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2017年12月

喜劇映画のビタミンPart6~音が語る無声映画 音楽のレポート〜#サカモッツ の音楽

*記事の一部(楽器名、即興フレーズ等の詳細の説明)を変更しました。12/29

喜劇映画研究会 ツイッターの告知リンク




まり先生の映画のお仕事のご報告です。


<<はじめて『かれいどすこ~ぷ』をご訪問された方へ>>



このブログは、「むらさき幼稚園園長」「むらさきmusicラボ」のまり先生、


民族楽器、中世の放浪楽師の楽団「ぺとら」のまりりん、


渋谷ズンチャカ」などで創作楽器づくりワークショップをする楽器作家、


ブラジル系プログレ・ビックバンド「バンダ・ショーロ・エレトリコ」のパフォーマー、


喜劇映画研究会専属楽士(ミュージカル弁士・サウンドパフォーマー)の坂本真理が、


なんでもかんでも、記録にとどめている個人日記です。


主に息子パンダの動向をつづった「パンダ日記」というカテゴリーもあります。よろしくおねがいします。



1 楽士としてのスタンス







映画のことについての記事なので、


映画や活弁にご興味を持った方の当ブログへのご訪問にあたり、


まずは、私が喜劇映画研究会とつながりをもたせていただいたきっかけは、こちらをご参照くださいませ。


幼稚園園長と並行して活動していた楽団「ぺとら」で、メリエスの「月世界旅行」をバンド楽士で上映させていただいたという経緯を経て、喜劇映画研究会から2016年12月に、デビューさせていただき「専属楽士」となりました。




私は、専門がリトミックなので、「リトミシャンの坂本真理」ということを、いつも胸において、


踊ることも、演奏することも、楽器や、モノづくりをする時にも、そこから出発しているようにしています。


リトミックは、「時間と空間」の表現芸術。


無声映画も時間が絶えず進んでいる中での表現活動なので、


1992年にジュネーヴのリトミックの国際大会に参加した際に、


「リトミックとサインレトシネマ」というカテゴリーがあることに触れたことがあり、


映画とリトミック、同時代のヨーロッパに生まれたものの共通点について、


喜劇映画研究会の新野代表と意見交換をしていました。



国立音大在学中から、私は、楽器をメンテナンスしたり、作ったりすることに興味があり、


『楽器学』の講義に夢中になって、自作の楽器を音大の楽器資料室にも、


展示していただくほど熱心な生徒でした。


中でも興味をもったのは、


1900年代のピアノと、自動ピアノ、機械仕掛けのオルゴールの発展の中で、


映画館の座付きピアニストが、






巨大なピアノ鍵盤のついた演奏装置のいろんな紐をひっぱって、






太鼓や、シンバルを鳴らす映像でした。


私は、工作や手作りが好きなのと、


小6から音大卒業までの間、教会のオルガニストとしてレッスンを積み、いろんな教会のパイプオルガンを弾くチャンスに恵まれていたので、オルガンのストップ(スイッチ)のような、たくさんの紐をぜひ、ひっぱてみたいと夢を持つようになりました。



楽士デビュー1年。


まだまだ駆け出しの「無声映画楽士」ですが、


そんな古き良きアメリカの「ひとりオーケストラ」に憧れて、


いろんな音色を選んで、それをモノマネて、アタック音や、指の滑らし方で、


コントロールして、それっぽい音色をキーボードで演奏しています。


そして、同時演奏で、『自動で紐をひっぱると汽笛が鳴るような往年の映画専用打楽器付きピアノ』の気持ちで、


鍵盤を弾きながら、小さな笛や、タンバリンの仲間の太鼓を鳴らしています。




リトミックの先生らしいいろんなリズムが、つい演奏で、出てしまいます。


人の歩き方のリズムとか、ついつい追ってしまいます。


たぶん、私の演奏は、ずっと踊っているように聴こえるかもしれません。

長く、保育に携わっていたので、

こどもの感覚に響くような、映像を心で感じるままに、

心を揺さぶられた感覚をそのまま、音に置き換えることを目指しているつもりです。



活動写真弁士 坂本頼光さん

*坂本頼光弁士の活動予定ブログです。4/27に独演会を開催されるそうで、私も早々にチケットを入手しました。オススメです!



