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2017年10月

11/5 「こどもと音楽の未来をつくるvol.3」@東大駒場キャンパス告知#okowa

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11/5の「こどもと音楽の未来をつくるvol.3」@東大駒場キャンパスのフェスに参加させていただきます。

大きな空間には、遊具や工作コーナーなどのキッズスペースもあるので、演奏中のMCは、最小限にすべく、前回に引き続き、「まりりん画伯」が、謎のディスプレイを製作しております。

iPadアプリのProcreateにて作成

バグパイプ近藤親方の「バグパイプ紹介講座」、
オリエンタルパーカッション立岩潤三師匠の「世界のタンバリン」を使用したファシリテーターなど、
オトナ、コドモを問わず、大変、贅沢な音楽の時間を提供させていただきます。

そんな中で、ワタクシの絵は、
「まりりんの想像キャラクターソングメドレー」のキャラクター紹介のために、描かせていただきました。

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1「屋根裏マン」オリジナル紙芝居「屋根裏マン」より 屋根裏にひっそりと勝手に住んでいる怪人のお話

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2「どぉしたんだい〜」オリジナル紙芝居「時計の読めないパンダ君」より 絶望した眼差しの少年にむけてかける言葉のやまびこ

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3「フワフワ」オリジナル紙芝居「タイムマシン」より 未来のある時期 生活の中心が、空中になっている時代の描写

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4「探し物」「でんでらキャラバン南会津」のオープニング挿入歌  キャラクターとして描いてあるのは、「テレ助」未来のおじさん型ロボットなのですが、実は、ロビ太君の曾々祖父さんで、自分の過去を変えにきたという事情があります。犬の型をしているのは、「マンガ」を探すため。

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5「名もないさん」学校でいじめられている子が、「名もないさん」に、報告すると、いじめっ子の家の前に、ゴミを捨ててくれるという想像上の人物。(発案者 小澤敏也)

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6「知らない人にはついていったらダメ」オリジナル紙芝居「おかあさんとニコレット」より まりりんソロで、警察主催の安全コンサートなどでも歌った曲です。

すっごい、すっごい、久々に、「キャラクターソング」を歌います。

私の脳内に広がっている壮大な時間軸のドラマは、3世代にわたって繰り広げられている「サーガ」(大河ドラマ」になっているので、オリジナル紙芝居を全作品ご覧いただかないと、伝わらないのですが、その中でも、伝わりやすそうなものを厳選しました〜。

ここ最近は、サイレント映画にて、鍵盤やパーカッションの演奏にあわせて、弁士さんの活弁に寄り添うスタイルでのヴォーカリーズや、Voiceコントロールをすることが多いのですが、

今を遡ること30年ほど前、
私の一番最初の音楽キャリアは、
某キャラクター会社の「歌のお姉さん」でした。

幼稚園で、リアルなこどもたちとの生活を長年していると、

「青空へ」とか、
「夢や希望」とか、
「明日にむかって」という歌が多くて、
なんだか、ムズムズしていました。

その時々に、在園していたこどもたちと、
「ね、あの屋根の上に、なんかいそうだね。」
などと、想像を巡らしてつくった歌が、
「ぺとら」のキャラクターソングです。

昔の歌は、
「宇宙戦艦ヤマト」
「ミラーマン」
「仮面ライダー」
など、番組と主題歌は、たいていシンクロしていたけれど、
今は、タイアップソングが、ほとんど。

でも、そんな中でも、こどもたちは、一生懸命、その歌ごとのキャラクターを探して、歌っています。

夢や希望を鼓舞する歌があっても良いけれど、
想像力を一緒に掻立てる歌も、あっても良いな、と思っています。

「こども城」があった頃、
3回くらいかな?
「秋祭り」という大きな野外ステージがあるイベントにて、2日間、4公演をさせていただいていました。

そんな時、
この「キャラクターソング」たちを、いっぱい歌っていたので、
今回の3人ぺとらでは、
それぞれの持ち味を3種類、めいっぱい出しきろうと思ったので、私も、私の味を出してみることにしました。

楽しいなぁ〜。

映画のお仕事では、荷物やスペースの制限があって、ご無沙汰だったブラジルの大太鼓(アウファイア)も、思いっきり叩きたいと思っています。

まりりんといえば、やっぱり大太鼓だと、思っています。

映画伴奏で、私の鍵盤中心のパフォーマンスしか見ていないお客様にも、ぜひ、見届けていただきたい!

