点」の収録を観覧しに行きました。

私たちも朝早いつもりだったけれど、
先頭の方々は、いったい朝何時に来ているのだろう?
高齢者が多く、身体がとても大変そうな方もいるけれど、
「笑点」を観るために、がんばっているだなぁ〜と思う。
この事は、特に終演後にお客様が一斉に5階からの階段を降りる時に痛感します。
手すりを頼りに、一歩一歩階段を降りている方もいる。
まわりの人も、ちゃあんとそういった配慮をしながら、よけて降りている。
今は、秋だから良いけれど、
夏の収録の時には、階段には空調がなく、とても暑かった。
無料で観させていただいているという、観る側の応援と協力の気持ちがいろんなところににじみ出ているのだなぁ、と思っている。
でも、一方で、開演前のOプロデューサーの前説では、
面白い件もあった。
『(自由席なので)せっかく良い席をとったなぁ、と思ったらテレビカメラがあって邪魔だなぁ、と思う方もいるかと思いますが、良い場所というのはテレビカメラも同じで、良い場所から狙って撮影をするのです。そこにカメラがあるという前提で、いろいろ位置をあらかじめ決めてありますので、「そこのカメラ邪魔」って、いうのはなしでおねがいします。』
あたりまえの事じゃないか!
と、心でつっこんでいたけれど、
そういった事にも対処しないといけないんだなぁ〜。
大きなお仕事は、本当に大変だ。
息子と出かけるのは、先週の学校見学に引き続きなのだが、
この日は、天気も良かったので、パンダの外出用の靴のエース(普段一番履いているもの)を洗ってしまっていたので、2番手を玄関に出しておいた。それで、息子は何も言わずに2番を履いていたのだが、帰り道に、
「ママ。この靴はね。26センチなんだけれど、俺はもう27センチなんだよ。ママが27センチを洗ってしまったから仕方なく履いていたけれど、やっぱり痛いよ。」
と、言いました。
息子よ。
早く言ってくれよ。
自宅になんとか帰ると、
下駄箱にあった3番手と4番手の靴を調べたら、やっぱり26センチでした。
なんで、こんなに買ってしまったかというと、息子は、未だにくつ紐が苦手なので、
通学用は白の紐靴と指定があるので、そうしているけれど、
プライベートでは、チャック式、ベロクロ式などを愛用しており、
これがなかなか売っていないので、見かけたら即買いしていたのです。
ここ最近は、部活での対抗試合用など自分で吟味していたものに、私は財布を出していただけだったので、気付かなかった〜〜〜。
速攻捨てましたけど、ゴミの有料化の前に言ってほしかったなぁ。
早速、27センチを探さないと。
(最近、ゴムでできている靴ひもを買ったので、問題なし)
私が「笑点」を勉強しはじめたのは、6月からで、
もちろん、幼稚園でその関連のイベントが企画されるとわかってからです。
それから、家でも録画した「笑点」も観るようになって、
娘エリザベスも、息子パンダも大好きになりました。
特に、パンダは、私がいない時にでも、ひとりでHDから笑点を探してみています。
しかも、大喜利の部分だけを何回も。
そして、小遊三師匠の「どろぼうネタ」なんかが、目も座っていてビシッと決まった時には、巻き戻して再生して観ています。
私が、今、さくら組でやっている「こども大喜利」のネタも、一生懸命、パンダが考えてくれます。そんなパンダなので、生の「大喜利」は、興味深々で、出番の前にのれんの奥から、ADさんが手で出番の指示をするところ等を、つぶさに観察していました。
今度、私は、いよいよ幼稚園のバザーのおまつりのイベントで、先生たち&有志の「大喜利」の台本を執筆予定なので、今回の収録をできるだけ記憶して、電車の中のでメモをおこそうと思っていました。そのためにパンダをもう一つの脳として連れていったのです。
「覚えてないよ。笑っちゃってたからさ。」
残念です。
覚えていないといいながら、
夜になってお姉ちゃんが帰宅すると、
いろいろと報告していたようです。
娘エリザベスは、2回目の観覧に連れていっていました。
エリザベスから又聞きですが、パンダの一番の感想は、
「落語家さんたちが、テレビで観るよりも、意外と大きかった」
そうです。
私は、歌丸師匠の小ささに逆に驚いたけれどね。
感覚は人それぞれです。
今日、こども向けに「これはイケル」と思ったこと。
それは、座布団から飛び出るような、オーバーアクション。
でも、これを園児が知っている語彙で、
どう設定したら良いのやら・・・。
がんばります。

