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マイケル・ジャクソン イモータル シルク・ド・ソレイユ

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「マイケル・ジャクソン イモータルツアー シルク・ド・ソレイユ』

眼を療養中にもかかわらず、2回も観に行ってしまいました。

でも、1回目は、「さいたまスーパーアリーナ」。眼の調子は、まだ室内でもサンバイザーが必要な時期だったので、座席に辿り着くのも全部「視覚障害者」のお客さまとして、スタッフさんに座らせていただきました。(貴重な体験です)休憩時には、マイケルの扮装をしたダンサーたちが、客席でムーンウォーク等をして盛り上げてくれるのですが、私はひたすら、

「室内なのにサングラス、サンバイザーなのをつっこみ入れられたら英語で何と答えよう?」

と、いらない心配ばかりしていました。

二回目は、こどもたちも一緒に「よこはまアリーナ」へ。本当は、帰りの足を心配しなくて良いように、ホテルをとってあったのですが、眼の塩梅を考えてキャンセル。(涙)チケットは、日本公演決定時に優先予約で半年くらい前にとってしまったので、仕方がないですね。とはいえ、まだまだ世界中をツアーで廻っているシルクドソレイユのアリーナ公演。次に見られるのは、きっとラスベガスのレジデンス公演となってからなので、根性で行ってきました。

 マイケル・ジャクソンは、「シルクドソレイユ」が大好きで、時間がとれる限り公演を見にいったばかりか、「キャンパス」と言われるシルクの会社にも足を運んだそうです。そして、「シルク」の作品で「ビートルズ」をオマージュした「LOVE」という作品も鑑賞済みだったというのですから、いつか「KING OF POP 」としての共演も必ずイメージされていたのだと信じています。

だからこその「イモータル」(不滅)というタイトルなのでしょうね。もうひとつ、ステージ上の効果的な演出で、心に残るワードで「ユニティ」(統一性)がスクリーン上に映しだされました。

マイケルがもし、生きていたら、きっとこの方向性を持ったに違いない、と周りがくみとって、マイケルの軌跡をそのまま盛り込むのではなく、その時、その場所にいた人たちが、「マイケルだったらきっとこうしたね。」とか、その後の年月で成長した部分も計算して演出される事、遺志を受け継ぐ事が、「ユニティ」なのだと思います。だから、音源も「マッシュアップ」されたマイケルの肉声も含めてサンプリングされて再構築されたもの。「BEN」の冒頭だったと思うのですが,シルクの「ドラリオン」のようなアジア的なはりぼての獅子舞のような象がでてきました。今のアメリカのショービジネスにおいて、中華的な要素を加える事は経済的にも必須なトレンドだと聞いています。マイケルが、「THIS IS IT!」以降に新しい企画を持ったなら、このような展開は多いにあり得たな~、と感嘆しました。これこそ、ユニティ。

舞台の進行は、最初は賑々しいマイケルらしいPOPな雰囲気なので、まだこれが生バンドであるとは観客は気付かない中、チェロの音にはっとします。重厚でクラシカルな音色。アヴァンギャルドなギターとの対比で耳だけで想像を膨らました後に、中盤のチェロのソロで、そのいでたちに唖然とします。なぜならそれは、ハードロックでパンクなスタイルだからです。そして、ギタープレイヤーは、若干19歳の少女。これらのギャップとサプライズが巧みにとっておかれているのが、心憎いシルクらしい演出でした。

私が全演目の中で一番好きだったのは、「ダンスマシーン」。人間と機会の融合したメカニックなセットの中心には、片足のダンサーが両腕に杖を持ってリズミカルに自信をもって踊る姿、唯一無二の個性に感動を覚えます。これも大きな愛や差別に理解を示したマイケルのユニティなのでしょうね。拍手喝采でした。ただ、二回目に見た横浜公演は一日に複数公演だからか、ダンシングマシーンは代役でした。我が子たちにも、パンフレットに掲載されている彼を見せてあげたかったと思いました。

ひとつだけ残念だったのは、特に大規模な「さいたまアリーナ」では、場内は撮影禁止にもかかわらず、携帯で撮影する人があとをたたずに、それを静止しようとする声がかなり頻繁でいたたまれない気持ちになったこと。舞台スクリーンが降ろされていたとはしても、そこには著作権が発生します。特に、マイケルの自宅ネバーランドにそびえていた力の源でもある大きな木が形づくられたスクリーンには、とても大きな意味がある。それを、SNSなどで「マイケルなう」みたいな感じで個人的な利用をしている姿、誇らしげにピースをしている姿、そして、大人なのに係員に怒られている姿を親に連れられて観覧しているこどもたちも見ていました。著作物を保護する気持ちは、マイケルもシルクも大切にしている事を知っているので、本物のファンではないのかな、と思って見ていました。


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