お子様むけイベントではありますが、
オトナもけっこう来ています。

ご予約制ですが、
メンバー関係者むけの予約方法もあるそうなので、
気になる方がいたら、ご一報くださいませ。

ほぼ200名ほどのお客様がいらっしゃる大きな空間です。

ご予約はこちらから

東大構内では、現金のやりとりが禁止されているため、事前のお振込みとなるようです。

主催者ママたちは、閉館間際の「こどもの城」に通っていたリピーターファミリーたち。

「ぺとら」の演奏も、お城でリアルでみてくださっていたようです。

音楽を続けているママで、

ワーキングママの現役の頼もしい皆さんと一緒に、

今のこどもたちを音楽で輝かせたいと思っています。

ご興味があったら、ぜひ、ご来場くださいませ。

まり先生の「プレイバルーン」コーナーは、別枠でありますよ。

タイムスケジュール

14:00- 30分]ぺとら「バグパイプと世界のタンバリン」」

15:30- 15分]まりりんのプレイバルーン

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京都国際映画祭 公式レポート

京都国際映画祭

運営のよしもとクリエーティブエージェンシー
公式ホームページからのレポートです。

坂本頼光弁士の伴奏をさせていただいた「麗しのコメディエンヌ」特集プログラム

山崎バニラ弁士の伴奏をさせていただいた「メーベル・ノーマンド特集2」プログラム

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京都国際映画祭 お客様レポート

https://koto1.com/archives/6078

京都国際映画祭、
山崎バニラさんとの最終日最終プログラムにご来場くださったお客様の感想をツイッターで見つけました。

ありがたいです。

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京都国際映画祭 楽器紹介


<<楽器紹介>>です。

左より半時計周り
『フレームドラム』(チューナブル)播州皿屋敷 幽霊登場時に使用。これは、民族楽器というよりは、音楽療法や教育現場で使用されるような教育楽器です。レモ社。
『パンデイロ』私の代名詞の楽器です。私の撮影した「パンデイロウェブレッスン」とあわせて、ご紹介させてください。ブラジルのタンバリンです。これは、山羊皮ではなく、スキンディープ合皮です。
『カンジーラ』インドのタンバリン ひとつジングルなのですが、私はこれを「ぺとら」の立岩潤三さんのマネをして、5円玉にしています。トカゲ皮ににせた合皮。
『フレームドラム』モロッコ製 フロリダで購入 アフリカンジェンベの音色が欲しいけれど、携帯製を考えての代用として使用。山羊皮なので、動物的なニュアンスがでます。
『フレームキャンパスドラム』オリジナル自作 世界堂の油絵キャンパスを加工したフレームに、GOPEの山羊皮をタイドボンドで接合。装飾の布は、古着の和服を解いて縫製したスカートを作った時のあまり布。

『アフリカントーキングドラム ターマ』ギニア製 「固唾を呑んで」のサルの躍動感のため、音の高低がでる太鼓を起用しました。私は、これでのおしゃべりが得意で、小学生向けの公演では、「ポケモン」の名前を延々と叩いたりしています。




『コンツォウカ』フレームドラム工房「音鼓知振」さんの作品。
『クラベス』南米の拍子木
『ストーム笛』『エナジーボール』『鼻笛』(マウリリオ)
『カズー』(ごめんなさい。今回、使用を忘れました!)
『ストーム笛プラスチック』「固唾を呑んで」ボーイの着替えシーン
『口琴』ベトナムモン族 私は、唇を使うこのタイプの口琴しかできません。外装は、自分でカスタマイズしています。市販品は、民族布です。¥1000くらいでネットでも購入可能です。私のワークショップでは、最初に売り切れる人気商品です。
『カシシ』ブラジルの降る楽器です。岐阜の工房エスペランサさんの協力で、各地で、製作のワークショップもしています。これは、自作で編みました。中身はBB弾
ですが、カポイエラで使用するものよりも、かなり重く、サスペンドシンバルの代用としての役割を担っています。
『ライオンのマスク』ダンボールを剥がして、2層目だけを取り出してつくった粘土で張り子をした自作です。「臨時雇の娘」に出てくるライオンのマスクを被らされた犬のテディを愛するあまり、テディの被るマスクを自作して、パフォーマンスのステージでは、これを被って踊りました。私のアートは、シュールです。