ご存知のように私は、映画についての知識が、まだ足りていません。


無声映画の専門の方々の演奏を拝聴すると、


大きな映画への愛や、理解に、敬服するばかりです。



ありがたいことに、


私は、「専属楽士」として、チームでの作品理解へのサポートを頂戴しています。


映画のエネルギーと、演奏のエネルギーが、できるだけイーブンであるようになど、


当時の命がけでつくられた映画に対してのリスペクトを教えていただきながら、


構成とメインテーマを作曲、もしくは、モチーフをインスパイアで借用して、即興演奏をしています。


経験と知識が足りない分、会からのアドバイスを吸収したり、


共演していただく弁士さんの感情を鏡として写し取って、演奏とシンクロさせるように心がけています。


前回の活動写真弁士「山崎バニラ」さんとのユニット「突貫レディ」についても、


詳しく音楽の制作過程をレポートさせていただきました。


上映作品「臨時雇の娘」については、「映画と。」のリンクをご参照ください。



**************





*文中の「京都国際映画祭ver.」は、2017年10月13日 2プログラム、5作品での坂本頼光弁士との共演のことです。よしもとの公式レポートへのリンク



 



「(サカモッツ)再結成ver.」は、今回2017年12月16日 エスパス・ビブリオにおいての喜劇映画研究会主催 「喜劇映画のビタミンPart6〜音が語る無声映画〜」 です。





1)優雅な水遊び  3


1924年(パテ)


監督・出演・製作国不明



<<京都国際映画祭では、88鍵盤をお借りして、今回は、61鍵盤のJUNO(キーボード)で、ほぼ即興で、弾き唄いです。女性らしさ、曲線みたいなことをイメージして、柔らかめに、最初の序唱以外は、楽な音程で自然さを表現してみました。ダイエットをしていない時代の、女性の体型のような、声もラクな感じです。音像の想像の手順は、「水」といえば、モーリス・ラヴェルの「水の戯れ」だろうと、そこから発展して「ラ・ヴァルス」の雰囲気を頭にいれて、あとは、画面の動きとナレーションの感情表現にあわせて、即興演奏しています。頼光弁士の最後の『種明かし』で、口調のトーンが変わられているのに、同調できるように留意しました>>




2)デブ嬢の 海辺の恋人たち


1915年アメリカ(キーストン) 製作:マック・セネット


監督・主演:ロスコー・アーバックル



<<以前、アーバックルの作品をバンドで伴奏をした時に気付いたアーバックルの動きの早さ「BPM」を割り出すと、まるで、ダンスを踊っているように、インテンポでフィジカルコメディをつぎつぎと繰り出している技に驚きました。

動きのグルーヴが、4拍目にアクセントがあるアーバックルは、本当に見いってしまいます。演奏はグルーヴィーに、後半は、時にロックで、狂気を醸し出すような主人公デビーをフォーカスして表現しました。>>



1部 ピアノ音色 グルーヴを出しつつ、コケたりぶつかったり、転んだりとうフィジカル・コメディの音を反射神経で、忠実に音でも語っています。サイレント映画には、ありもののBGMをあてることも多いと思うのですが、こうして、生演奏だと、クラッシュ音もリンクできて、面白いのでは?と、私は、思っています。


2部 京都国際映画祭ver.と同じく音色は、「サントゥール」。ナンパ男たちのニセモノの愛を、ホンキートークピアノに似せた「インチキ」くささと思ったのですが、「再結成ver.」では、それもまた一本筋が通っているだろうと、「サントゥール」らしい民族旋律にしてみました。京都国際映画祭から、「再結成」までの間の期間、楽団「ぺとら」公演で、オリエンタル10拍子曲、アラブ旋律、インドのターラなどを民族音楽を演奏していた名残がでているのかも。即興は、また、自分自身のダイアリーでもある気がします。



