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京都国際映画祭 プライベートCMと、私が楽士になったわけ

むらさきmusicラボでは、

京都国際映画祭にむけて、
コマーシャルも撮影しました。
テレビアニメの声優としてもご活躍の「坂本頼光」さん。
声を聞いたら、「あ、コマーシャルで聞いたことある声」と、思うことと思います。
続きましては、まるまるラボに「大人たちが遊びにきちゃった」風な愉快な映像です。
キーボードの谷川賢作さんは、ジャズピアニストで作曲家。お父様の詩人 谷川俊太郎さんとともに、いろんな学校の校歌もてがけられていて、ラボの生徒さんのお母様の母校の校歌もそのひとつだったので、ちょっとラボでは、盛り上がっていました。
私が、生演奏付きのサイレント映画に出会ったのは、2007年 ロバハウスでの「ロバの音楽座&谷川賢作」の「月世界旅行」を観たのがはじめてです。そこから、私の映画への道ははじまったので、賢作さんと一緒に音楽を奏でられるのは、大感激です。
もう一人、ビリンバウを演奏しているのが、ラボに楽器を遺してくれた故小澤敏也の親友で、ラボの楽器の共同管理者、私にとっては兄パーカッショニストの渡辺亮さん。
楽団「ぺとら」が、サイレント映画に取り組むことになったのは、
2011年に渡辺亮さんが、喜劇映画研究会「旋律は笑う」 に、
参加されたのを、楽団「ぺとら」のみんな(バグパイプ 近藤治夫 パーカッション小澤敏也(故人)と、私)で見にいったことです。
ちょうど、東日本大震災直後で、計画停電の中の保育に戸惑いを感じて、テレビやビデオのない家庭生活から登園してくるこどもたちの状況から、「想像力」を育む方法について、考えを巡らしていたときでした。
そこから、2012年には、サイレント映画「月世界旅行」に幼稚園全体で取り組み、私の主宰する楽団「ぺとら」でも、それを素材とした「音楽バラエティショー」や、「音楽劇」「紙芝居」などとともに、サイレント映画にバンドとして、「歌、語り」を含めた形の「ミュージカル楽士」というスタイルを築きあげて、喜劇映画研究会より、映像素材をお借りしての各地での、巡業公演をはじめました。
保育者として、
日々、こどもたちに、「歌語り」をしていた私にとっては、音楽とお話しは一体になったものだったのですが、喜劇映画研究会の新野代表が注目してくれて、
むらさき幼稚園の閉園とともに、フリーランスミュージシャンとなった私は、
2016年に、ほぼ同時期に「喜劇映画研究会専属楽士」というポジションで、迎え入れていただけました。
「時間と空間」をコントロールする「リトミック」が専門なので、映画中の人々の動き、自然の動植物、風などをリズムで表現することは、本当に楽しい作業です。
そして、2017年、今年の7月には、活動写真弁士の山崎バニラさんとも、「突貫レディ」という企画でご一緒させていただき、京都国際映画祭では再演。
7月のバニラさんとは、2ケ月あまりにわたって、音のやりとりをさせていただき、じっくりと70分間の作品の中の音楽に取り組ませていただきました。
今回の京都国際映画祭の再演では、サイレント&クラシック映画部門の最終日トリを務めさせていただくことになりました。
生演奏付きのサイレント映画上映では、
弁士と楽士が、ぶっつけ本番ということも、古くからの慣習で一般的なようです。
私は、喜劇映画研究会の専属楽士なので、作品の内容や、翻訳についてのサポート、お客様からみた音楽の印象や感想などについても、意見やアドバイスを会からうけることができて、大変恵まれた環境です。
手がける作品ペースも今は、じっくりと時間をかけることができるので、今回の京都国際映画祭では、弁士さんとのコラボの6作品は、どれも、弁士さんとの意見交換をたくさん経ての作品として、とても愛おしいものになりました。
残りの1つは、私の「ミュージカル弁士」のソロパフォーマンスです。
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リハーサルのためラボに到着されたばかりの坂本頼光さん
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ラボのグランドピアノで演奏される谷川賢作さん
亮さんは、ご自分のザブンバを持ち込まれていたので、
ラボの楽器たちが、共鳴して、すごく嬉しがっていました。
同映画祭で再共演させていただく山崎バニラさんとのリハーサルも、
7月の初演前に私の拠点のむらさきmusicラボまでおこしいただきました。
「むらさきmusicラボ」が、リベラルアーツ(総合芸術)の発信地として、
本格的に、息づいているようで、本当に誇らしいです。
今日は、これから新幹線に乗って出発です。
ラボのこどもたちには、
お守りのプラ板をつくってもらいました。
いってきます!
ベストを尽くしてきますね!

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