<播州皿屋敷の風役の楽器たち>
音の情景「サウンドスケープ」を作るのが大好きです。
「播州皿屋敷」の音像をサイレントなイメージと決めて、演奏をしていたら、
画面の西から東に風を感じたので、サウンドスケープをしてみることにしました。
『瓢箪』は、敷地内の畑の自家製を中身を抜くなどの加工も、すべて自分で手掛けています。市販の瓢箪掃除の薬品もあるようなのですが、オーガニックに時間をかけて、水に浸して腐らせて中身を抜いています。それだけに、力を持っていると思って、瓢箪に敬意を持っています。
『竹のジャラジャラ』師匠から譲り受けたもの。
『ペットボトルキャップ』夏休みに、ラボのこどもたちと作ったもの。自然素材のものの音を、中和してくれる役割をします。耳の良い方なら、その効果を感じとれるはずです。


『キッズシンバル』
『鈴扇』「水の妖精」と「播州皿屋敷」のために、新しく自作しました。アンティークのカードホルダーの底に磁石を仕込んでいます。鈴は、一個ずつゴム止め。
ビジュアル的にも、氣を集約する役割もあると思っています。今回、大江能楽堂という場所で、自然素材の民族楽器を鳴らすために、ブラジルのオリシャを見習って、自分なりの楽器と、建物の精霊が気持ち良く交われるように、考えをこらしました。
『釘のチャイム』師匠の自作
『シンバル類」上から出身国インド、チャイナ、スイス、チベット。



『ツリーチャイム』師匠がアルミ棒を切ってつくったオリジナル。
『カウベル』師匠がガムテープを貼って音階チューニングしたもの。
鍵盤演奏時は、ラテン配列の逆に配置することで、鍵盤との同時演奏が可能になりました。


ベニヤ板で自作したDIYテーブル。クッキー缶にスポンジをカットして、置く音をカットした小物ケースなど。
楽譜もないので、譜面灯は使わないのですが、手順メモをiPadminiと、keyのスイッチを照らすために、電池式にクリスマスツリーイルミネーションを置いています。

どんなに小さなものでも、
自分の気にいった美しいと思うものに囲まれていたいので、
なんにでも、ついこだわってしまいます。
でも、ステージ以外の私は、
地味です。


楽屋での私。
ダンボールを机代わりに、地味に練習しています。

自身のスタジオ「むらさきmusicラボ」では、練習時も大きなスクリーンを貼って、夜間に暗闇の中でも練習しています。
iMacの壁紙は、ブラジルの巨匠「ミルトン・ナシメント」です。
むらさきmusicラボは、貸切対応もしています。
楽器はできないけれど、
楽器にさわってみたい、音を比べてみたいなどのご要望に答えるメニューもありますので、ご興味があればぜひ、ご連絡、お待ちしております。

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京都国際映画祭 音楽解説

京都国際映画祭に喜劇映画研究会専属楽士として、

初登場させていただきました。

よしもと公式の取材も受けました。京都国際映画祭HPニュース

<はじめに>

★衣装は、全編、自分で製作または、古着をリメイクしたりして、ディレクションしています。(15日にパーカッションにディスプレイしていた張り子のライオン(テディ)も自作です。パフォーマー時は、マスクなども自作しています。


★専門がリトミックなので、映像の中のリズムとテンポを分析して、同時に曲のモチーフや、音像(サウンドイメージ)を考えています。テーマ部分曲は、ほぼ全編、オリジナルです。(リトミシャンが奏でる映画の音という前提をとても大切にしています。)

★主宰している楽団「ぺとら」は、多国籍民族楽器、古楽器の集団なので、世界中の古今東西の音楽が身近に感じています。なので、私の即興モチーフには、古今東西のろんなタイプの音のリズムがちりばめられています。ブラジルやヨーロッパのダンス音楽が多いです。

★オリジナルも含め楽譜は使用せずに、音色や機材つまみのオペレーションを含めた構成表をつくって「サウンドデザイン」をしています。

★ピアノタッチとオルガンタッチの両方を弾き、クラシック、ジャズ、ブラジル、サルサなども。

★キーボードには、本当にたくさんの音色があるため、瞬時に欲しい音を呼び出せる「フェイバリット機能」を使用しています。私は、だいたいひとつの作品で9音色を使えるように、全体の音像を「サウンドデザイン」として、プランニングしています。