3部 楽団「ぺとら」自作曲「JOY」バグパイプメインの曲を、転用しています。京都国際映画祭では、波音を柳行李でSE(新野代表)にお願いしていましたが、今回は、新野氏のご助言と励ましで、鍵盤で波も表現してみました。最後に「デビー嬢」が、鮫の「ジョーズ」のように陸にあがっていくシーンでは、冒頭の「デビーのテーマ」のリフレイン。その前がずっと無音で、ゴジラみたいにこの音を弾く瞬間が、最高に楽しい!お客様よりも、楽士が笑っている不思議な光景。すみません。



これは、本当に頼光弁士の真骨頂の活弁が素晴らしく、音楽なんていらないなぁ~と、リハの度に、どんどんと音楽をそぎ落としていきました。3人のナンパ男が、大きい人が「ジャック」、中くらいの人が「ロイド」、一番小さくて活躍する人は、「トム」なのですが、全部、違う声がいり乱れて、たくさんの人がいるようです。私も大好きなシーンなので、声が聞き取りやすいように、でも、軽快な場のリズムは醸し出したい。無音と、あるのかないのかわからない音、BGMの音、いろんな演奏があるのですね。まだまだ勉強中です。




3)殲滅飛行船 4


1909年イギリス(ブライトン派)


製作:ロバート・ウィリアム・ポール、監督:ウォルター・R・ブース



以前にソロ(2017年6月)で演奏させていただいた際には、パイプオルガンメインの葬列(コルテオ)のような音像だったのですが、「どんな作品にもっていこうか?」というラフなセッションを経て、音楽も大幅に差し替えをして、アニメ作品のようなわかりやすい音像にもっていきました。この作品の制作過程において、「口調と曲調をシンクロさせる」という気づきを頂戴し、成長させていただきました。


「ED」ピアノ音色 大団円っぽいシネマ的な終わり方の中、戦争終結よりも、むしろ「二人の愛の世界」という小さい表現にしてみました。


4)播州皿屋敷 9分


1929年(賀古プロダクション)


監督:賀古残夢、出演:松井荘輔

<<キーボードから出る和物の音色とパーカッション、笛を使いました。>>


5)石川五右衛門の法事 21


1930年(松竹)


監督:斎藤寅次郎、出演:渡辺篤


<<頼光弁士がYahooオークションで落札した所蔵フィルムに、初めてオリジナル音楽をつけさせていただくことになりました。西洋の音楽が、ジャズもラテンもトラッドも混沌として日本に入ってきた時代、あちゃらか(あちら風の)雰囲気を出したくて、アイディアをたくさん出しすぎて、頼光弁士に、取捨選択をしていただきました。頼光弁士が、普段、営業で使用されている音源も聴かせていただいたのですが、これが、場面に実に沿った秀悦なもので、説明を妨げない音楽のお手本のようで、大変勉強になりました。頼光弁士が出演される公演で、ぜひ、BGMver.をご堪能ください。>>







6)固唾を呑んで32分


1924年アメリカ(ユニバーサル)


製作:アル・クリスティ、監督:スコット・シドニー、主演:ドロシー・デボア



<<無声映画ですが、主題歌も、挿入曲も作ってしまいました。頼光弁士の声技で、固唾を呑みながらも、笑どころのたくさんある楽しい作品となっています。頼光弁士に、一番マッチする音色は、私は、ブラス音だと思っています。そのつかいどころ、バランスを意識して全体を考えています。声帯模写が際立つ部分は、すべて音楽なしの無音にて、珠玉の声をお楽しみいただけるようにしました。頼光弁士の声には、倍音が含まれていて、楽器としても本当に素晴らしいアンサンブルを音楽に与えてくれます。今回は、声の倍音と楽器の倍音で口琴が使えたのが、倍音好きとして嬉しいポイントでした。>>






今回のセッティング。

最後になりましたが、

新米の私に惜しみないご助言で導いてくださった坂本頼光弁士には、御礼は言い尽くせないので、気持ちをこめて、これからもLiveに伺います!

