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2014年8月

2014 浅草サンバカーニバル

S2リーグ準優勝した「インペリオ ド サンバ」のパレード全景のyoutube

まり先生の夏休み、一番の大きな思いでを振り返ります。
コンテストなので、当日まで秘密にしておかなければいけないことがあり、
あまり皆さんに言っていませんでしたが、
人生初、サンバカーニバルに参加させていただき、
毎週(直前には連日)、衣装づくりの製作の集まりや、練習に参加させていただいていました。
それで、
私が今まで思っていたサンバカーニバルのイメージは、
普通に、主役は、タンガ(ビキニのような衣装)を身にまとった女性のサンバダンサー(後でこれはバシスタという役割だとわかります)なんだと思っていましたが、
実際に中の人になってみると、
浅草サンバカーニバルは、実はコンテストで、
リオスタイルを追求する厳しいルールやマナーが問われる一種のスポーツ競技のようなものであるとわかります。
私は、現在、つるさんから受け継いだサンバの楽器を所蔵しており、
園児も触れるチャンスを設けていますが、
サンバカーニバルを知らずに、サンバをこどもに教えちゃいかん!
と、天国のつるさんが思ったのでしょうね。
本格的にサンバカーニバルへの参加が決まる前にも、2回ほど、ワークショップに参加する機会があって、
日本の今のサンバに触れられる全体像のようなものと、自分の立ち位置がわかってきたところでした。
要するに、
私は今、サンバの楽器を意味もわからずにただ持っている人だったということに気づいたのです。
演奏は、ひととおり、つるさんに教わってできますけれど、
サンバは、演奏だけじゃなくて、オペラのような総合芸術であるということがなんとなく、夏前にわかった状態でした。
「こどもの城」「つるさん」とやってきたサンバは、
「世界の中にはいろんなリズムがあるよ」という世界の窓を開く、教育活動の中のひとついう位置づけなのかもしれませんね。
それだけの演奏ができても、ダメだという気持ちに、
つるさんが亡くなって、はじめてそんな気持ちになってきたところでした。
渡辺亮さん、つるさん以外の人から、サンバを習った事はなかったけれど、
その他の流派のことも避けては通れない、というある種の覚悟が、
「市の保育者研修のサンバ」「他市公立小中音楽教諭研修サンバ」に参加して、
準備が完了したところでした。
そうやって、何かの段取りにのっかっていくかのごとく、
つるさんが、パンデイロの第一人者として、プロになってから、
浅草サンバカーニバルに参加した時のエスコーラ(サンバの団体)に、
つるさんのパンデイロチーム「ジングルジム」が小澤敏也追悼パンデイロ隊という意気込みで、参加することがきまりました。Cimg3692
どのくらい追悼の気持ちがあるかということが、この130センチもの大きさのパンデイロのつくりものをみてもわかると思います。
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それで、その裏面は、こんなになっていて、私がサンバダンサーの羽かざりのように背負っています。(テーマを象徴するジスタキという役割)
隣が、玉井正剛さん。つるさんの2番目に古いお弟子さんで、ジングルジムのメンバーでもありますが、サンバのエスコーラ「インペリオ ド サンバ」の中核メンバーでもあります。彼は、本当につるさんが大好きで、長い期間にわたり、一緒に活動をしてきた仲間でもあります。
私がつるさんの助手として管理をしている「パンデイロッカーホームページ」 には、今回の報告として彼の手記を掲載しました。