リトミックでは、通常、ピアノで動きを指示するリズムを提示して、生徒たちは、それによって身体で表現しますが、映画では、その逆に、映像から、身体の動きとリズム、テンポを読み取って、それを音楽にするリトミックをしている感覚で取り組んでいます。


今回は、喜劇映画研究会の専属楽士として、

会の全面バックアップの準備のフォローがあっての出演準備、

そして、新しい作品においては、坂本頼光弁士との打ち合わせやリハーサルも経てて、即興で対応するライブ感覚は残しながらも、

お客様に安心してエンターテイメントを提供できる気持ちで、本番を迎えることができました。


山崎バニラさんとの「臨時雇の娘」は、再演なので、お互いにテレパシーを感じつつ、バニラさんの新たに紡ぎだしたワードに、感嘆しながら、本番を楽しみました。


何より、前回は、会場の雰囲気で洋装だったバニラさんが、今回は、金髪に着物の正装だったので、見惚れてしまい、暗闇で光を浴びているバニラさんは、本当に美しかったです。音楽で寄り添うことができ、幸せでした。


ミュージシャンとしてのキャリアは、

「歌のお姉さん」「踊りのお姉さん」のアイドル的な時期から数えると、

もう、30年ほどになります。

幼稚園の園長の任が終わり、フリーになってからは、

楽器製作のワークショップ事業も、リトミックなどを教える以外に手掛けており、

表現活動は、踊ること、演奏すること、つくることの3本立てでやっています。

映画に関しては、

今は、こうして、じっくり時間をかけてつくる「作品」が、とても愛おしいです。

現役の間に、あと、何作品できるのかな?

他の専属で、楽士をしている方に比べると、

ミュージシャン楽士のペースは、ゆっくりですが、

お客様にとって、いろんなスタイルのサイレント映画のチョイスの中に、

私のようなエンターテイメントを重視した音像が受け入れられればと思っています。

 

私は、今まで、「玄人うけ」はするけれど、

「わかる人にしかわからない」音楽というカテゴリーに満足していましたが、

京都国際映画祭に出演させていただいたことで、

お客様を置いていかない音楽というものについても、考えるようになりました。


京都国際映画祭で、感じたこと、学んだことは、

また、自分のスタジオ(むらさきmusicラボ)のこどもたちの育成に、役立てたいと思っています。

 

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京都国際映画祭 楽士な日々報告

京都国際映画祭 サインレト/クラシック映画部門 初出場!無事に終了いたしました!

