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京都国際映画祭 楽士な日々報告

京都国際映画祭 サインレト/クラシック映画部門 初出場!無事に終了いたしました!

楽士まりりんの振り返り報告です。
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10/12(木)
映画祭は、オープニングイベントもあり、すでに開催中なのですが、
上映プログラムはない、搬入日。
前乗りをして、搬入とセッティングを済ませます。
搬入開始直前まで、
会場の大江能楽堂では、修学旅行生の見学が行われていて、
バスガイドさんや、引率の先生方の、
「はい。すぐ行く、すぐ行く。友達を待たない。」
のことばがけに、先生魂がうずきました。
的確な指示だと思います。(笑)
翌日の13日(金)のプログラムは、全部で4つ。そのうち、私は2つに出演予定で、作品数は5本。
PCで、パラパラと漫画をめくっていると、
脳内で再生される音声が、すべて「坂本頼光弁士」の活弁に聞こえてくるではありませんか!
きっと、これは、この時間にも、頼光弁士が東京で、原稿にチェックを入れて練っているに違いない!と、テレパシーで感じたので、
私も練習に切り替えよう!
PCの練習用の映像を再生しつつ、頼光さんの活弁の間のリズムを想像しつつ、
脳内エア鍵盤で、通し練習を3回してしまいました!
あまり寝ていないので、ハイパーな状態で、生演奏、大丈夫かなぁ〜と思っていると、京都国際映画祭だけではなく、その翌日には、「米子映画事変」(ポップカルチャーの祭典)にもご出演予定の超売れっ子の本日の相方、「坂本頼光」弁士が登場。
私が、頼光さんをスーパーマンと再認識してしまうほど、
ご自身の忙しさを感じさせないパフォーマンスを披露されました。
同じ坂本姓なので、「サカモッツ」と、喜劇映画研究会の新野代表にユニットとして名付けていただいた私たちなのです。
頼光さんは、テレビアニメでもおなじみの温かみのある素敵な声と、ユーモアと、ちょっと危ないセンテンスを絶妙に組み入れた超面白い活弁を繰り広げられ、日本各地から集結された「頼光おっかけファン」の皆様を魅了されたのでした。
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伝説のコメディエンヌ~麗しきハリウッドの大スターたち】
 『優雅な水遊び』
 『デブ嬢の海辺の恋人たち』
 『危険な娘』
 『固唾を呑んで』
 ※トークあり(登壇者:坂本頼光、坂本真理、新野敏也)
衣装ディレクションテーマ「 オルエンタルなDIVA 」
フランス映画DIVA のDIVAは、アフロだったけれど、オリンエンタルなら、こうかしら?的なコーディネイトです。スパッツの片方ずつ色が違うのを見つけるのが大変でした!これは、キッズ用です。帯は、中国の山岳少数民族のもの(父の土産)
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演奏中の私の場所。まるで、オーケストラピットのよう。
お客様からは、真横か後ろ姿しか見えないので、髪飾りに「水引き」をディレクションしたところ、喜劇映画研究会の新野たき子さんが、綺麗に造形してくださいました。
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大好きな「スターウォーズ」に出てきそうな異星人の触覚のイメージをリクエストして、作っていただいた触覚が、終演後、見事な触覚に形がかわっていました。
「生きているような触覚に驚く頼光弁士」というテーマのフォトセッション。
ここのプログラムでの頼光さんの活弁は、「面白くて、ちょっと変態っぽい面白さ、狂気のような危なさも隠し味にあるけれど、温かい人間味あふれた愛情たっぷり」というマルチな要素でした。
時に俳句のように七五調になるところ、絶妙な間など、音楽が寄り添いやすいリズムをもともと持っていらっしゃるのですが、楽器や音楽にも関心をお持ちで、わかりやすく無音の指定や、「ここはこんな風に弾いてください」というリクエストもリハーサル時にくださって、演奏するのが楽しかったです。