そして、

いつも、
先の目線を見据えて、私をいく道を照らし、一緒に歩んでくださっている喜劇映画研究会の新野代表。
今後とも、
何卒、よろしくお願いいたします!
修行の道、頑張ります!



ラボのみんな。
「まり先生、またおばけの映画やってるの?」
と、
オフィスからはみ出ちゃってる機材を許してくれて、ありがと!



応援してくれるミュージシャン仲間、
リトミシャンたち、
癒してくれて感謝❤️



私の産んだエリザベスとパンダ。
大好きよ。





写真提供
すべて、黒沢孝行さん。いつも、いつも、オブリガーダ。

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無声映画を音で語る 告知 #サカモッツ

昨年12月に喜劇映画研究会専属楽士として、デビューさせていただいた「エスパス・ビブリオ」の「喜劇映画のビタミン」講座に3回目、連続出演させていただきます。
ちょうど、山崎バニラ弁士とのコラボレーションに取り組んでいた時に、
喜劇映画研究会の新野代表が、
「おなじ坂本という名字同士で、『サカモッツ』でやってみましょうよ。」
と、提案してくださり、
活動写真弁士 坂本頼光 さん
絵のお仕事もされており、動画も自分でつくって、
アニメ声優もされています。
出会って、ちょうど1年。
私のデビュー時に、お客様として会場にいらしていて、
いろんな楽器にご興味があるということで、
たくさんお話をさせていただき、
私は、その後、頼光さんの「新潮 超初級活弁講座」に通い、
人前で、活弁をするというレッスンにも、挑戦させていただき、
アドバイスをいただいた先生です。
頼光さんは、弁士としてトップクラスなのですが、
なぜか、京都国際映画祭では、
ベテラントップ頼光弁士&デビューしたての私(楽士)の組み合わせと、えらい人たちがブッキングしたため、初共演。
共演してみてはじめて知る。
『坂本頼光』の人気の高さ!
国立演芸場 花形演芸会にも、頼光弁士がご出演で、はじめて足を運びました。
ラジオ出演や、ニッポン放送「ビバリー昼ズ」のイベントなど、
共演者を知る為といいながらも、
普通に「頼光ファン」として、いろんなステージを拝見しましたが、
「一体、いつ寝てるんだろう?」
と、謎は、深まるばかり。
なぜなら、
活動写真弁士は、自分で台本を書いて、演出もするのです。
頼光さんの自作アニメには、よく、
「なにもかも坂本」
とクレジットされていますが、
ホントに何でもできる人っているんだなぁ〜と、思っています。
京都国際映画祭時も含めて、合計4回も、「むらさきmusicラボ」には、ご足労いただき、「打ち合わせ」「上映作品決め」「どんな作品なんだろうねぇ〜試写会」「楽器決め」「リハーサル」など、いろんな製作過程をご一緒させていただきました。
通常、弁士と楽士は、リハーサルも行なわず、初対面で、いきなり本番。終わったら、ハイサヨナラというスタイルもあるそうです。
バニラさんとのコラボの時には、また違った方法だったので、
楽器の選定や、打楽器を叩くポジションとその音、キーボードの音色、
エンディングの切る位置なども一緒に作れるのは、
頼光さんが、ご自身で、アニメをつくって、音楽を入れる作業もされているからなのだと思います。
そして、一番、すごいのは、
それを、
「坂本頼光のやり方」
として、他の楽士さんとも共有しているのではなく、
「まりちゃん先生とだから、この方法」
と、人によって、モノづくりの姿勢の塩梅を決めていらっしゃるそうなのです。
もう、もう。
いつも、
「ほぇ〜」
と、アホのような顔して、完全に受動態な「まり先生」です。
頼光さんには、「弁士講座」で、教えてもらうスイッチが入ったままの感じです。
それは、ちょうど、お父さんがこどもに自転車の乗り方を、サドルの後ろもちょっとだけ持って、手放すような感じでね。
「そうそうそう。」
「だいじょぶ だいじょぶ。」
ちょっと、違うな、というときは、それを活弁に入れて教えてくれます。
弁士さんも、「時間と空間」を闘っているのです。
それは、リトミックの理念と同じこと。
大変、勉強になりました。
 


