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バグパイプ博覧会

楽団「ぺとら」で、一緒に音楽活動をさせていただいているバグパイプ作家、演奏家の近藤治夫さんが、実行委員会として活躍された浜松の楽器博物館主催の「バグパイプ博覧会」に行ってきました。

バグパイプは、東はインドから、アフリカの北の方、そしてヨーロッパ全体に広く分布していて、お国によって、本当に様々な形があります。
そして、
近藤さんや、ロバの音楽座のガリュウさんが吹いていらっしゃるのは、古楽器とよばれるヨーロッパの古い時代の楽器を再現したものなのですが、
一般的に日本人が思い浮かべるバグパイプは、スコットランドのグレートハイランドバグパイプですよね。確かに、王様のという風格の大きなものです。
でも、実は、今は電子バグパイプもおしゃれな北欧スタイルのミュージックシーンでは人気だし、密かに一番のブームなのは、アイルランドのイーリヤンパイプだと思っています。SFの宇宙船のような外観で、指だけではなく、手首までがボタン操作を必要とする最も進化したものです。
世界中にバグパイプがあるのも凄いのですが、
その地域ごとのバグパイプを伝承している日本人が、
世界各地に在住していたり、
日本各地で製作活動や、演奏をしています。
それを、オーガナイズされた近藤さんってばすごいです!
そして、近藤さんのいろんな企画を時々見にいかせていただいている私なのですが、
こうして、博覧会として見渡してみても、
「あ、このブルガリアのガイダの人、見た事ある。」
等、けっこうマニアックな観客でもある事に自分で気づきました。
近藤さんが製作されているバグパイプも何年も待つほどの人気だそうですが、
客席から聞こえてくる会話で、
「○年で手に入ったんですか?ラッキーですね。」
のようなネット通販で、すぐに手に入る時代に逆行している現象で、興味深いです。
8月8日(金)のコンサートの一部をご紹介しますね。
コンサートのチラシにも描かれていたイタリアのサンポーニャに近い復元の楽器を近藤さんが演奏しました。
ちょうど、小学生が縦笛を二本口にくわえて吹いているようなイメージで、
チャンター管(メロディ)の二本を両手で吹いていました。
バグパイプは、放浪楽師のように移動すること前提なので、
口で吹いて、一人なのに多くの音を出すのが勝負!のように感じているのですが、
バロックの宮廷では、貴族が優雅に演奏するために、脇にふいごを挟んで、
空気を送り込む形の装置となっています。ミュゼットと呼ばれています。
伴奏のようにずっと鳴っているドローン管の音も、
転調が可能な装置がついています。
近藤さんと一緒に「ぺとら」をやっている時には、調によって楽器を変えているのをいつも側でみているので、これは、すごい機能だと、私ならではの驚きがあります。
ちなみに、「ぺとら」では、ハ長調の曲は、めったにないです。なぜなら、それは、「プレトリウス」というものすごくおっきなバグパイプが必要なので、運ぶ事を考えると、登場をお願いし辛いというのがあります。だから、「ぺとら」では、たいていDかGです。これに、「つるさん」のビリンバウの可能な音程という制約がある時もあったので、曲を作る側も面白いのです。
私のお気に入りは、ブルガリアの「ガイダ」です。ダと濁音で濁るのが「ブルガリア」で、似た発音のものに「スペインのガイタ」と濁らないのものがあります。
発音は似ているのですが、見た目は蒸気機関車のトーマスと、新幹線のぞみくらい違います。
見た目が、グロテスク。そのまんまの動物です。
山羊がいました。殺して、首と手足を切ります。
裏返して、空気をパンパンに入れて膨らましました。以上。
っていうそのまんまです。
首があるはずのところが、慣れてくると、首がわりの笛の指穴部分がだんだんと顔に見えてくるくらいです。
なんといっても、ブルガリアですから、リズム感あふれる演奏で、
今回も本当に素晴らしかったです。
大野慎矢さんは、バンド活動もされていて、それも拝見しているのですが、
若くて、これからも期待しているミュージシャンで応援しています。
名前が似ているスペインのガイタは、ガリシア地方の楽器だそうで、形状も音もグレートハイランドバグパイプに近いような印象でした。ゲド戦記や、進撃の巨人にも音が使われているそうです。印象的な音色です。
どちらかというと、若い層に人気と思われるのが、アイルランドのイーリアンパイプス。これはもう、スターウォーズの首都コルサントに飛び交っている未来の乗り物のようにギンギラギンに、いろんな装置が露出していて、このビジュアルに皆さんが美を感じてうっとりなんだろうな、と思います。
演奏方法も、手首用に考えられたボタンもあり、クラシックの木管楽器で一番高価なファゴットもすごく進化を感じるけれど、この進化は狭い地域でガラパゴス的に発展したんだろうなぁ〜という感じです。
イリアンパイプスも、口ではなくて、空気をふいごで送るタイプの装置なので、
「バグパイプの仲間なのに、立って演奏できない」
という、他のバグパイプを見慣れている私には、ちょっとウケるツボのトークもありました。
「お酒を飲みながら演奏をするため」
「口で吹かないので、乾いた空気を送る事ができる」
など、いろんな考え方や説があるようです。
キャンディキャンディのアンソニーの「グレートハイランドバグパイプ」は、立ち振る舞いも含めて、バグパイプなんだろうなぁ〜と、ハイソックスに隠された短剣に注目しながら見ていました。
音も一人でもパイプオルガンのような重工さです。
すごいなぁ。そして、身のこなしもスマートだなぁ〜と思って見とれていると、
立ち去るときの後ろ姿が、
うちの娘のエリザベス!と思ったら、
娘の高校の制服のスカートと同柄のキルトでした。
美しい伝統は、意外なところに身近にあったことに気づいて、ちょっとびっくりしたまり先生でした。
長い夏休みといえども、
自分ひとりだけの予定で遠出をさせてもらえるのは、この日一日だけということで、
新幹線で日帰りを満喫して、
ひとりで路線バスに乗って温泉に浸かり、
ひとりで、浜松名物の浜松餃子を食べて、まる一日リフレッシュをしてきました。
満喫しました〜〜!

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