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不思議な夜散歩 タイプライター

運動会の練習で忙しい日々ですが、

先日の連休で、娘エリザベスの高校の文化祭が台風で1日だけになったものの終了したので、我が家もほっとしているところです。
そんなわけで、こどもたち二人と久々に夜の散歩に出た時の事です。
いえ、本当は、車で「横浜●」のラーメン屋に息子パンダは行きたかったのですが、
車を出そうとした時に、どうしても犬のタケちゃんがどいてくれなかったので、
仕方がないから歩いていけるところにでも行こうと、しきり直しをしたところでした。でも、歩き始めたら、なんだか3人での仲良し旅の事などの記憶も蘇って、楽しくなってきたので、鷹の台の駅の方面まできて、そのまんま武蔵美の近くの私の思い出の中華食堂で食べる事になりました。
私の出身中学のすぐそばなので、中学時代は、中間テスト等の時には、ここでラーメンを食べて帰っていました。こどもたちは、そんな校則の緩いのは、信じられないというのですが、私の時代は、とにかく中学が荒れていたので、友達と3人で(しかも全員が学級委員)ちょっと寄り道をしてラーメンを食べるくらいは、お咎めがなかったのです。
ラーメンを食べると、上水公園沿いに、不思議な店を見つけました。
「ほたる石」 というガラクタ屋さんです。
美大生たちが、試験管とか、貝殻とかを買って店から出てくるところでした。
「私たちも入ってみようよ。」
と、エリザベスが言うので、何げなく入りました。
こどもたちは、
「ハウルの動く城」のハウルの部屋みたいだ。
と、言いました。
昔の眼鏡をつくる時のテストレンズなんかも陳列されています。
しばらく、それぞれ勝手に店内をみていると、
息子パンダがいきなりひとりしかいない店員さんに声をかけていました。
「すみません。あのタイプライターはホントに動くんですか?」
それまで、お姉ちゃんにさんざん、
「あの機械なに?」
「触っていいの?」
「お手を触れないでくださいって書いてあるものは、触れないの!」
とかのやりとりがあったので、
まさか実力で交渉するとは思わずびっくり!
インド人か!
すると、ご希望ならば、試し打ちをさせてくださるとのこと。
買うつもりがないんだから辞退でしょ、
と、思っていたところ、
エリザベスが、
「私、今月のお誕生プレゼント、これがいい」
と、言い出しました。
9500円の品物です。
中古品ですが、使える品物だそうです。
エリザベスは、店内で、レクチャーを受けながら、
「チーン!」という改行の音も楽しんでいました。
私がまだ小学生で、雑誌「りぼん」を読んでいた頃、
大学生になったら、タイプライターを買ってもらおう!と思っていましたが、
大学生になったら「ワープロ」を買う時代になっていました。
「タイプライターのキーボードは、パソコンのキーボードと違って、むしろピアノのように強く叩いてください。」
という事で、なるほど、かなり力が必要です。
インクは、ネットでまだ買えるそうです。
取り扱い説明書のコピーももらえました。
エリザベスは、ご満悦で、早速購入し、包んでもらいました。
店を出て、夜風に吹かれながら、
「買っちゃったねぇ〜。衝動的にねぇ〜。出会ってしまったからねぇ〜」
と、いいつつ3人で歩いて、
ちょっと寄り道して、ミニストップでソフトクリームでも食べて帰ろうと思った時の事です。
「お姉さ〜〜〜〜ん!」
と、エリザベスを呼ぶらしい声がして振り向くと、
ブ〜〜〜〜ンと、バイクに乗った物体が、近づいてきました。
思わず、
「魔女の宅急便かと思った!」
と、大きな声で言ってのけぞりました。
パンダは、静止して固まりました。フリーズです。
だって、そのバイクは、まっ黄色の旧型のベスパみたいなアンティークで、横にキャラバン用の幌布のバッグがついていて、
そのお姉さんは、乗馬用のヘルメットを冠っていて、
ビクトリア時代の英国風の肩幅の狭いワンピースのままの店員さんスタイルだったから。
「お姉さん、おつりが500円間違っていました〜〜〜!」
と、500円玉をエリザベスに渡すと、
また、そのまま黄色い物体は去っていきました。
何がびっくりって、やっぱりその完璧なスタイルにです。
私は、音大で、いろ〜んな自分のスタイルを追い求めている「美」の人には遭遇していて、例えば、男でスカートとか、授業のノートをわざわざインク壷のペンでとっていたりとか・・・。そんな人、いっぱい見ているけれど、それでもその店員さんのインパクトには、驚きました。
「私、あの店員のお姉さんの友達になりたいな」
と、エリザベスは言いました。
お客さんからはじめれば、もしかしたらなれるかもしれないね。
「ママはいいなぁ。夏休みにも、いっぱい変わった人に会ったんでしょ。」
いえ、その、北海道で変わった楽器を演奏するアーティストたちと旅はしたけどね。
「私は、これからもっともっと、変わった人に会いたいなぁ〜。」
娘よ。
きっと、その夢、すぐ叶うと思うよ。
と、思った母でした。
もしかしたら、エリザベスそのものが、すでに変わっている人の領域に入っているのかもしれません。
変わっているという言葉を使っているけれど、
実は、それは通常と異なるという意味ではなくて、
個性をしっかり持って輝いている人ということを指しているのだね。
翌日も、
女二人で、夜のお散歩。
今度は、カフェスローでまったり、
そして、女子校生の「個性的な筆箱探し」にとことん、つきあいました。
エリザベスは、間もなく17歳。
彼女がセブンティーンのバースデープレゼントは、タイプライターで、
自分にそっくりなメガネをかけているネコの筆箱を使っていたジェネレーションだった事を、私は、ずっとずっと忘れないだろうなぁ〜、と思いました。
余談。
今日は、エリザベスは、代休で家にいたので、
さくら組さんで人出が必要だったホール壁面(秋の七草)のハサミ作業の作業に借り出していました。
さくら組さんたち、ファミリーキャンプで知っている人もいたので、
口々に言っていました。
「あ、まり先生ちの人だ」
年長さんの皆さんが思っている親と子のイメージとは、ちょっともう違うんだねぇ。