彼の熱い思いで、自分の師匠を追悼したい、彼のチームでパンデイロ隊をつくりたいという願いで、サンバカーニバルという枠、インペリオのメストリ(親方)や他のメンバーを根気づよく説明をしていってくれたのだと思います。
玉井正剛さん、本当にありがとう。
それで、私たちがお世話になった「インペリオドサンバ」についてなのですが、なんといっても、ここは、メストリ「ダミオン」の率いる、昔ながらの伝統的なサンバを継承しているような老舗という感じの規模の小さい家庭的な、まるでうちの幼稚園のようなアットホームなエスコーラです。
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ダミオン師匠は、御年70歳over?だそうです。みてのとおりのブラジル人。指示はすべてポルトガル語なのですが、インペリオは、ブラジル人がたいへん多く、本番のパレードでは、さらにブラジレイラ(女性)バシスタ(ダンサー)が助っ人にきていたので、そうとうな割合でブラジル化しており、日常会話もポル語がとびかっています。
一緒に写真に写っているのは、左は、アコーディオンの中浩美さん。プロのブラジル系鍵盤奏者で大変有名な方です。長い黒髪なのが、今回、マリンバコンサートにも誘っていただいたマリンバ奏者の那須律子さん。この団体の副プレジヂデンチを務められています。それで、私たちは、国立音大シスターズということで、絆を感じつつ、練習に励んでおりました。
ダミオンは、「サンバの神」「パパ」と、ブラジル人ミュージシャン等、歴史を知っている人には圧倒的な存在で、もちろん「つるさん」も、「古い、俺の好きなサンバを教えてくれる」と言って、大尊敬していました。つるさんは、ダミオンの生徒というよりは、本田竹広さん(ジャズピアニスト)のPUREというバンドで、一緒にパーカッションを担当していた仲間という立場もあったのですが、世界的なサンビスタ(サンバをする人)に対して、いつも尊敬の気持ちを持っていました。園にあるつる楽器にも、ダミオンの製作したものや、バチがあります。宝物にして大切にしていました。
それで、動画でも気になったと思うのですが、
パレードに出てくる衣装、小道具は、全て手作りです。
大きな団体は、参加費もちゃんと採算のあう額を請求して、
ブラジルに発注したできあいの衣装を着ているところもあるそうです。
でも、家庭的なインペリオには、それぞれのエキスパートがいるので、
デザインから、パターン、実製作までをメンバーが行っています。
すごい才能の方が集まっています。
もうすぐ幼稚園が閉園なのが残念くらい、
いろんなノウハウを学ばせていただきました。
製作には、日系ブラジル人の方も複数いて、
「古巣」という日本語が通じなくて、
「でも、古い素なんて、おかしいでしょ」
と、いう話になって、そうだよね!と、発見をしたり、
ブラジルでは、妊婦は夜中にケーキを買ってきてと言えば、必ずそのとおりになるとか、いろんな珍しい話に花が咲きました。
隣の牧場から、夜中に妻のために牛の舌(たぶんまるごと)を盗んだ人が不起訴にもなったらしいです。ブラジルって、すごいね。
それもまた、
「日本でもそうでしょ〜〜」
「違う、違う、絶対にない!」
みたいな会話もあって、楽しいんです。
サンバカーニバルに出場するには、まずテーマを決めて、それにあったオリジナルの歌をつくります。音楽から、世界観をつくるのです。
インペリオさんのテーマは、今年は「アマゾニア」なので、アマゾンの雰囲気を表すために、コミサン(テーマのキャラクター)最初に槍と盾を持っています。(動画参照)
次に黒と白の牛がでてきます。
アマゾン地方には、黒い牛チームと白い牛チームで競う紅白歌合戦のようなものがあり、それが歌詞にでてくるそうです。
