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渋谷ズンチャカ作品集

 

2018年9月9日

 

『渋谷ズンチャカ オリジナル楽器づくり実験室』

 

提供
#TBSハウジング渋谷
#東京ホームズコレクション

 

無事に終了いたしました。

 

初回参加の昨年がおおよそ20組のご来場だったので、
クライアント様のとの打ち合わせにて、
「先着 20名様は無料!」
という企画にて、その材料費を協賛していただくことになっていたのですが、

 

大盛況!

 

受付開始前から顔を出してくださったのは、
川崎の出張クラスの生徒さんや、
遠方からラボにグループ貸切にきてくださっているご家族。
そして、午前中の早い時間に、すでに20名様が満了となってしまい、
その都度、残席をツイートしていたのですが、
急いで会場に足を運ばれているズンチャカ参加者の方の様子をみて、
メイン会場から離れたサテライト会場に来てくださる方へのご褒美のような形で、
結果的に、40組のご家族が、それぞれの楽器を手にメインのズンチャカステージに向かったり、帰りの車の中で、ご家族でズンチャカをされた模様です。

 

 

今回のコンセプトは、
「ひとりひとりが違う オリジナルのもの」
というものだったので、いろんなパーツを用意し、選べる楽しさ、工夫できる余裕を整えるものだったので、
学校単位、学年単位などで、過去に「缶ガンザ」など、用途としては同じものを作るワークショップの経験は多々あるものの、
こんなにたくさんの『自由工作』の指導は、はじめてでした。

 

 

むらさき幼稚園園長時代に、
作品展で、「ひとりひとり違う創作楽器 展」をやった年度以来の、大きな挑戦でした。
でも、出来上がった作品は、それぞれ作り手の心が鏡となっているような清々しいものばかりで、私もお手伝いをさせていただいて、本当に心が躍りました。

 

混雑時、ピーク時の写真は撮れなかったので、一部ですが、私の携帯に残っている掲載許可を頂戴した作品をご紹介いたしますね。

 

<<ウォッシュボードの部>>

 

アメリカの西武開拓時代など、バンジョーや、樽ベースなど、ディズニーランドでいうところの「カントリーベアジャンボリー」の雰囲気に活躍した楽器です。

 

ブリキの洗濯板に、専用の爪を指に装着するのがレガシーですが、最近は、湯たんぼや、木製など、様ざまなアーティストが工夫して製作をしています。既製品は、最小限のセットが組み合わさっています。
youtubeの参考動画

 

 

ドラムサークルでジェンベなど、いろいろな打楽器の経験のあるお父さんが、電動工具を駆使して作成した力作。

 

まわりにいる、初対面の他のパパたちのフォローもたくさんしてくださりました。
シンバルのサスティンを殺さないような「ぶらり感」を工夫するなど、モバイルパーカッションセットとしての実践向きのものを製作されました。

 

 

下缶に貼っているヘッドは、テーブルクロスのビニールをドライヤーの熱でテンションをあげた本格的なものです。上缶の中には、杉ボールが入っているのでカラカラと揺れる音が楽しめます。ファーのスティックを添えて。

 

 

クロークベルを中心としたウォッシュボード。基盤は、木製の鍋敷きです。

 

 

自転車ベル、ラッパ、そして、木琴など目を引くのは、108円のダイソーグッズ。

 

こちらのキットは、入手も簡単なので、やろうと思えば、ご家庭でもできるのだと思います。

 

でも、私も自分のこどもが幼い頃を思い返してみても、

 

仕事で疲れて買い物中、保育園からピックアップしたこどもが、

 

「木琴のおもちゃ買って」

 

と、プラスチックの108円のものを買ってやるか?というと、

 

絶対ないと思うのです。

 

ラッパも家で吹かれたら近所迷惑って、その場では思う。

 

すると、もうこどもとしては、その体験を失ってしまうことになります。

 

広い空間で、思いっきり音を出す経験。

 

これをプレゼントしてくれるのが、ズンチャカだと思いました。

 

 

木の板に、カラフルな巻き簀を装着させたパーツに、瓢箪をつけて、ナチュラルにまとめた弟。

 