楽士まりりんの振り返り報告です。
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10/12(木)
映画祭は、オープニングイベントもあり、すでに開催中なのですが、
上映プログラムはない、搬入日。
前乗りをして、搬入とセッティングを済ませます。
搬入開始直前まで、
会場の大江能楽堂では、修学旅行生の見学が行われていて、
バスガイドさんや、引率の先生方の、
「はい。すぐ行く、すぐ行く。友達を待たない。」
のことばがけに、先生魂がうずきました。
的確な指示だと思います。(笑)
翌日の13日(金)のプログラムは、全部で4つ。そのうち、私は2つに出演予定で、作品数は5本。
PCで、パラパラと漫画をめくっていると、
脳内で再生される音声が、すべて「坂本頼光弁士」の活弁に聞こえてくるではありませんか!
きっと、これは、この時間にも、頼光弁士が東京で、原稿にチェックを入れて練っているに違いない!と、テレパシーで感じたので、
私も練習に切り替えよう!
PCの練習用の映像を再生しつつ、頼光さんの活弁の間のリズムを想像しつつ、
脳内エア鍵盤で、通し練習を3回してしまいました!
あまり寝ていないので、ハイパーな状態で、生演奏、大丈夫かなぁ〜と思っていると、京都国際映画祭だけではなく、その翌日には、「米子映画事変」(ポップカルチャーの祭典)にもご出演予定の超売れっ子の本日の相方、「坂本頼光」弁士が登場。
私が、頼光さんをスーパーマンと再認識してしまうほど、
ご自身の忙しさを感じさせないパフォーマンスを披露されました。
同じ坂本姓なので、「サカモッツ」と、喜劇映画研究会の新野代表にユニットとして名付けていただいた私たちなのです。
頼光さんは、テレビアニメでもおなじみの温かみのある素敵な声と、ユーモアと、ちょっと危ないセンテンスを絶妙に組み入れた超面白い活弁を繰り広げられ、日本各地から集結された「頼光おっかけファン」の皆様を魅了されたのでした。
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伝説のコメディエンヌ~麗しきハリウッドの大スターたち】
 『優雅な水遊び』
 『デブ嬢の海辺の恋人たち』
 『危険な娘』
 『固唾を呑んで』
 ※トークあり(登壇者:坂本頼光、坂本真理、新野敏也)
衣装ディレクションテーマ「 オルエンタルなDIVA 」
フランス映画DIVA のDIVAは、アフロだったけれど、オリンエンタルなら、こうかしら?的なコーディネイトです。スパッツの片方ずつ色が違うのを見つけるのが大変でした!これは、キッズ用です。帯は、中国の山岳少数民族のもの(父の土産)
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演奏中の私の場所。まるで、オーケストラピットのよう。
お客様からは、真横か後ろ姿しか見えないので、髪飾りに「水引き」をディレクションしたところ、喜劇映画研究会の新野たき子さんが、綺麗に造形してくださいました。
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大好きな「スターウォーズ」に出てきそうな異星人の触覚のイメージをリクエストして、作っていただいた触覚が、終演後、見事な触覚に形がかわっていました。
「生きているような触覚に驚く頼光弁士」というテーマのフォトセッション。
ここのプログラムでの頼光さんの活弁は、「面白くて、ちょっと変態っぽい面白さ、狂気のような危なさも隠し味にあるけれど、温かい人間味あふれた愛情たっぷり」というマルチな要素でした。
時に俳句のように七五調になるところ、絶妙な間など、音楽が寄り添いやすいリズムをもともと持っていらっしゃるのですが、楽器や音楽にも関心をお持ちで、わかりやすく無音の指定や、「ここはこんな風に弾いてください」というリクエストもリハーサル時にくださって、演奏するのが楽しかったです。
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次のコマに出場される兄パーカッショニストの渡辺亮さんと、楽士スペース、タッチ交代の瞬間。亮さんの持っているヤカンは、上映中に使用する楽器です。
サイレント映画に音楽をつけるのには、映画専門でやっていらっしゃる映画ピアニストの方が一般的かもしれませんが、私の所属する「喜劇映画研究会」では、一般のライブ活動をしているプロミュージシャンが、音楽を担当しています。