まずは、
頼光弁士 渾身のプライベートCMをご覧くださいませ。
写真は、頼光弁士のそのチェック風景。
CMでは、あんなに朗らかにあちゃらかになんですけれど、
活弁は失敗していないテイクでも、
私がうっかり電気コードを出しっぱなしにしていただけで、
ボツにしてしまうくらい、
しっかりつくりこみをされていました。
前回の京都国際映画祭プライベートCM も、大評判!
私は、両方とも、頼光弁士が、目の前で、台本を書くところから拝見しています。
モノがつくられる創造の瞬間は、本当に美しい!
共演。
ほんとに光栄に思っています。
「サカモト」でよかった。




企画をしてくださった喜劇映画研究会の新野敏也代表。
むらさき幼稚園にも、無声映画の説明に来ていただきました。
「専属楽士」
「弁士さんとのコラボ」
「ミュージカル弁士」
いつも、私にとって、「えっ?」って、予想外のことを、提案してくださる魔法の杖です。
ロシアバレエ団の「ディアギレフ」のような、現代の興行主、仕掛け人なんだと思います。
むらさきmusicラボ を設立した時、
「幼稚園から、お城になるんだよ。」
幼稚園は、こどもしか行けないけれど、『お城』なら、大人もこどももみんなこれるから。
むらさき幼稚園のこどもたちには、そういって、幼稚園を閉めました。
そして、現在は、1歳から現役の保育者、様々なアーティストが、
「まり先生とやってみたいこと」
を、しにラボに訪れてくれています。
「ラボの居心地の良さ」
それは、楽器のエネルギーだけではなく、
「ここに来ればなんとかなる!」
と、思わせてくれる、幼稚園の土地のエネルギーもあるのかもしれません。
今回は、頼光弁士と、「むらさきmusicラボ」で、新作の無声映画ネタを2作品、
作り上げました。
今日は、これから「サカモッツ」の本番です。
きっと、いろんな人に、
「サカモッツとは、なんぞや?」
と、聞かれることと、思います。
なんだか、ホントに、「ユニット」っぽくなってきました。
「無声映画を『音で語る』ユニットです。」
って、言っちゃおっかな〜♫

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頼光弁士のパーカッション #サカモッツ

京都国際映画祭の準備も含めて、10月から12月までの間、計4回も打ち合わせやリハーサルのために、はるばる「むらさきmusicラボ」まで足を運んでいただいた坂本頼光弁士。

ご当地キャラクター「にしこくん」と。


頼光弁士は、ご自身でフィルムを発掘されたり、オークションで落札されたりしているのですが、「石川五右衛門の法事」も、そんなコレクションのひとつ。
通常営業では、頼光弁士が、著作権フリーの音源をつけて、活弁されているのですが、今回は、「サカモッツ」ということで、私が、オリジナルの音楽をつけさせていただきました。
それで、リハにて、効果音に使う楽器を複数候補にあげたところ、頼光弁士が、ご自分で効果音を担当することに、どんどんどんどんなっていき、数が増えてしまったので、オペレーションがしやすいように、DIYで、ボード化してみました。

むらさきmusicラボの楽器コレクションたちの中から、
頼光弁士が、選んだSE用の生楽器です。
映画上映に足を運んでくださるお客様だけが、耳にできる生の楽器の音が、
映画から飛び出してくるのです。
とても素敵なことだと思います。