お姉ちゃんの白いプラ洗濯板には、コーラの缶で、「U.S.A」流行りの歌を歌いながらの製作でした。

 

<<実験の部>>

 

洗濯板のギロをこするのに、一番適した棒を、竹、金属スコップ、樹脂の棒から選ぶ実験。

 

首紐は、ママが素材の紐や毛糸をあわせて三つ編みしてくれました。細かい工夫がいっぱい。先導役のパパから、いろんな発想が湧き出ていていました。

 


クリームの口金をウォッシュボードの爪に仕立てています。

<<スロバキアの笛 コンツォウカの部>>

 

指穴のない息の圧力をゆるく、普通、高圧にすることによって、3つの倍音配列での音が楽しめます。

 









ビュッフェ形式の素材と、デコレーションで個性が光っています。

 

スロバキアの羊飼いたちが、木をくりぬいてつくるものですが、

 

これの大きなサイズの「フヤラ」や、モダン演奏用の「オーバートーンフルート」などの市販品もあります。

 

東急ハンズで売っている材料だけで、東京発のコンツォウカの作り方を教えてくれた「アナーキー吉田」さん(水中、それは苦しい)とのデモ映像はこちら


<<おはしでつくるマレット>>

 

使用する用途によって、様ざまな素材を用意しました。

 

ゴム風船、毛糸、木綿糸、繭、輪ゴム

 


こちらの女性は、ノコギリの演奏用のマレットという目的をしっかり定めてご来場。


<<瓢箪のマラカス人形>>



 

瓢箪は、自家製です。ベレー帽は、アンティークのボタン。
穴をあけて、紐をつけてポシェットのようにして、
おでかけスタイルになっていました。

 

 

 

 

 

<<実験の部>>

 

 

 

 

 

 

ホースに笛をジョイントさせて、角度を試す実験。

 

 

プラスチックヘッドをドライヤーの熱で縮めてテンションによる音色の違いを確かめる実験

 

 

洗濯板ギロをこする棒を竹、樹脂、スコップ、ボールペンの筒など違いを比べる実験

 

 

素材は、選びきれないくらいたくさん!

 

 

過去のワークショップで最大の大荷物となったのですが、

 

前搬入を2回(40ℓを2回)した分は、ほぼ参加者の皆さんがお持ち帰りくださったので、当日の荷物とほぼ同じくらいの荷物(電動工具、DIY用品、画材、文房具、販売品など)と、あと1回分ラボの生徒たちが「ズンチャカごっこ」を楽しめるくらいの素材が残りました。 今週のラボのレッスンでは、「ズンチャカ」の余韻を楽しむような自由工作をたくさんつくりたいと思っています。

 

 

 

ご来場くださった皆様。

 

まり先生のいろんな活動を応援してくださっている皆様に感謝!

 

 

 

この夏は、 楽器を作ったり、教えたりの講座が7月から9月まで3つありました。

 

年末にかけては、演奏、表現活動と、次年度のホール公演にむけての制作をしつつ、ラボのレッスンも通常運転中です。

 

 

 

「渋谷ズンチャカ」で、「むらさきmusicラボ」 に興味を持ってくださった皆様。

 

こんな楽器がいっぱいのyoutube

 

ラボのリトミックジュニアクラスでは、全員がピアノに個人で5分程度ずつ向き合う時間も設けているので、順番を待っている間、自由に工作ができる環境を作っています。

 

そして、ピアノがみんな終わったら、その作ったものを使ってのリトミックをすることもあります。楽器は、いつでも、自由に合奏ができるように手に取りやすい場所にあります。

 

そんな音楽と、手を使った創造活動の場は、いつでもビジター歓迎です。

 

貸切( ¥5000 1h)で、グループで、いろんな体験がおすすめです。リクエストも可能ですので、「ズンチャカの楽器づくり」ということも、ご相談させていただきたいと思っています。

 

企業様、公共団体様のご依頼もお待ちしております。

 

 

 

音楽と工夫、音楽と科学。

 

そして、想像力は、人を思いやる気持ちにもつながると思っています。

 

創造できる人は、優しいのです。

 

これは、教師として強く、いつも感じることです。

 

 

 

「むらさき」の風が、どこまでも吹き抜けますように!

 

 

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