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オケラの七ツ芸

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さくら組さんとだんだん仲良くなれてきて嬉しい。
今まで、園長先生とクラス園児としての距離があったから、知らなかっただろうけれど、
まり先生は、自分が中学1年の時は、科学クラブに所属、
中学2年の時には、市内の科学好きな中学生が集まる「科学センター」というのに学校から派遣されていたという経歴があって、虫とかトカゲとか、ヘビとか平気で掴んだりしているわけです。
そして、そんな私の息子のパンダは、
水族館や博物館が大好きで、勉強しないで、いつも図鑑ばかり読んでいます。
そんなわけで、
ついいつも余計な事を言ってしまう親子なのですが、
昨日も、さくら組さんの「9月のお祝いの歌」で「手のひらを太陽に」(ウキコ先生が決めておいてくれたもの」を教えるために、全員でテラスに出て、自分の手のひらの血潮を太陽にあてて確かめた後、
「ミミズ、オケラ、アメンボ」を説明したところで、
うっかりオケラを適当に説明してしまい、
帰宅して、虫にも詳しい息子パンダに確かめてみると、
どうやら、私が思っていた「オケラ」は、ゲンゴロウなどの水棲昆虫で、
お腹で息をするのも、その種の特徴だったみたいでした。
今日は、早速、お詫びと訂正。
家で、プリントアウトしたA4サイズのオケラの写真が部屋に飾ってあります。
Images
息子パンダが言いました。
「オケラと言えば、七つ芸だね。

よじ登る、泳ぐ、穴を掘る、走る、跳ぶ、飛ぶ、鳴く」

というのがあるそうでした。
こんなに多彩なのに、オケラはオケラで、
パッとしているわけではない、というのが、
オケラらしいなぁ、というわけです。
朝の彼の登校前の忙しい時に、
私も、さくら組さんにちゃんと言いたいのでメモしようとして、
「もう1回言って」
と、パンダに言ったら、
「えっ。ちょっと待って。僕のやるべき事が終わってからでいい?って、まるでママみたいな事いっちゃうよ。」
と、言われました。
パンダは、いつも私が出勤準備で忙しい時にかぎって、
「集金」だの「ハンコ」だの言ってくるので、
「ママの今やっている事が終わってからでいい?」
と、待たせているので、こんな機会こそ、ママを待たしてやろうと思ったみたいで、顔はニヤニヤして、時間割りが終わったら、答えてくれました。
おかげ様で、
本日の出席とり後、ちゃんと説明しておきました。
そんな事があったからでしょうか、
昼下がりのテラスにて、
大騒ぎがあり、
「みんな〜〜〜、理事長先生を呼ぶんだ〜〜!大変なことがぁ〜〜〜!」
と、うちのクラスの昆虫番長が叫んでいる声がして、
人だかりの輪の中を見ると、
黄金色に輝く、黄金虫が、ポツンと場違いにテラスにいるだけでした。
まり先生、素手でつまんで、自然に還す、3秒で解決でした。
そういえば、今まで、このクラスに、虫とか生き物が入り込むたびに、
私はレスキューに呼ばれていたような気がします。
みんな、これからは、自力で解決できるよ、まかせてくれたまえ。

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昭和記念公園でサイクリング

お姉ちゃんが合宿に出発して5日たちました。
弟パンダの期間限定の一人っ子気分週間=宿題強化週間は、
あと少し。
昨日は、宿題の自由研究の実験部分を終えて、後は書くだけのパンダを残し、
私は、今週末の出張の準備の買い物と打ち合わせに出かけました。
それで、4時間後に自宅に戻って確認すると、
「自由研究できた!」
と、言うのですが、昨日実験した分よりも枚数が少ない!
どうしたものなのか?
と、思ったけれど、どうやら、パンダとしては、「ママが帰ってくるまでに仕上げる」ことを優先しなければならないと思ったらしい。
レポートを見ると、教科書を離れて、かなり独創的に自分で考えた事が書いてあって、字が汚いので、それを先生が読めるかどうかは別として、内容としては、まあまぁ。
もうちょっと頑張らせたい。
馬の人参ではないけれど、
「もうちょっと頑張ったら、サイクリングにでも行こうか?」
といって、ちょっと頑張ったので、夕暮れの昭和記念公演までサイクリングしに行ってきました。
昭和記念公園のサイクリングコースは、高低差も辛くないので、私も安心してつき合えます。パンダの身体を動かしたい気持ちも満足なようでした。
Img_3940
昭和記念公園の砂川口から入って、サイクリングで立川口まで出たので、
ちょっと立川のビックカメラでウィンドウショッピング。
どうせだから外食したいと息子が言うのですが、
私ができれば、家の近くまで行ってから食べる方が良いと言った時の事です。
パ「じゃ、うちの近くの○○○とか?」
と、言って、私の顔をちょっと見て、
パ「あ、ダメだ。だって、ママ、今、鼻毛でてるもん。だから、誰かに会う可能性のないここいら辺で食べちゃおうよ。」
息子よ。
そんな事を理由にするなよ。
幸い、それを言われたのは人目のないエスカレーター付近だったので、
慌てて、抜こうとすると、
パ「無理無理、鏡もないから抜けないよ、いっその事、押し込んじゃえば。」
と、言うので、その通りにしました。(泣)
私「自転車で帰るので、陽が沈む前にできるだけ家の近くまで行っておいた方が、安全だと思います。」
と、最初に言っておけば良かった理由を述べると・・・。
パ「なんだ、そうゆう理由があるなら、最初から言ってよ。」
と、言いました。
息子よ。
君は、自分の知り合いに会う可能性がなければ、自分の母親が鼻毛が見えていても構わないのか?
男の子って、不思議です。
結局、
自転車で風を切って帰る途中に、陽はとっぷりと暮れたので、
またまた遠征をして、玉川上水の回転寿司に行って、
通りすがりの実家に母の顔を見に寄ってから帰宅しました。
風は、もうずいぶんと秋になった月明かりの夜でした。
お姉ちゃんは、今日の夜、合宿から帰ってきます。
パンダは、今朝から塾がはじまり、明日からは部活開始です。
夏休みも、最終コーナーだ!