インペリオさんのカントーラ(歌手)は、4人中3人がブラジル人で、1人も、ご家庭ではポル語という環境と思われるので、発音が抜群です。
その次に、旗を持っているお姫様と王子様のような素敵な花形があって、その次が、私の「ジスタキ」というアーラ(同じ振り付けをして動くグループで今回はそれがパンデイロ隊)の象徴で、ママという役割で、つるさんの顔写真40センチが遠くからでも映える大きなパンデイロのはりぼてを、昔のホタテマンのように背負って歩いています。10616109_680376908719109_2872636221
ディズニーのパレードに出ている気分でした。
つるさんは、もちろん、サンバ界でも有名人なのですが、
沿道にいらっしゃるサンバに詳しい人の中に、
「あれっ?小澤さん、スポンサーなの?」
って、死んだって知らないで、これをみて、検索してネット記事で訃報を知った人もいたようでした。
私の後ろで、一糸乱れぬ隊列でパンデイロを叩いているのが、つるさんのお弟子さんたちのジングルジムから、参加をしてくれたメンバーです。
アーラというのは、とても重要な要素だそうなので、光栄なことです。
リズムパターンやキメの中には、つるさんがやりそうなことがちりばめられています。
ダミオン師匠は、大きなスルドを叩きながら、指示をだそうと歩いて前や後ろに忙しく移動をしています。いつも汗びっしょりですが、本番の汗もすごかった。でも、サンビスタにとって、この本番は命がけとわかります。気迫がすごいです。
ジスタキの私もアーラのパンデイロ隊も、ダミオンにも、皆さんにもとても優しくしていただいていました。
ブラジルの子育ては、基本、褒めて伸ばすそうで、
頭ごなしに怒ることはないそうです。
だから、こどもの自殺者はいないそうです。
今回、ブラジル人だらけの環境にいて、
「褒めながら、ここをこうしたらもっといい」
という笑顔での、ダミオン師匠の指示を受けられたことが宝物になりました。
楽器隊のことは、バテリア。
カントーラ(歌手)がいて、
機材車に乗ったアコーディオン、
歩いているカバキーニョ(小さいウクレレくらいの大きさのギター)、
七弦ギター。
そのうしろに、当日参加のみのTシャツ隊。
今回は、35人もいたそうです。
かなり人生の先輩もいらっしゃれば、こどももいます。
練習には参加できないけれど、
お祭りの雰囲気を味わいたいという人のためにも、こんな場所があるってはじめて知りました。
本場、リオのカーニバルには、観光客むけのこのプランもあるようです。
そんなわけで、
今年の夏休みは、毎週、サンバの練習に通い、
練習(エンサイオ)の時には、私もパンデイロを叩いて、パンデイロの練習もしていました。Img_1984_6
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一緒に練習をしていたジングルジムのパンデイロ隊の皆さんと、毎回写真をとっていました。
ジングルジムの皆さんとは、
つるさんが隅田川アートプロジェクトGTS 日比野克彦監修ササクサスに参加した時にも浅草で活動をしたので、なつかしい思いもありました。
サンバ関係者の皆さんにおかれましては、
つるさんが、サンバカーニバル創設時から、ウニアンの一員として7年間、大車輪の活躍をした頃、そして、それがきっかけでパーカッショニストになった頃のことをご存知の方もいて、いろんな思いがあったと思います。
そんな時にぴったりの、
つるさんの名言。
インペリオ は、2014年の浅草サンバカーニバルにて、
S2リーグで、見事、準優勝でした。
偉大なメストリ ダミオンと、インペリオに感謝します。
ジングルジム、仲間に入れてくれてありがとう!
そして、
玉井さん。
夢がかなってよかったね。