さて、こちらは、楽士まりりんの練習風景。
まりりんの担当楽器については、次のページです。

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楽士 まりりんのパーカッション #サカモッツ


まりりんは、リトミシャン(リトミックをする人)ですが、

パーカッショニストでもあります。
師匠のつるさん(故人 小澤敏也)から、受け継いだパーカッション、
幼稚園園長時代に、世界中を旅して集めたおもちゃ楽器などが、
「むらさきmusicラボ」でのリトミックや、作曲、リズムクリエーションなどのレッスンで、使用しています。
映画の伴奏では、その都度、その作品ごとに、使用する楽器を選んでいます。
今回のセッティングは、本当にミニマムです。



上から時計回りに。
ターマ(アフリカのトーキングドラム)「固唾を呑んで」で使用
クラベス(「播州皿屋敷」2本、「石川五右衛門の法事3本 頼光弁士のお好みで、『木製のもの』というのが多いので、キューバのクラベスを4本、使い分けています。)
コンツォウカ(スロバキアの倍音笛)「播州皿屋敷」
スライドホイッスル「殲滅飛行船」「石川五右衛門の法事」
ストームホイッスル(黄色)「固唾を呑んで」
ベトナム モン族 口琴「固唾を呑んで」 お茶会に間に合いたい夫婦時
シンバル チベタン インド スプラッシュ
トライアングロ(ブラジル トライアングル)
モロッコドラム 「固唾を呑んで」

*映画の演奏時 楽器を取り出すのに音がでないように工夫することは、
前回の共演者の山崎バニラさんに最初に教えていただきました。
京都国際映画祭から、自作のウレタンスポンジで、
演奏終了後にキャッチするようにホールドする台を自作するようになりました。