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国立科学博物館

朝、息子パンダが起きる前に湯船につかり、着替えて、駅まで歩いて帰りの特急のチケットを買いにいきました。御殿場駅の周りには時間を潰せる所がないので、特急の時間までは、ホテルの部屋で過ごすのが得策と思ったからだ。

この判断は、とても良かった。考えてみれば、お盆のUターンラッシュで、満席に近い状態だったそうで、並びの席はとれずに、通路を挟んでの席でした。
それよりも驚いたのは、この特急の本数で、午前中は9時のみ、次は1時というのです。東京に住み続けていると、ローカルな感覚はわからずに、つい、息子が無理なく起きれる時間でと、
「10時台の特急であいている席ありますか?」
なんて、間抜けな聞き方をして失敗してしまいました。
時間は、間もなく8時になろうとしていたので、急いで帰ってパンダを叩き起こして、ビジネスホテルに無料でついてきた朝食をとり、そのままチェックアウトして、少し早めに駅のホームにつきました。
御殿場が始発のようで、特急はすでにホームに入ってきており、車内清掃をおえたら、すぐに座席につく事ができ、パンダはさっき朝食を食べたばかりだけれど、おにぎりを2個食べて、そのまま寝てしまいました。
行きは、乗り継ぎ、乗り継ぎでやってきましたが、帰りは一路新宿経由にしてみました。新宿についたのが、10時半くらい。
宿題の理科自由研究テーマは、まだ決まらないのいうので、
そのまま国立科学博物館にも足を向けると決り、
それなら、まずは携帯を充電しようとソフトバンクショップへ。
充電するのに30分はかかるそうなので、パンダは髪の毛を1000円カットで切り、その後ファーストキッチンで食事をとって、携帯を受け取って、山の手線に乗りました。
新宿から上野までは、ぐるりとけっこう時間がかかるので、
パンダは、
「DSも携帯みたいに充電できるところがあるといいのにね。」
と、言いました。
私だけ充電してしまったので、パンダにiPhoneを貸して、そんな時用の将棋のアプリで遊ばせていました。中学生なのにね。
(こんな時に時間を有効に使うために、百人一首の暗記カードがあれば便利なのにね。とうっかり言ってしまったために、後で協力する事になってしまいます。)
パンダには、生き物のブームが数年おきにいれかわるという特質があって、水棲生物の興味がいろいろあったので、水族館には何年も通い続けたけれど、今は、水族館は、「趣味程度」にして、これからはその分に行かなかった動物園や博物館にいって、主に剥製に興味がでてきたところだそうだ。
国立博物館は、リニューアル後、何度か来たと思っていたけれど、パンダにしてみれば久しぶりだそうで、特にノアの箱船のような圧巻の動物群を見たかったらしく、大変満足をしていた。
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フランスの博物館には、「ノアの箱船に乗ろうとしているところ」を一列に並ばさせる事で表現しているところもあるそうだし、アメリカのスミソニアン博物館は、大きい!という事に特化したジオラマもあるそうで、水族館もいろいろ行ったけれど、また「博物館」というジャンルもいろいろテーマがあって面白そうだな〜、とちょっと覚悟しながら思った。
息子が一番気に入って写真に撮ってほしいといったもの。
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ムースが圧巻だったらしい。
「撮影してくれて、ありがとう」
とまで言われました。
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もうひとつ、写真に残してほしいと言われた、
「アリを飼う植物」
相変わらず、パンダの嗜好はわからん。
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水族館ブームの前は、恐竜ブームで、この国立科学博物館の地下の恐竜ゾーンを見尽くした感があるのか、今回は、動物ゾーンのみで帰ろうという事になった。
私は上野にせっかく来たのだから、
パンダケーキを食べて帰りたかった。
「えっ?それはママ自身の希望?俺に気を使ってパンダケーキといっているのなら、俺はもう中学生だからいいんだよ。」
と、パンダは遠慮した。
恐竜ブームの前は、パンダブームで、その前がネコ、間のどこかにカブトムシとムシキングがあった。パンダブームのときには、上野動物園にきていたし、代官山のパンダのキャラクターの雑貨屋さんで幼稚園入園に必要な弁当袋などを買いそろえた。こだわりがあるので、仕方がないと私はつき合っているものの、パンダも中学生なので、「悪いな〜」感が時々でてきて、それはそれで成長で面白い。
「いえいえ、ママは今日の自分へのご褒美として、パンダケーキが食べたいんだよ。」
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一番駅に近い、半分は無料休憩所となっている気軽なカフェは、