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マリンバコンサート

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8/23
浦和にある高齢者施設の「夏祭り」のお楽しみとして、
国立音大の先輩で、マリンバ奏者の那須律子さん
と伺いました。
小学校の音楽鑑賞教室など、
クラシックコンサートの要素の引き出しがたくさんある那須先輩とは、
サンバのエスコーラで知り合い、なんと!そこの副プレヂテンチをつとめらている、
サンバの先輩でもあります。
この夏休みにはじめて知り合って、
まだ数回しかお会いしていないながら、
サンバカーニバルまでの濃密な時間をご一緒させていただいて、
すっかり姉妹のようになってしまいました。
堅苦しくなく、
誰でも楽しめるコンサートのプログラムがすごく良いので、
ご紹介していきますね。
1番 「カバレフスキー」の「道化師のギャロップ」。
まず、最初は、マリンバらしさ炸裂!の、運動会でもおなじみの「カバレフスキー」の「道化師のギャロップ」。
これは、今度の運動会でBGMにかけたら、一生懸命、ピアノを練習したこの夏休みの日々を思い出しますね。
2番は、那須さんのマリンバソロ
3番目は、「アフリカン即興」
一番最初の写真が、マリンバのご先祖さまである、
アフリカの木琴のバラフォンを説明しているところ。
それで、下の写真が、私が園のリトミックでもいつも使っているジェンベに、
ビリビリと効果音のなるシェシェをとりつけたものを見ていただいているところ。
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このアフリカン即興は、とても面白かったです。
私、楽器だらけになってしまっていますが、バラフォンも欲しくなってしまったなぁ。
インドネシアのジョゲットブンブンは持っているので、
試しに、ジョゲブンで、これに似たアンサンブルができないものかねぇ、と実験してみましたが、
どうやら音階が違うようです。
4番 「サンサーンス」の「白鳥」
これは、バレエ界では、「瀕死の白鳥」として有名ですね。
このピアノは、サンバカーニバルの準備で忙しいなか、
かなり時間をとって、筋肉トレーニングまでして弾きこなしました。
根性、根性。ド根性。
5番「ハチャトリアン」のガイーヌより「剣の舞」
これは、難しかった〜〜。なんとか、曲としてなるように形をつくったけれど、
細かいところは、ちょっと厳しかったです。
音大の1年生の時に、踊った事はあるので、
音は身体に入っているものの、
ピアノで、右と左が違う拍子になるのが、厳しかった!
幼稚園の楽器室に、電子ピアノを持ち込んで、オーケストラの音源と一緒に練習。
幼稚園のホールのグランドピアノで、筋力をつけるために、練習。
(クーラーを私ひとりのためにつけられないので、暑いので1回30分を一日何回も)
自宅でキーボードでイヤフォンで弾く。
ピアノを弾かない娘エリザベスが、
こんな風に苦労をしている母にしれっと言ってきます。
「ママはさぁ。リトミックで、右手が3拍子、左手で4拍子って、いつもやっているのに、ピアノで弾くのはできないの?」
できないんだよ!
6番 「冨田勲」の「お料理教室」
マリンバで二重奏。
私は、音大時代は、専攻外生の打楽器アンサンブル同好会だったので、
マリンバも少しだけ経験があります。
マリンバは、グランドピアノくらい高価なもので、
そして、グランドピアノくらい場所をとるものなので、
こうして弾かせていただけるのは、光栄な機会です。
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7番 「ブルクミューラー25番」より、「貴婦人の乗馬」
これは、楽団「ぺとら」だったら、たっちゃんがピアノなのですが、
今回は、マリンバがご専門の那須先輩に無理をいって、
ピアノを弾いていただきました。
サンバのエンサイオ(練習)中に、こっそりピアノを弾いて練習していた先輩。
本番は、とってもウケました。嬉しかったです。
私は、自分で振り付けたバレエを踊りました。
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8番 エーデルワイス
スイスのスイスカウベルを使った珍しいアンサンブルです。
ぜひ、動画でどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=iAcGpEQvtoA
9番 サンバの楽器紹介
10番 葉加瀬太郎の「情熱大陸」
私は、弾き語りで、那須先輩は、ペルーの箱太鼓のカホンを演奏して、
途中から、二人でサンバ楽器に持ち替えて、
「ふたりサンバ」をしました。
つるさんとやっていたのと、ほぼ同じように那須先輩にあわせていただきました。
「オパ!」
と、私が元気よく言うと、
施設利用者の方々も、元気が届くようでした。
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と、いうような、
40分間のミニコンサートでした。
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今回、お邪魔させていただいた施設は、
通所型ではなく、
入居される形のところなのですが、
車椅子と、自力歩行できる方が半々といったところでしょうか。
感想もおっしゃっていただいたり、交流の時間も持てました。
控え室に、
まだ入居をされていない空き室を提供していただいていました。
ビジネスホテルのようなつくりで、
個室に、洗面台、トイレが、車椅子でも対応できるようになっています。
そして、階ごとのユニット生活のようで、
それぞれ食堂があります。
とても家庭的な雰囲気です。
プライバシーを保ちつつ、
自分の生活ペースもあるけれど、
困った時、介助をしてほしい時に、気軽に声をかけられる。
そして、鍵がかけられる引き出し。
そして、食事や買い物の心配がない暮らし。
私たちも、昼食と、おやつにかき氷を頂戴しました。
高齢者の施設には、
園児とともにも行きますし、
音楽の演奏でもご縁はあるのですが、
今回は、
昼食、
おたのしみ時間、
おやつの時間
という1日のリズムの中に入れていただいたことで、
「刺激のある 一日」
というキーワードも、大事なんだなぁ、と思いました。
年をとったら、
「今日の行くところ」→きょういく
「今日の用事」→きょうよう
が大事だと、私の母も言っていましたが、
私も年をとったら、なんとか、その中に音楽を取り入れて生きていきたいなぁ、と思いました。