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次のコマに出場される兄パーカッショニストの渡辺亮さんと、楽士スペース、タッチ交代の瞬間。亮さんの持っているヤカンは、上映中に使用する楽器です。
サイレント映画に音楽をつけるのには、映画専門でやっていらっしゃる映画ピアニストの方が一般的かもしれませんが、私の所属する「喜劇映画研究会」では、一般のライブ活動をしているプロミュージシャンが、音楽を担当しています。
マイクの種類や、PAのリクエストなど、小さなハコなら生音でも対応できるのですが、これだけの大きな会場だと、細かい指示が必要ということで、今回は、「よしもとクリエーティブエージェンシー」での打ち合わせに2回、ミュージシャン代表として、参加させていただきました。
渡辺亮さんの代表楽器「ビリンバウ」についても、プレゼンさせていただいたので、当日の司会のよしもと興行「清水圭」さんは、それを本当に面白くボケて、お客様を笑わせながら「ビリンバボー」と、盛り上げてくださり、「プロ」の話芸を楽しませていただきました。
ピアニスト・作曲家の谷川賢作さんとの「最強コメディデュオ」素晴らしかったです。賢作さんとは、ホテルも同宿だったので、行き帰りの道々など、貴重な先輩のお話をたくさん拝聴できました。
私の機材キーボードもご使用していただけることになり、リハーサル時に音色を決めていただいたものを、私が、すぐにオペレーションできるようにUSBに記録させました。私のパーカッションセットも、そのまますぐに使用されて、音楽と映画を融合させる世界観をつくられていて、本当に勉強になりました。
私は、自称、タニケン派閥です!谷川賢作さんについていきます!ますます、今回のツアーで、そう思いました。
夜の部です。
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サイレント/クラシック企画
【13日の金曜日 ホラー&怪談の夜】
 『播州皿屋敷』坂本頼光、坂本真理
 『オペラ座の怪人』片岡一郎、鳥飼りょう
衣装ディレクションテーマ 「中森明菜的な和装」羽織、ベストにしている兵児帯、留めそでリメイクスカート、帯揚げは、下北沢のシカゴ(古着屋)で購入。スパッツは、黒白ストライプ 楽器を生花のように、持って痩せ見えテクニックです。
髪飾りは、お箸と、額縁座布団で、自作しました。バリ舞踊用と、市販の和装かんざしをミックスしてつけています。
頼光さんとはじめて作った作品が、「播州皿屋敷」です。この時点では、これのみと思っていたので、張り切ってオープニングテーマを作曲するために、NHK大河ドラマを研究したりしたのですが、やりとりの中で、頼光さんのイメージは、もっとサイレントな「和風」ではない「和」なのでは?と、気づき、「播州音頭」をアカペラで独唱をOPとしました。
ここでの「頼光さんの活弁」は、ザ・時代劇という雰囲気の本格派です。
私は、指穴がなく息圧のコントロールで吹く「コンツォウカ(スロバキアの笛)」を大江能楽堂の天井をめがけて、空間に解き放すイメージで演奏しました。天井にむかって、音が飛んでいく様子が、感じ取られて、至福の時間でした。
はじめての和物、そして、はじめてのホラー。
ホラー映画は、苦手で、プライベートで見ることは、これからもないと思うのですが、映画祭参加ならではの経験ができてよかったです。
頼光さんも、お一人の活弁ならば、「播州皿屋敷」は、主人公お菊が幽霊になった 声も担当されるのですが、今回は、私のvoiceパフォーマンスでお菊をやらせていただくと、新野代表の提案してくださったので、ちょっと変わった趣向となりました。
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頼光さんとの共演は、12月16日  御茶ノ水エスパスビブリオにて、「サカモッツ」(プログラム未定)の東京公演もあります!