私がこどもの頃からありました。
今はパンダメニューを押しているようです。
お目当ての「パンダケーキ」はもう売り切れていたので、
パンダアイスを買ってみました。
私は一口しかもらえなかったけれど、甘みをおさえていて、とても美味しかったそうです。
このカフェは、昔からあるからなのか、お年を召した方が多い。
私も年をとっても、上野に遊びにきてカフェで休憩するようなお婆ちゃんになりたいな、と思いました。
さて。
息子の自由研究のテーマは、結局拾えないままに二日間を出歩いて遊んでしまいました。
息子によると、小学校の時と違って、友達同士でも安易に、
「自由研究のテーマどうした?」
とは、聞けないそうです。
理由は、かぶってはいけないし、真似したと思われても困る。
気難しい理科の先生に、認めてもらえるような内容は、
とてもハードルが高いものらしいのです。
宿題強化週間の予定としては、今日の帰宅後は、自由研究の書く作業にとりかかれる筈だったので、
「これからどうしよう?」
と、言うと、
「百人一首を覚えるでっかい単語カードをつくろう!」
ということになり、帰りにロフトに寄ってみると、ホントにそれにぴったりのデッカイ単語カードが売っていました。
それに50首を赤字で書いて、覚えようという作戦らしい。
「そうしておけばさ。こんな旅の時に、暇な時に覚えられるでしょ。」
とパンダはいいました。
息子よ。
旅は、もうおしまいだよ。
君は、もしかして、もう1回くらい夏休みに旅があると思っているのかい?
疑問は残りつつ、
帰宅して、シャワーを浴びて、やっと肌の保湿ができました。
手ぶらで外泊すると、洗顔しても乳液もなくて困るなぁ〜、
という事が、私もわかりました。
祖母に連れられてゲリラ宿泊していた頃はこどもだったので気付きませんでしたが、祖母は自分だけ化粧はしっかりしていたような記憶もあります。
日常と違う事をせっかくの夏休みに経験できて、
息子も私も思い出ができました。
お姉ちゃんが帰ってくるまで、あと3日。
宿題強化週間は、まだまだ続きます。
後日追記
そして、息子の自由研究テーマは、結局、私が想像した『動物』カテゴリーのものでは全くなかったので、ガックリしたものの、なんとか決まって、ただいま大詰めで、毎晩遅くまでカリカリ書いています。
テーマの内容や実験の様子も面白いので、後年のために記録に残したいところではありますが、息子の意向で、
「ブログには、くれぐれも書かないでね。」
と、いう事になっています。
友だちに、今の段階でバレてはいけないようです。
では、私が二日間、お金と時間をかけてパンダと二人で出歩いた事は、「夏休みの思い出」として、日直スピーチかなにかでたった数分披露されるためだけのものだったのか!というと、
実は、ちゃあんと役にたった事が、後日じわじわと感じられています。
「二日間、科学する心」
を持ったサファリパークのスタッフの方とか、博物館の解説の方とか興味深く見入っているお客さんに触れた事で、
自分の中での「研究する魂」にやっとこさ火がついた感じです。
ずっと家の中にて、
「あと、何日だよ。」
と、言い続けていたら、きっとまだテーマは浮かばなかったかもしれないので、思い切って環境を変えるのも、有効なんだなぁ、と思いました。
今、書きかけの息子の自由研究のレポートを盗みみて、ふと、
「あれ、もしかしたら、ナイトサファリでナイトスコープを使用させてもらったのが、この実験に推移してきたのかなぁ。」
と、思いました。
幼稚園生や低学年の頃には、
「水族館の飼育員さんになりたい」
「水族館に魚を卸す会社「ブルーポイント」の社員になって、魚を捕まえたい。」
等、いろんな将来の夢を自由に語っていたパンダ。
タクシーの運転手さんに、
「せっかく美ら海水族館に来たのに、イルカショー見なかったの?」
と言われて、
「ボク、専門は魚類ですから」
と、しれっと言っていた小さいパンダは、もういません。
もし、うっかり魚が好きで水族館に通っているなんて、
同世代の人に知られてたら、
「じゃ、将来は博士か?(その成績で)」
みたいな事を言われるのが怖くて、
それに、博士になる人が、中学生の時にはどれくらいの成績がとれていたのか、なんていうのもだんだんわかってきて、
将来への夢が、だんだんと現実からせばまってくるのに苦しいのが思春期なんだと思います。
だったら、幼稚園の先生としては、
そんな時期がくる前に、
できるだけ、将来の夢の幅を広げてあげる事なんだと思ったりもします。
なにせ、卒園の時の「将来の夢」に出てくる発言は、男の子だったら80%は、サッカー選手なのです。
それしか知らない、というのもあり、
年長くらいだと、
「○○マンには、どうせなれない」
というのが、わかってしまう微妙な時期でもあるからです。
年少さんは、将来の夢が「ウサギさん」だったりする事もあるので、
この数年の違いはとても大きい。
そんな、諸事情が頭の中でくるくると廻りつつ、
息子のもうひとつの大物課題の「百人一首の50首暗記」のための下請け作業で、
暗記カードにパソコンで赤い印字をして、暗記カードを作成している、
夏休みの午前中なのでした。J-WAVEを聴きながら・・・。