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お客様

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楽器のお部屋には、
私には、ちょっと手におえない珍しい楽器がたくさんあって、
プロパーカッショニトや、ブラジル北東部バイーア地方の楽器、アフリカンなど、
その道に詳しい人にきてもらって、
それぞれのメンテナンス方法を教えていただいています。
それで、この日は、つるさん(故小澤敏也)の、パンデイロチーム「ジングルジム」のメンバーの皆さんに来ていただいて、
パンデイロのメンテナンスを集中してお願いしました。
園にもたくさんのパンデイロがありますが、
ご遺族にもそれぞれ遺品としてパンデイロがあるので、
それも持ち寄っていただいて、皮のテンションを確認してもらいました。
湿気の多い時期に、皮をしめすぎると、フレームが割れてしまうこともあるそうなので、大変です。
パンデイロを作る職人さんでもあるTさんの、手際よくパンデイロを分解する手に、みんなの感嘆の声があがります。毎日、触って作業をしている方は違いますね。
つるさんの一番古いお弟子さんのYさんは、つるさんと同じ様に、バンドのライブ活動で、エフェクター(音をエレキギターのように加工する装置)を使って、パンデイロなのにシンセサイザーのようなバリエーションをつくる名人です。
「鳴ってこそ楽器」
と、いうことで、幼稚園のこどもたちを一緒に楽器を鳴らす事ができる私に楽器の一部を委ねてくれたつるさん。
「通電してこそエフェクター」
とも、きっと生きていたら言ったと思うのです。
Yさんが、ひとつひとつに通電して、音を鳴らしてもらって、
機材が喜んでいるようでした。
そして、いつも温厚なYさんが、
すっごく嬉しそうに機械をいじっていました。
他の楽器についても、
ひとつひとつ学んでいるところです。
楽器博物館でも、新情報をつかみました!
日付は違う日。
楽器部屋に、大きな大きなマリンバが運び込まれました。
なんと!
組み立て式です。
国立音大の先輩でもある、プロのマリンバ奏者の那須律子さんと、
まり先生で新しいユニット結成。
夏休みに高齢者施設で、初公演をすることになりました。
クラシックのマリンバの演奏を見た事ありますか?
マレットというバチは、片手に二つずつ、合計四本を、開いたり、閉じたりして角度を変えることで、和音を演奏していきます。
これは、すごい技ですよ〜〜〜。
そして、那須先輩は、つるさんのお友達でもあるので、
音大のクラシックの打楽器を学んだプロであると同時に、
サンバマスターでもあり、
アフリカンもこなせます。
20140812_1640
そして、
音大出身なので、ピアノもお弾きになられるので、
演目には、
那須先輩がピアノで、私がダンスというプログラムも入れました。
楽しい〜〜。楽しい〜〜よ。
次々とセッションをしました。
たまたま、バグパイプの近藤さんも、那須先輩とお知り合いということで、
途中から合流して、一緒にお茶タイム。
いろんな話に花が咲きました。
とにかく、近藤さんは、「バグパイプ博覧会お疲れさま〜〜〜」です。
お客様といえば、
「劇っちゃお」で大活躍してくれた親子さんが、タイから一時帰国。
幼稚園に遊びにきてくれました。
おみやげにタイの笛をもらったよ。
いろんな人をお話をできる環境があって幸せです。
きてもらうだけではなくて、私が会いにいったり、
いろんな会合にも顔を出しています。
家では、「宿題しろ」「勉強しろ」しか言いませんけどね。