こちらは、例のタンバリン族の仲間たち。
私は、2008年から、2013年の間、パンデイロ奏者小澤敏也の晩年のマネージャーを務めていました。
ミュージシャン業界(ブラジルの打楽器界隈)にて、私を一言で説明するならば、
「パンデイロウェブレッスンを撮影して投稿していたひと」
となる、私の代名詞の楽器が、パンデイロです。
浅草サンバカーニバル2014において、130センチの巨大パンデイロを背負っての「ジスタッキ」(パンデイロのお母さん)に抜擢されたこともあり、それは、世界中のサンバスタ(サンバをする人)に注目していただきました。
私の立ち位置は、日本におけるパンデイロの普及に尽力した小澤敏也の意志を継ぎ、
「パンデイロは、世界中に広がっているタンバリン族の中の仲間のひとつ」ということへの認識を広める役目を亡き師匠から、託されたと思っています。
パンデイロ奏者としての後継者には、
彼が同じく遺した「パンデイロチーム ジングルジム」が、受け継いでいます。
無声映画への取り組みも、
小澤敏也が、気づいた「映像からBPM(速度)を割り出すことからの表現」を中心に据えて、楽団「ぺとら」として取り組んだ無声映画作品のことをいつも思い出しながら、どうにかして、世界中のフレームドラムを登場させることを企んでいる次第です。
今回の使用タンバリン族
右から 「タンバリン」
「殲滅飛行船」冒頭 イタリア タンブレッロタイプ タンバリン博士 田島隆 さん(奈良在住)のハンドメイド作品です。 ヘッドが、REMO者のルネッサンスという古楽にぴったりの音色で一目惚れして、ご自身が使われているのを無理言って、譲ってもらったものです。
「パンデイロ」
「石川五右衛門の法事」ラストシーン なんだか頼光弁士も一緒に合奏という感じの作品になりましたので、パンデイロで、バツカーダしています。使用楽器は、小澤敏也パンデイロコレクションのうち、後期のエース 大阪の個人作家マコトさんの作品、ヘッドは、REMOのスキンディープ。革に見えるけれど、プラヘッドです。
「フレームドラム」
「播州皿屋敷」お菊の幽霊時に、ヴォイスパフォーマンスとともに登場。
REMOの純正品。私が、純正品をそのまま使うのは、珍しいのですが、京都では、荷物軽減のため、この小さい径のものにしました。チューナブルタイプです。
ひとつ宣伝です。
16日 喜劇映画のビタミンpart6の会場にて、展示販売もいたしますが、
私は、タンバリン族への愛が強すぎて、
とうとう、GOPE社製品2000年モデルの大変美しいパンデイロのレプリカ、しかも、ジングルが、ひとつずつ鳴らせるパンデイロの銀細工を掘ってしまいました。
堀ったのは、成型用のワックスですが、型をお店に委託しているので、
受注生産ができます。
ブラジル音楽、パーカッションを愛する人々に、大変好評ですので、
ぜひ、会場で、お手にとって、ジングルを鳴らしてみてくださいね。
私は、渋谷ズンチャカ にて、自身が考案した手作り楽器のワークショップを展開するなど、楽器づくり作家としても活動しています。
リトミシャンとしての「時間と空間」への飽くなく探求は、
パフォーマーとして、音楽を身体で演奏すること、
楽団「ぺとら」として、バグパイプの旋律にあう音楽を創ること、
モノの形と音の関係を楽器を作ったり、修理することで探ること、
そして、無声映画では、リトミックのちょうど真裏の作業で、
映像から音楽を導きだすことをしています。
2016年は、7月、10月(京都国際映画祭)と、活動写真弁士 山崎バニラさんとのコラボ(突貫レディ)があり、映像と、活弁と音楽との3つをシンクロ融合させるという、とても大きな取り組みを体験させていただきました。
「サカモッツ」では、坂本頼光弁士と、
『上映作品を決める打ち合わせ』、
『お互いのラフ案を持ち寄ってのこんな作品にしましょう試写会』
など、新しい角度の作品づくりコラボレーションを経験させていただきました。
10月の京都国際映画祭時よりも、「サカモッツ」の連携は、レベルアップ(ポケモン的なイメージ脳内画像)しております。
「サカモッツ」の最大の特徴は、
「弁士」と「楽士」というお互い任をそれぞれ果たすというよりは、
映像作品を一緒に表現しているという感覚で、
頼光弁士もSEを担当したり、時には、気分で楽器を叩いて演奏に参加しています。
エンターテインメントとしての無声映画を、
お楽しみいただく重要な要素が、
お客様の耳に、直接振動をお届けして音色を奏でる楽器だと思っています。
最後に、
使用機材の紹介と、もろもろ。
キーボードとしては、最も安価な高校生のバンドデビュー機と言われているものです。
USB記録バックアップができること。
AUDIO再生ができること(打ち込み演奏とのシンクロ)
ボコーダー、MIC入力ができること。
で、昨年の喜劇映画研究会デビュー時に、長らくお世話になっていたKorgから、乗り換えました。
ミュージシャンには、移動がつきもの、
そして、電気の楽器は、すぐに壊れます。
日本中のイオンモールで、絶対に手に入る普及品を選ぶことにしました。
弁士さんが、いろんな登場人物ごとの声を変えているので、気づいたのですが、
そういえば、私も、キーボードで、いろんな楽器の声まねをしているなぁ〜と、思うのです。
バイオリンならバイオリンらしい弓遣い、チェロなら、すべるような音色を身体全体を使って出しています。
特に難しいのは、ブラス音。
横に引っ張ってキーボードを弾くと、アタック音がでるので、
そんな時には、グイっとひっぱって身体をひねっています。
キーボードを弾くときのアクションにも、理由があるんですよ。
あと、秘密兵器は、上下調節ができるキャスター付きドクタースツール(椅子)に、ドラムスローンを取り付けた自作の「まりりん椅子」。
サンバピアノなど、ラテンを弾くときには、座高をあげたいので、
椅子を調整しながら弾いています。
まりりんの演奏の秘密をじっくり観察したい方は、
ぜひ、前方にて、
そんなチンパンジーと言われる身体能力をお楽しみくださいませ。
以上、
まりりんの楽器紹介でした。

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