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富士サファリ、ナイトサファリステージ2

中学校に入ってみて、

本当に夏休みの宿題の多さに愕然としました。
高校生のエリザベスお姉ちゃんに言わせると、
「高校では、先生たちが職員会議で、宿題の量のバランスを推し量ってくれるから、
ひとつの科目だけ負担が大きいという事はないけどね。」
らしいのですが、
小学校時代のそれと比べて、宿題にも個性があるんだなぁ、というのが、
親として、宿題の総量を見渡して思う事です。
パンダは卓球部なので、お盆ウィーク以外は全て部活が朝から弁当持ちであって、
週3回は、夜に塾もあります。
塾で、夏休みの宿題をやってもらえたらいいのに、と思ってしまうけれど、
そんなわけにはいかない。
16日金曜日から、エリザベスお姉ちゃんは4泊5日で、合宿です。
パンダは、それが終わるとまた部活&塾の日々が続くので、
この期間は、パンダも一人っ子待遇で、宿題教科週間となるべく、
スケジューリングをしてあったわけです。
まず、美術を片付けます。

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学校に掲示する標語と絵を描くのですが、

「北極のシロクマが、地球温暖化で氷山が少なくなっていて、仕方がないので、泳いで移動をしていて大変だ。」
という映画「アース」で見た映像を胸に「自然を大切に」と、描いていました。
次に、家庭科です。夕食を作る家庭をレポートします。
大好物の鮭の塩焼きがメイン。
簡単すぎて、評価が心配です。
さて、残る大物が、
「百人一首を50部覚える」
「理科の自由研究」です。
その他も、いろいろとあるのですが、部活の余り時間にも少しずつ進めているようなので、強化月間からは外してあります。
お姉ちゃんが合宿に出発した朝、
朝食を食べながら、パンダと自由研究について話し合っていました。
それで、今の案としては、
「ダンゴムシかなぁ〜」
というので、この暑いのにダンゴムシはいるのだろうか?
と、せっかくなので、虫繋がりで、多摩動物公園の昆虫館にも行ってみて、宿題のヒントを掴もうという事になりました。
パンダは、着替える時に、いつもは愛用している「虫除け成分入り靴下」を避ける事を高らかに言っています。
「昆虫館に行く時に、虫よけバンドやスプレーをしていく人がいて、
虫が困っているらしいよ。」
そんな様子をそばに、私も短パンでボーイスカウトの人みたいな出で立ちになっていました。
お盆なので、バスの時刻を確認しようと、出掛けにPCを開くと、
なぜだか、「富士サファリパーク」の宣伝が目に入り、ポチポチして進んでいくと、
「人気のナイトサファリ、ネット予約可能。」
と、あったので、思わず見てみると、
なんと!
ナイトスコープ使用の人気のステージ2が、
夏休み中に、今日だけ奇跡的に空席がある。
パンダにちょっと、その事を言ってみると、
「い〜ね〜」
というので、
行き方とかあんましわかんないけれど、
もちろん、(運転が苦手なので)車じゃないけれど、
iPhoneを頼りに、富士サファリパークに行ってみようという事になりました。
「じゃ、遠出だから、温泉に入るかもだね。」
と、いつものように、パンダのショルダーバックに、二人分の替えのTシャツ、パンツ、靴下の最低ラインの服を小さく畳んでいれました。
とにかく、バスの時間だけは決まっているので、
私はウェストバッグのみ、パンダはショルダーさげて出かけました。
パンダと出かけられるチャンスが夏休みはじまってからなかったので、
今更なのですが、制服の直しに立川の学生服屋に寄りました。
ミッションを終えると11時。
立川から中央線で八王子、八王子から横浜線で町田、町田から小田急で厚木よりも先の新松田まで行きました。
お昼がまだだったので、松田で済まそうと思ったら、
とてもとてもローカルな場所だったので、コンビニでおにぎりを買って、
JR松田駅のホームで食べました。
本数が少ないので、30分くらい待って、やっと2両編成の沼津行きがきて、
御殿場に着いたのが、1時半くらい。
バスのチケット売り場にいくと、
「富士サファリ行きの路線バスは、次は2:55ですね。ナイトサファリに行くなら、帰りはもう路線バスはないので、タクシーになります。」
と、情報をもらい、マクドナルドもスターバックスも、スーパーもない御殿場駅周辺で、1時間半ほど時間を潰す事になりました。
ここまで行き当たりばったりなのですが、
車中で楽天トラベルでホテルまで取ってしまっていました。
駅から歩いていけるビジネスホテルまで、
チェックインはしないけれど、歩いて行ってみました。
帰りのタクシーに提示できるように、パンフレットももらいました。
さて。
ここで一番しなければいけない事は、
服装をバージョンアップする事です。
パンダは長ズボンに、冷房よけに長袖シャツがいつもバッグに入っているから良いとして、私のショートパンツが心もとない。ヨーカ堂みたいなところで、買えたらよかったのですが、あいにく洋品が買えそうなところが駅前になかったので、コンビニで、バスタオルと、レギンスを買いました。
車中で、iPhoneで周辺の地図を調べた時に、
「ファッションプラザ」という建物があって、とても期待していたのですが、
全部飲食店とカラオケでがっかり。
富士サファリのお土産用のアフリカンな洋服を買って寒さをしのごうかとも思ったのですが、売ってなかったら大変なので、ここで買っておいて良かったです。実際に、長袖Tシャツも、バスタオルも取り扱いはなくって、ナイトサファリのお客さんたちは、皆軽装だったので、「寒い、寒い」と言っていました。
バスが到着しました。
皆、外国人ばかり。
日本人は、富士サファリには、たいてい車で行きますよね。
1時間に1本あるかないか、というバスに乗るという選択肢は、
ないよねぇ〜。
私が運転が苦手なばっかりに、息子パンダは、沖縄の美ら海水族館にも、バスを何本も乗り継いで半日かけて行ったりしています。
でもね。
世界標準でいったら、そんなのは当たり前で、時間通りにバスがくるだけマシだと思うのです。パンダも慣れているので、文句も言わずに、バス停で立ちながら、コンビニで買ったお菓子とかをボリボリ食べて待っています。
ま、経験って事でいいよね。
だって、ママは、添乗員じゃないからね。
それで、
35分かけて路線バスは、富士サファリにつきました。
昼の部のバスは予約をしていなかったけれど、間に合ったので、50分かけて一周してきました。
前に、家族で車で来たときは、マイカーだったために、「餌やり」ができなかったので、初体験できました。ライオンさんに、鶏の手羽をあげると、バリっと骨を砕く音がしました。解説が聞けるのも、バスの魅力です。ライオンの群れを普通に、「プライド」と言っていて、「ほんとに言うんだ」と、ライオンキングかぶれの私は思いました。
シマウマの群れを見たカテゴリーから、かなり遠ざかって、一般草食動物ゾーンのゲートの近くに、いじめにあっていて、傷だらけになって、ひとりで暮らしているシマウマがいました。