マイクの種類や、PAのリクエストなど、小さなハコなら生音でも対応できるのですが、これだけの大きな会場だと、細かい指示が必要ということで、今回は、「よしもとクリエーティブエージェンシー」での打ち合わせに2回、ミュージシャン代表として、参加させていただきました。
渡辺亮さんの代表楽器「ビリンバウ」についても、プレゼンさせていただいたので、当日の司会のよしもと興行「清水圭」さんは、それを本当に面白くボケて、お客様を笑わせながら「ビリンバボー」と、盛り上げてくださり、「プロ」の話芸を楽しませていただきました。
ピアニスト・作曲家の谷川賢作さんとの「最強コメディデュオ」素晴らしかったです。賢作さんとは、ホテルも同宿だったので、行き帰りの道々など、貴重な先輩のお話をたくさん拝聴できました。
私の機材キーボードもご使用していただけることになり、リハーサル時に音色を決めていただいたものを、私が、すぐにオペレーションできるようにUSBに記録させました。私のパーカッションセットも、そのまますぐに使用されて、音楽と映画を融合させる世界観をつくられていて、本当に勉強になりました。
私は、自称、タニケン派閥です!谷川賢作さんについていきます!ますます、今回のツアーで、そう思いました。
夜の部です。
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サイレント/クラシック企画
【13日の金曜日 ホラー&怪談の夜】
 『播州皿屋敷』坂本頼光、坂本真理
 『オペラ座の怪人』片岡一郎、鳥飼りょう
衣装ディレクションテーマ 「中森明菜的な和装」羽織、ベストにしている兵児帯、留めそでリメイクスカート、帯揚げは、下北沢のシカゴ(古着屋)で購入。スパッツは、黒白ストライプ 楽器を生花のように、持って痩せ見えテクニックです。
髪飾りは、お箸と、額縁座布団で、自作しました。バリ舞踊用と、市販の和装かんざしをミックスしてつけています。
頼光さんとはじめて作った作品が、「播州皿屋敷」です。この時点では、これのみと思っていたので、張り切ってオープニングテーマを作曲するために、NHK大河ドラマを研究したりしたのですが、やりとりの中で、頼光さんのイメージは、もっとサイレントな「和風」ではない「和」なのでは?と、気づき、「播州音頭」をアカペラで独唱をOPとしました。
ここでの「頼光さんの活弁」は、ザ・時代劇という雰囲気の本格派です。
私は、指穴がなく息圧のコントロールで吹く「コンツォウカ(スロバキアの笛)」を大江能楽堂の天井をめがけて、空間に解き放すイメージで演奏しました。天井にむかって、音が飛んでいく様子が、感じ取られて、至福の時間でした。
はじめての和物、そして、はじめてのホラー。
ホラー映画は、苦手で、プライベートで見ることは、これからもないと思うのですが、映画祭参加ならではの経験ができてよかったです。
頼光さんも、お一人の活弁ならば、「播州皿屋敷」は、主人公お菊が幽霊になった 声も担当されるのですが、今回は、私のvoiceパフォーマンスでお菊をやらせていただくと、新野代表の提案してくださったので、ちょっと変わった趣向となりました。
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頼光さんとの共演は、12月16日  御茶ノ水エスパスビブリオにて、「サカモッツ」(プログラム未定)の東京公演もあります!
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[ 10/15(日)]
・15:00上映
 サイレント/クラシック企画
【伝説のコメディエンヌ~喜劇の女王 メーベル・ノーマンドPart2】
 『水の妖精』 まりソロ ミュージカル弁士
 『臨時雇の娘』
 ※トークあり(登壇者:山崎バニラ、坂本真理、新野敏也)
衣装ディレクション 遥か彼方の某国の正装 バニラさんが、和装に金髪という「正装」だったので、私も「正装」にしなくては!と、ディレクションしました。楽士演奏の時には、ヘッドセットマイクや、口琴を演奏する都合上、ピアスがつけられないなどの制約がある中、演奏に差し支えないところを、盛りました。ベルトには、大江能楽堂なので、お守りとして、鏡がたくさんついたインドの壁飾りや、カーテンのタッセルなどを装飾素材にしたものを自作しました。服の金のブレード類は、すべてユザワヤで購入して、自分で縫製したリメイク衣装です。