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情熱大陸LIVE 2014

8/9(土) 情熱大陸LIVE   @夢の島

ゴスペラーズのファンの娘の希望で、「受験生に休みを一日」ということで、半年前からチケットをとっていました。
もうすぐ18歳の娘にとっては、はじめての野外フェス。
私はLIVE  UNDER THE SKY @読売ランドEAST 以来かも。(古)
今ブレイク中の「May.J」がアナ雪を熱唱という盛り上がりを、
コスプレでオーガナイザーの葉加瀬太郎さんが持っていってしまったのですが、ここでの娘エリザベスの女の視点がね。
「ママ、葉加瀬太郎さん、エルザの緑ドレスなのに、パンプスじゃなくて、ビーチサンダルだよ。そういえば、マツコデラックスも、絶対に靴が見えないロングドレス着てるけど、長く大きいサイズのパンプスはあっても、幅広いむっちり足のパンプスにカラーバリエーションは無いのかもね。」
凄いね。
17歳でも女の観察だね。
母は大爆笑してるだけで、気づかなかったよ。
終盤の「カシオペア サード」に感動!
メンバーもベースがナルチョで、ドラムが神保さんと、私がテレビで見ていた時代に近いメンバーでの演奏でした。ナルチョさん65歳だそう。キレキレでかっこよかった。野呂一生さんは、ますますライオンのような雰囲気に磨きがかかっていました。ガォ〜!
角松敏生さんは、園でもイルミナントを園児と踊っているくらい音楽性は好きでした。様々な打楽器を使用されていて、凄いなぁ、素敵だなぁ、と思っていたけれど、
こうやって、生でステージで拝見して、
自分で機材を調整しながら、バンドのメンバーに「大丈夫?」なんて声をかけている姿を見た上で、本当に身を削って、紡ぎだしたんであろう切ない楽曲を聴いていると、本当に聴きほれてしまいました。作詞作曲をして、ミュージシャンを自分でブッキングして、音像も自分でクリエイトしているんだろうなぁ〜と、思いました。こんなに有名な人で、ここまで自分でやる人っているんだなぁ〜と感じました。機会があれば、また単独で観に行きたいです。ラストの葉加瀬太郎さんのステージでは、ティンパレス(ラテンパーカッション)を叩いていました。
情熱大陸のフェスでは、公式の食べ物ブースの他に、屋台村もあって、
娘と交代で、食べ物を調達しにいって、ブロック内のマイ陣地で1時から7時半くらいまで、自宅のように過ごしました。家族でフェスに行くのは、いいですね〜。子連れの方むけに、炎天下をしのげる託児ブースもあり、しかも小さい子は無料のようでした。来年も行きたいなぁ。今度は息子パンダも連れていきたいなぁ。玉置浩二さんの時だけ大雨で、鞄がすっかり濡れてしまったので、次回は、濡れても大丈夫なモノを持っていきたいな。
帰りの電車のホームがあまりに混んでいたので、iPhoneで検索して、近くの温浴施設で時間をつぶして、空いてから電車に乗って帰ってきました。
前日は、新幹線で浜松。
健康で元気なうちに、動くぞ!の夏です。

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バグパイプ博覧会

楽団「ぺとら」で、一緒に音楽活動をさせていただいているバグパイプ作家、演奏家の近藤治夫さんが、実行委員会として活躍された浜松の楽器博物館主催の「バグパイプ博覧会」に行ってきました。