パンダは、シマウマが、毛を刈ると黒くなる事は知っていましたが、文様が一匹ずつ違って、指紋のような識別が可能という事は、初耳だったそうで、印象に残ったようでした。
「これ、自由研究のテーマにいいんじゃね?」
と、ギャルのような口調で提案してみましたが、
「ママ、すぐそういう風に言うのやめてくれない。もう、今日は、趣味でここに来たんだからね。宿題、関係ないよ。」
へ?
宿題に直結しないのに、私はここまで連れてきてしまったのか、と膝ガクでしたが、
「じゃ、ママは、ここに何のためにボクを連れてきたの?」
というので、
「パンダの夏休みの思い出づくりです。」
と、答えると、
笑顔で頷かれました。
水族館は、今までたくさん見て来て、
昨夏にフロリダで「アニマルキングダム」の「キリマンジャロサファリ」を体験して、今度は動物にも興味があるようなのです。
バスを降りて、園内の食堂で食事。
家を出てから、はじめてのちゃんとした食事。パンダは二人分とケーキを注文していました。
食事が終わると5時半になったので、
ネット予約をしたナイトサファリステージ2を発券してもらい、
ナイトサファリの時間中、夜間開園しているゾーンをブラブラ歩きました。
「イヌ」と、「ネコ」と、「ウサギ」に触れる館は、それぞれ500円課金されるため、選択制という事にすると、パンダは、「ウサギ」を選択。
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好みのウサギを選んで膝に載せてもらい、顔が緩んでいます。
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顔、緩みっぱなしです。
息子よ、夏休みの思い出がつくれて良かったねぇ。
この後、
カンガルーが出てくるアトラクションがあって、
池で泳いでいるゴマフアザラシを見たら、
もう、やる事がありません。
2時間くらい、屋外のベンチでひたすら座っていました。
でも、息子との二人旅で気楽なところは、ただ黙っていてもお互いに気にしないので、実に静かに、それぞれDSをしたり、昼寝をしていたりできるのです。
急に泊まる事になったので、携帯も充電器を持ってきていません。
iPhoneは、合宿に行っているお姉ちゃんの緊急連絡があるかもしれないので、
電源をオフにして温存しておく事にしました。
「ママのお婆ちゃんのヒサコさんはさぁ〜。
今のママと僕みたいに、ふらりと泊まっちゃう事ってあったんでしょ。」
パンダが夜風に吹かれながら、懐かしい事を思い出させてくれました。
母方の祖母のヒサコさん(ソプラノ歌手手塚久子)は、戦時中は、慰問ツアーで大陸にも渡って演奏活動をしていたというバイタリティーのある旅人だったので、
初孫の私を連れて、ふらりと箱根に行き、パンツも持たずにそのまま泊まってしまう事がよくありました。
パンダには、今までも帰れなくなりそうな感じの時に、いつも言っていたので、
「今日がまさに、その日なのか!」
と、思ったみたいです。
最終電車がとまってしまう場所からのタクシー代と宿泊費がどっちが高いか?
が、判断の目安だね、と、話して決めました。
今回は、私の事前の下調べができていないで、富士サファリ界隈のバスや電車がそんなにないという事を知らなかったので、本当に泊まる事になってしまったけれど、パンダと私の二人の遠出は、いつでも温泉に入れるように最低限の着替を持ち歩いています。
パンダも、いつまでも母親と出歩いてくれる訳ではないと、いつも思っているので、貴重なチャンスだったのかもしれませんね。
さて、待って、待って、待ちきれなくて、せっかくだから30分も前から、バスの停留場所に陣取って、1番さんを狙う事にしました。
その場所から、iPhoneでタクシーを予約。ちょうどサファリが終わった頃に、迎えにきてもらう約束をとりつけました。御殿場からタクシーを呼ぶと30分かかるのに、180円のお迎え料が加算されるのみだそうです。これは、予約しておいて本当に良かった。
ナイトサファリへのテンションは、なんだかディズニーのようです。
ハイテンションで、出発の時には、みんなで手を降ったりします。
送り手側としても、本当に面白いと自信を持っているコンテンツなのでしょうね。
車両に乗り込むと、落とさないようにナイトスコープを首にかけてもらえます。
この扱いがとてもデリケートなので、小学生以上が対象のツアーです。
パンダは、このナイトスコープが、本当に嬉しいらしく、
私の扱いが間違っていないか、ちょくちょくかまってきます。
動物たちは、夜の方が本当の姿を見せてくれると、
聞いてはいましたが、本当でした。
チーターなんか、孤高のイメージですが、
数匹で集まって、井戸端会議をしているようなざわざわ感があったり、
トラも、すごく活き活きして、歩きながら跳ねたりしてご機嫌な様子が、
なんだか「絵本 ちび黒サンボ」と違うなぁ、こんなに陽気でいいのかな?と、思いました。
反対に、キリンさんは、お休みモードで、足を折って休憩中。
面白いです。本当に。
裏表がこんなに動物にあるとは!です。
しかし、一番、楽しいのは、夜のドライバーさんです。
昼間のバスは、一般のマイカーもいますから、ずっと渋滞状態だけれども、
ナイトサファリは、目的のポイントまで、ヘッドライトも付けずに滑走していきます。
「お姉ちゃんにも味あわせたいよね。このスピードね。」
と、ジェットコースターが好きな姉を気遣う弟パンダ。
気になっていた、ひとりぼっちシマウマは、
夜もやっぱりひとりぼっち。
こちらは、夜だけに、よりいっそう心細そうでした。
次に行く時、一番、気になるポイントとなりそうです。
50分のナイトサファリが終わり、
約束の時間を少しすぎてしまったので、
走って、指定したバス乗り場まで行くと、
タクシーの運転手さんが歩いて迎えにきてくれているところでした。
予定通り、
ホテルのパンフレットで行き先を告げて、
無事に到着。
チェックインも「楽天」でスムーズに終わり、
部屋に行く前に、パンダが、
「あ、ママ、自動販売機でカップヌードル買って!」
と、夜も10時を過ぎているというのに、これからラーメンを喰うというのか!
とびっくりしました。
お湯をわかしたところで、ビジネスホテルなので、割り箸が部屋にない事に気付き、パンダが一人でフロントにもらいに行く事になりました。
あまりに帰りが遅いので、部屋の番号でも忘れたか?とドアを開けて様子を伺うと、心細そうに、廊下をうろいているパンダを発見。
割り箸だけを手にもって、いかにも自分は、
不審な人物ではありませんをオーラで一生懸命出そうとしている。
どこからどうみて、
割り箸をもらいに外に出て、部屋に入れなくなってしまった哀れな中学生です。
そういえば、パンダは、今回は財布を持ってきていません。
夏休み中にマンガを買って、無一文になったので、スイカを私に預けて、空の財布は置いてきたのです。
携帯は、部屋のバッグの中。
そりゃあ、心細かろうに〜。
「部屋の番号知らなかった」
そうでした。(覚えとけ!)
彼が新婚旅行に旅立つ前に、いろいろ旅で役に立つ男に仕上げないとね。
未来のお嫁さんに迷惑はかけられないなぁ〜とも思うのでした。
ホテルの部屋にて、
「ハリーポッター」を見ながら就寝。