髪飾りは、「播州皿屋敷」と同じく、お箸の自作かんざしを中心にしました。
7月に1回目の「突貫レディ」での「臨時雇の娘」を上演してから、1回しかリアルでは、お会いしておらず、後は、衣装などの打ち合わせをメールでやりとりする感じでした。
でも、バニラさんが、ブログで書いておられる通り、テレパシーを感じて、
大江能楽堂のスピリチュアルな空間の中で、映画の世界観を音楽で表現することができました。
普段は、ご自身でピアノ弾き語り活弁もされるバニラさんなので、
音楽面でも、さまざまお楽しみ面を提案してくださっており、
「臨時雇の娘」は、本当にクオリティの高い作品になっています。
よしもとクリエーティブエージェンシー様のご理解とご協力もあり、
今回のサインレト部門では、最高の音響環境とオペレーターが、
私たちをフォローしてくださり、
「臨時雇の娘」の大きな見どころであるバニラさんと、私とのデュエットシーンにも、美しいリバーヴのエフェクトをかけてくださり、
天空の響きと映像の内容がマッチして、完璧な空間表現が実現したと思います。
70分間という長編ですが、女性の人生の転機がいっぱい詰まった愛のある作品なので、本当にあっという間に感じています。
「臨時雇の娘」に関して、詳しくは、「映画と。」のインタビュー記事にまとめていただいています。
私の音楽解説は、ブログ こちらからリンクします。
さて、
最後になりますが、
今回は、「サイレント映画部門」にて、唯一のソロパフォーマンスをさせていただきました。
ミュージカル仕立てで、活弁をしている「ミュージカル弁士」に、もちろん、パーカッションでの彩りも加えています。
「ぺとら」では、よくこの手法で、オリジナル作品を公演しているのですが、
既存の作品でのパフォーマンスの経験は、
実は、3月に京都で実践済みだったのです。
原作から、脚本をおこし、絵を描く作業を経験させていただき、
今回の、映像から湧き出るイメージを、サウンドに置き換えるというパフォーマンスに結びつけることができました。
京都国際映画祭という大舞台で、
実績を積むことができ、
感謝しております。
私は、「喜劇映画研究会」の専属として、チームサポートを得て、自分の音楽を作ることに専念できる環境に恵まれています。
翻訳や、時代的背景、綿密な資料をいただいて、喜劇映画研究会の新野ご夫妻に、おんぶに抱っこなのですが、
一人の知恵より、みんなの知恵を寄せ合ってのチームプレーは、
本当に、いろんなドラマをみんなで乗り越える力となりました。
今回は、二人の弁士さんともコラボレーション。
頼光弁士とのリハーサルでは、息子パンダがアシスタント。
バニラさんの当日の楽屋番に、娘エリザベス。
エリザベスは、私の楽器配送のサポートもしてくれました。
むらさきmusicラボの生徒の皆さんには、映画セッティングが出しっぱなしの準備時期があったり、本番ウィークは、レッスンが休講になったりとご迷惑をおかけしましたが、たくさんの応援をいただきました。
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生徒たちに作ってもらった「プラ板」を卵型のランプにつけたものを楽士ピットのお守りにしていました。
リトミシャン(リトミックをする人)として、ずっと音楽に関わってきましたが、映画の伴奏をさせていただくようになって、空間を表現する手段が広がり、とても楽しいです。
特に、弁士さんお二人とのコラボレーションは、本番のお客様の笑い声や反応で、ジャズのライブのように変化するので、
これぞ音楽!と思って、おそらく、会場で、一番楽しそうにしているのが、私だと思います。
うっかり国際映画祭に出演させていただきましたが、
また、今日から、日常のラボのレッスン、そして、バンドの準備、造形の創作活動に戻ります。
そして、12/16は、再び「サカモッツ」弁士 坂本頼光 楽士 坂本真理が東京お披露目用の新プログラムで始動します。
バニラさんとの共演も、ぜひ、また熱望しております!(もはやテレパシーが通じる存在となっています。)
長文、お付き合いいただき、ありがとうございました。
楽器と、音楽解説は、また、別記事にて。
京都国際映画祭 楽士な日々報告は、これにて、一巻のおしまいであります!(活弁風)