バグパイプは、東はインドから、アフリカの北の方、そしてヨーロッパ全体に広く分布していて、お国によって、本当に様々な形があります。
そして、
近藤さんや、ロバの音楽座のガリュウさんが吹いていらっしゃるのは、古楽器とよばれるヨーロッパの古い時代の楽器を再現したものなのですが、
一般的に日本人が思い浮かべるバグパイプは、スコットランドのグレートハイランドバグパイプですよね。確かに、王様のという風格の大きなものです。
でも、実は、今は電子バグパイプもおしゃれな北欧スタイルのミュージックシーンでは人気だし、密かに一番のブームなのは、アイルランドのイーリヤンパイプだと思っています。SFの宇宙船のような外観で、指だけではなく、手首までがボタン操作を必要とする最も進化したものです。
世界中にバグパイプがあるのも凄いのですが、
その地域ごとのバグパイプを伝承している日本人が、
世界各地に在住していたり、
日本各地で製作活動や、演奏をしています。
それを、オーガナイズされた近藤さんってばすごいです!
そして、近藤さんのいろんな企画を時々見にいかせていただいている私なのですが、
こうして、博覧会として見渡してみても、
「あ、このブルガリアのガイダの人、見た事ある。」
等、けっこうマニアックな観客でもある事に自分で気づきました。
近藤さんが製作されているバグパイプも何年も待つほどの人気だそうですが、
客席から聞こえてくる会話で、
「○年で手に入ったんですか?ラッキーですね。」
のようなネット通販で、すぐに手に入る時代に逆行している現象で、興味深いです。
8月8日(金)のコンサートの一部をご紹介しますね。
コンサートのチラシにも描かれていたイタリアのサンポーニャに近い復元の楽器を近藤さんが演奏しました。
ちょうど、小学生が縦笛を二本口にくわえて吹いているようなイメージで、
チャンター管(メロディ)の二本を両手で吹いていました。
バグパイプは、放浪楽師のように移動すること前提なので、
口で吹いて、一人なのに多くの音を出すのが勝負!のように感じているのですが、
バロックの宮廷では、貴族が優雅に演奏するために、脇にふいごを挟んで、
空気を送り込む形の装置となっています。ミュゼットと呼ばれています。
伴奏のようにずっと鳴っているドローン管の音も、
転調が可能な装置がついています。
近藤さんと一緒に「ぺとら」をやっている時には、調によって楽器を変えているのをいつも側でみているので、これは、すごい機能だと、私ならではの驚きがあります。
ちなみに、「ぺとら」では、ハ長調の曲は、めったにないです。なぜなら、それは、「プレトリウス」というものすごくおっきなバグパイプが必要なので、運ぶ事を考えると、登場をお願いし辛いというのがあります。だから、「ぺとら」では、たいていDかGです。これに、「つるさん」のビリンバウの可能な音程という制約がある時もあったので、曲を作る側も面白いのです。
私のお気に入りは、ブルガリアの「ガイダ」です。ダと濁音で濁るのが「ブルガリア」で、似た発音のものに「スペインのガイタ」と濁らないのものがあります。
発音は似ているのですが、見た目は蒸気機関車のトーマスと、新幹線のぞみくらい違います。
見た目が、グロテスク。そのまんまの動物です。
山羊がいました。殺して、首と手足を切ります。
裏返して、空気をパンパンに入れて膨らましました。以上。
っていうそのまんまです。
首があるはずのところが、慣れてくると、首がわりの笛の指穴部分がだんだんと顔に見えてくるくらいです。
なんといっても、ブルガリアですから、リズム感あふれる演奏で、
今回も本当に素晴らしかったです。
大野慎矢さんは、バンド活動もされていて、それも拝見しているのですが、
若くて、これからも期待しているミュージシャンで応援しています。
名前が似ているスペインのガイタは、ガリシア地方の楽器だそうで、形状も音もグレートハイランドバグパイプに近いような印象でした。ゲド戦記や、進撃の巨人にも音が使われているそうです。印象的な音色です。
どちらかというと、若い層に人気と思われるのが、アイルランドのイーリアンパイプス。これはもう、スターウォーズの首都コルサントに飛び交っている未来の乗り物のようにギンギラギンに、いろんな装置が露出していて、このビジュアルに皆さんが美を感じてうっとりなんだろうな、と思います。
演奏方法も、手首用に考えられたボタンもあり、クラシックの木管楽器で一番高価なファゴットもすごく進化を感じるけれど、この進化は狭い地域でガラパゴス的に発展したんだろうなぁ〜という感じです。
イリアンパイプスも、口ではなくて、空気をふいごで送るタイプの装置なので、
「バグパイプの仲間なのに、立って演奏できない」
という、他のバグパイプを見慣れている私には、ちょっとウケるツボのトークもありました。
「お酒を飲みながら演奏をするため」
「口で吹かないので、乾いた空気を送る事ができる」
など、いろんな考え方や説があるようです。
キャンディキャンディのアンソニーの「グレートハイランドバグパイプ」は、立ち振る舞いも含めて、バグパイプなんだろうなぁ〜と、ハイソックスに隠された短剣に注目しながら見ていました。
音も一人でもパイプオルガンのような重工さです。
すごいなぁ。そして、身のこなしもスマートだなぁ〜と思って見とれていると、
立ち去るときの後ろ姿が、
うちの娘のエリザベス!と思ったら、
娘の高校の制服のスカートと同柄のキルトでした。
美しい伝統は、意外なところに身近にあったことに気づいて、ちょっとびっくりしたまり先生でした。
長い夏休みといえども、
自分ひとりだけの予定で遠出をさせてもらえるのは、この日一日だけということで、
新幹線で日帰りを満喫して、
ひとりで路線バスに乗って温泉に浸かり、
ひとりで、浜松名物の浜松餃子を食べて、まる一日リフレッシュをしてきました。
満喫しました〜〜!