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コドモに行ってはいけないコトバ

高校2年生の娘の通っている学校での進路説明会にて、

とてもためになるお話を聞かせていただいたので、
幼稚園のお子様をお持ちのお母様方にも、そんなに先の事ではありませんので、
シェアさせていただきますね。
こどもに言ってはいけない言葉
お子様が志望校を上位校にしたいと言いました。
そこで、こどもに言ってはいけない言葉。
「えっ?」
親が想定外である事が伝わってしまい、ついてはこどもをそこまで信頼していなかった事がわかるからでしょうかねぇ〜。(まり私見)
「あんたじゃ無理よ。」
まさか、そんな事はいいませんよ。と、聞いている時には思ったけれど、とっさの時に口から出てしまうかもしれません。注意、注意。
そして、
志望校が固まりそうな時期と思われますけれど、
親がボソっという一言やつぶやきも結構こどもは聞いているので、
注意が必要だそうです。
「私立はお金かかるのよね。」
「そばに居て欲しいと思っているのよね。」
地方で一人暮らし、仕送りはキツいというのが伝わってしまって、こどもの選択の幅を狭めてしまうそうです。
とは言ってもねぇ。
つい、口から出る言葉まで、まさか学校で予想されて規正されたり注意を受けるとは思っていなかったので、つくづく第一子の子育ては、予測不可能だと思いました。大学受験は、私は音大付属高校から上に行っただけなので、未体験。大学の名前もあんまり知りません。夏休みは、オープンキャンパスに娘にたくさん引き回されるそうです。
高校選びの時もそうだったけれど、その後、必ずカフェやレストランにも立ち寄るから太るんだよね。(←関係ありませんね。)
私たち世代の頃の大学に入ることと、大きく違うこと。
それは、
こどもたちは、自分に合わない大学だと思うと、
簡単に辞めてしまう事だそうです。
入学金と授業料を納め、4月に大学の授業が始まると、
人間関係や科目や専攻やいろんな側面から、合わないと感じると、
自分で退学届けを出して、その足で予備校の申し込みをしてしまう人もいるそうです。
親にしてみれば、入学にかかる費用がパァ。
そして、その後に予備校の入学費用が加算されるそうです。
確かに、私たちの年代では、そんな人、いなかったなぁ。
国立音大は、私にしてみれば、両親、祖母が卒業した縁のある学校で、
幼い頃からキャンパスにも親しみ、オペラやコンサートの機会のために通いなれた場所で、入ったら「合わない」と感じる暇はないくらいレッスンや課題に追われていた記憶です。でも、同級生の中には、芸大を受験した人もいて、次年度にこっそり再受験をした人もいたみたいです。でも、ジャズ研究会では、卒業生の山下洋輔さんがときどき様子を見に来てくれたりするので、他の大学の人たちも混ざっている事はあたりまえだったし、私もいろんな大学の研究室に遊びにいっていました。他の大学と交流が盛んだった、というよりも、バブル世代のド根性で、
入ってからの自分次第と、誰もが思っていたような気がします。
お金を親に払ってもらって、
「やっぱり辞める」
と、言われないように、
志望校選びは、しっかり親もつきあいなさい、という脅しなのかもしれないなぁ。
とにかく、
言ってはいけないことば。
しかと、胸にとめました。

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