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[ 10/15(日)]
・15:00上映
 サイレント/クラシック企画
【伝説のコメディエンヌ~喜劇の女王 メーベル・ノーマンドPart2】
 『水の妖精』 まりソロ ミュージカル弁士
 『臨時雇の娘』
 ※トークあり(登壇者:山崎バニラ、坂本真理、新野敏也)
衣装ディレクション 遥か彼方の某国の正装 バニラさんが、和装に金髪という「正装」だったので、私も「正装」にしなくては!と、ディレクションしました。楽士演奏の時には、ヘッドセットマイクや、口琴を演奏する都合上、ピアスがつけられないなどの制約がある中、演奏に差し支えないところを、盛りました。ベルトには、大江能楽堂なので、お守りとして、鏡がたくさんついたインドの壁飾りや、カーテンのタッセルなどを装飾素材にしたものを自作しました。服の金のブレード類は、すべてユザワヤで購入して、自分で縫製したリメイク衣装です。
髪飾りは、「播州皿屋敷」と同じく、お箸の自作かんざしを中心にしました。
7月に1回目の「突貫レディ」での「臨時雇の娘」を上演してから、1回しかリアルでは、お会いしておらず、後は、衣装などの打ち合わせをメールでやりとりする感じでした。
でも、バニラさんが、ブログで書いておられる通り、テレパシーを感じて、
大江能楽堂のスピリチュアルな空間の中で、映画の世界観を音楽で表現することができました。
普段は、ご自身でピアノ弾き語り活弁もされるバニラさんなので、
音楽面でも、さまざまお楽しみ面を提案してくださっており、
「臨時雇の娘」は、本当にクオリティの高い作品になっています。
よしもとクリエーティブエージェンシー様のご理解とご協力もあり、
今回のサインレト部門では、最高の音響環境とオペレーターが、
私たちをフォローしてくださり、
「臨時雇の娘」の大きな見どころであるバニラさんと、私とのデュエットシーンにも、美しいリバーヴのエフェクトをかけてくださり、
天空の響きと映像の内容がマッチして、完璧な空間表現が実現したと思います。
70分間という長編ですが、女性の人生の転機がいっぱい詰まった愛のある作品なので、本当にあっという間に感じています。
「臨時雇の娘」に関して、詳しくは、「映画と。」のインタビュー記事にまとめていただいています。
私の音楽解説は、ブログ こちらからリンクします。
さて、
最後になりますが、
今回は、「サイレント映画部門」にて、唯一のソロパフォーマンスをさせていただきました。
ミュージカル仕立てで、活弁をしている「ミュージカル弁士」に、もちろん、パーカッションでの彩りも加えています。
「ぺとら」では、よくこの手法で、オリジナル作品を公演しているのですが、
既存の作品でのパフォーマンスの経験は、
実は、3月に京都で実践済みだったのです。
原作から、脚本をおこし、絵を描く作業を経験させていただき、
今回の、映像から湧き出るイメージを、サウンドに置き換えるというパフォーマンスに結びつけることができました。
京都国際映画祭という大舞台で、
実績を積むことができ、
感謝しております。
私は、「喜劇映画研究会」の専属として、チームサポートを得て、自分の音楽を作ることに専念できる環境に恵まれています。
翻訳や、時代的背景、綿密な資料をいただいて、喜劇映画研究会の新野ご夫妻に、おんぶに抱っこなのですが、
一人の知恵より、みんなの知恵を寄せ合ってのチームプレーは、
本当に、いろんなドラマをみんなで乗り越える力となりました。
今回は、二人の弁士さんともコラボレーション。
頼光弁士とのリハーサルでは、息子パンダがアシスタント。
バニラさんの当日の楽屋番に、娘エリザベス。
エリザベスは、私の楽器配送のサポートもしてくれました。
むらさきmusicラボの生徒の皆さんには、映画セッティングが出しっぱなしの準備時期があったり、本番ウィークは、レッスンが休講になったりとご迷惑をおかけしましたが、たくさんの応援をいただきました。
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生徒たちに作ってもらった「プラ板」を卵型のランプにつけたものを楽士ピットのお守りにしていました。
リトミシャン(リトミックをする人)として、ずっと音楽に関わってきましたが、映画の伴奏をさせていただくようになって、空間を表現する手段が広がり、とても楽しいです。
特に、弁士さんお二人とのコラボレーションは、本番のお客様の笑い声や反応で、ジャズのライブのように変化するので、
これぞ音楽!と思って、おそらく、会場で、一番楽しそうにしているのが、私だと思います。
うっかり国際映画祭に出演させていただきましたが、
また、今日から、日常のラボのレッスン、そして、バンドの準備、造形の創作活動に戻ります。
そして、12/16は、再び「サカモッツ」弁士 坂本頼光 楽士 坂本真理が東京お披露目用の新プログラムで始動します。
バニラさんとの共演も、ぜひ、また熱望しております!(もはやテレパシーが通じる存在となっています。)
長文、お付き合いいただき、ありがとうございました。
楽器と、音楽解説は、また、別記事にて。
京都国際映画祭 楽士な日々報告は、これにて、一巻のおしまいであります!(活弁風)

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