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超高速参勤交代

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息子のリクエストで、おつきあいしてきました。
福島のいわきから、わずか5日で参勤交代をせよという命令で、
もしそれが達成できなければ、藩が取り潰されてしまうというストーリーです。
大きなテーマとしては、
「美味しい作物をつくる福島の土をこれからも守っていかなければいけない」
という伏線が静かにあるものの、
息子パンダが、
「見たい」
と、ずっと言い続けていただけあるような娯楽作品でした。
もしかしたら、これは海外でDVDレンタル向けに作られているのか?と思うような欧米人が好きそうなシーンがあり、
例えば、忍者が大量に湧き出てくるシーン。
これは、「ウルヴァリン SAMURAI」に、すごく似ている情景がありました。
これは、きっと「夢」のような事なんでしょうね〜。
あと、ジャニーズのアイドルの人が、弓の達人という設定ででてくるのですが、
この雰囲気は、
「アベンジャーズ」の「ホークアイ」(弓の達人)という要素を取り入れているような感覚がありました。
息子パンダは、
「超高速参勤交代」というタイトルから、
きっと、
最近よくニュース等でもある「1分でわかる○○」みたいなフリー画像をあてはめて、ものすごいはしょりかたで超高速に参勤交代をシュールにこなすような展開を想像していたようです。
これは、是非、アイディアとしてあたためておいて、
シュールな展開をしてほしいなぁ、と思います。
本編では、女郎とのラブ展開も盛り込み、
抜け忍の心模様もあり、
主人公の大名が閉所恐怖症というエピソードも膨らんで、盛りだくさんなのですが、
見た人の一番印象に出てくるのは、西村雅彦さんの怪演だと思うのです。
三谷作品でも、見せなかった表情がたくさん出てきて、
本当に堪能できました。
息子パンダは、夏休みにもう1本、今度はホラー映画を見たいらしいのですが、
これは、ひとりで見てほしいな、と、思いつつ・・・。
最後、辛口な批評。
悪役の老中役が、陣内孝則さんなのですが、
私的には、これは古田新太さんにやってほしかったなぁ〜。
陣内さん、悪役に見えないので、つい、最後は改心するような錯覚をしてしまいました。
悪役は、本当に難しいといいますが、そうなんでしょうね〜。

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