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京都国際映画祭 前日セッティング

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セッティングの様子。
それぞれ、別コマなのですが、
セッティング転換が大変なので、
並べて、あらかじめすぐサウンドチェックできるようにしてあります。
右から、パーカッション。
渡辺亮さん
亮さんが一緒に前日にいてくれることが、
何よりの安心。
真ん中、まり先生。
左は、大阪在住のピアニスト。鳥飼りょうさん。
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修学旅行生もくるところで、すれ違いました。
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写真は、渡辺亮さんから、お借りしました。
さて、
本番、がんばります。

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京都国際映画祭 プライベートCMと、私が楽士になったわけ

むらさきmusicラボでは、

京都国際映画祭にむけて、
コマーシャルも撮影しました。
テレビアニメの声優としてもご活躍の「坂本頼光」さん。
声を聞いたら、「あ、コマーシャルで聞いたことある声」と、思うことと思います。
続きましては、まるまるラボに「大人たちが遊びにきちゃった」風な愉快な映像です。
キーボードの谷川賢作さんは、ジャズピアニストで作曲家。お父様の詩人 谷川俊太郎さんとともに、いろんな学校の校歌もてがけられていて、ラボの生徒さんのお母様の母校の校歌もそのひとつだったので、ちょっとラボでは、盛り上がっていました。
私が、生演奏付きのサイレント映画に出会ったのは、2007年 ロバハウスでの「ロバの音楽座&谷川賢作」の「月世界旅行」を観たのがはじめてです。そこから、私の映画への道ははじまったので、賢作さんと一緒に音楽を奏でられるのは、大感激です。
もう一人、ビリンバウを演奏しているのが、ラボに楽器を遺してくれた故小澤敏也の親友で、ラボの楽器の共同管理者、私にとっては兄パーカッショニストの渡辺亮さん。
楽団「ぺとら」が、サイレント映画に取り組むことになったのは、
2011年に渡辺亮さんが、喜劇映画研究会「旋律は笑う」 に、
参加されたのを、楽団「ぺとら」のみんな(バグパイプ 近藤治夫 パーカッション小澤敏也(故人)と、私)で見にいったことです。
ちょうど、東日本大震災直後で、計画停電の中の保育に戸惑いを感じて、テレビやビデオのない家庭生活から登園してくるこどもたちの状況から、「想像力」を育む方法について、考えを巡らしていたときでした。
そこから、2012年には、サイレント映画「月世界旅行」に幼稚園全体で取り組み、私の主宰する楽団「ぺとら」でも、それを素材とした「音楽バラエティショー」や、「音楽劇」「紙芝居」などとともに、サイレント映画にバンドとして、「歌、語り」を含めた形の「ミュージカル楽士」というスタイルを築きあげて、喜劇映画研究会より、映像素材をお借りしての各地での、巡業公演をはじめました。
保育者として、
日々、こどもたちに、「歌語り」をしていた私にとっては、音楽とお話しは一体になったものだったのですが、喜劇映画研究会の新野代表が注目してくれて、
むらさき幼稚園の閉園とともに、フリーランスミュージシャンとなった私は、
2016年に、ほぼ同時期に「喜劇映画研究会専属楽士」というポジションで、迎え入れていただけました。
「時間と空間」をコントロールする「リトミック」が専門なので、映画中の人々の動き、自然の動植物、風などをリズムで表現することは、本当に楽しい作業です。
そして、2017年、今年の7月には、活動写真弁士の山崎バニラさんとも、「突貫レディ」という企画でご一緒させていただき、京都国際映画祭では再演。
7月のバニラさんとは、2ケ月あまりにわたって、音のやりとりをさせていただき、じっくりと70分間の作品の中の音楽に取り組ませていただきました。
今回の京都国際映画祭の再演では、サイレント&クラシック映画部門の最終日トリを務めさせていただくことになりました。
生演奏付きのサイレント映画上映では、
弁士と楽士が、ぶっつけ本番ということも、古くからの慣習で一般的なようです。
私は、喜劇映画研究会の専属楽士なので、作品の内容や、翻訳についてのサポート、お客様からみた音楽の印象や感想などについても、意見やアドバイスを会からうけることができて、大変恵まれた環境です。
手がける作品ペースも今は、じっくりと時間をかけることができるので、今回の京都国際映画祭では、弁士さんとのコラボの6作品は、どれも、弁士さんとの意見交換をたくさん経ての作品として、とても愛おしいものになりました。
残りの1つは、私の「ミュージカル弁士」のソロパフォーマンスです。
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リハーサルのためラボに到着されたばかりの坂本頼光さん
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ラボのグランドピアノで演奏される谷川賢作さん
亮さんは、ご自分のザブンバを持ち込まれていたので、
ラボの楽器たちが、共鳴して、すごく嬉しがっていました。
同映画祭で再共演させていただく山崎バニラさんとのリハーサルも、
7月の初演前に私の拠点のむらさきmusicラボまでおこしいただきました。
「むらさきmusicラボ」が、リベラルアーツ(総合芸術)の発信地として、
本格的に、息づいているようで、本当に誇らしいです。
今日は、これから新幹線に乗って出発です。
ラボのこどもたちには、
お守りのプラ板をつくってもらいました。
いってきます!
ベストを尽くしてきますね!

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活動写真弁士 坂本頼光さん

京都国際映画祭に出演するサカモッツ(弁士  坂本頼光   楽士 坂本真理)による、
プライベートCM



このたび、
京都国際映画祭では、
「山崎バニラ」さんとの「突貫レディ」に加えて、
坂本頼光さんとの「サカモッツ」というユニットでも、
まり先生は、演奏させていただくことになりました。
頼光さんも、テレビで声はおなじみの方です。
頼光さんの出演情報
ウィキペディアによる、アニメなどの出演作品
声は、宝物なんだなぁ〜、と思いました。
声色っていうのかな、
一人で、いろんな人物の声になりきって、
まるで、たくさんの人がいるみたいに弁士さんたちは、できるのです。
むらさきmusicラボに、
山崎バニラさんや、坂本頼光さんがわざわざ来てくださって、
まり先生と一緒に作品作りをしてくださるなんて!
本当に、幸せです。
10月8日。
よく晴れた土曜日だったので、
幼稚園やっていたら、
絶対「運動会」だったなぁ〜。
って、思いながら、
映画楽士の一日リハーサルを楽しみました。
幼稚園で、こどもたちと遊び、学び、
自然を一緒に観察してきた日々があってこその、
私の映画音楽制作のセンスがあると思っています。
幼稚園と、
幼稚園の大地に感謝!
頼光さんも、ご自分の幼稚園時代の面白い「素話」の技術を持った先生に、出会っていて、ずっと記憶に残っていらっしゃるとのことでした。
そして、そのモノマネもしてくださりました。
(頼光さんは、形態模写のエキスパートでもあります)
私も、幼稚園の皆さんの記憶に、
リトミック園長として、濃く残っているような気がしました〜。

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