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5/16の園児リトミック

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今日は、園児リトミックの5回目でした。

月に1回か2回、私の時間のとれるときに設定している「未就園児リトミック」と違い、園児のリトミックは、行事に向けての準備や意気込みを伝える時間としての役割も持つために、頻繁に行われます。

今日のテーマは、二つ。

ひとつは、遠足の目的について。

もうひとつは、赤ちゃんと命について、みんなで考える時間を持つ事でした。

遠足は、他園もいろいろな取り組みや目的を持っている事と思いますが、

私が現在イメージしている本園の遠足は、

親睦を目的として構築されています。

集合から解散まで、ずっと先生の周りに親子がいて、色々なレクや水遊びなどで共有体験をして、心の距離を小さくできたら良いなと思っています。

そして、主役はこども。

こどもたちに広い芝生でのレク、みんなそろってのお弁当、ダイナミックな水遊び等、とびっきりの体験をするために、先生たちも、親御さんも助け合っていけたら良いな、というのが前提でのプランニングです。

お子様の引率に気を使ったりと、保護者の皆様には大変な要素があるかと思いますが、

現地についたら、先生たちでリードをしますので、こどもたちが遠足ならではの経験ができる事と思います。集合写真だけとって、すぐに解散する遠足でなく、このような形が良いと私は思っていたのだけれど、昨日、様々な人の意見も聞くうちに、もしかして、遠足の内容の要素をこども目線でもりだくさんにしなくても、引率する保護者が便利で容易な方がと思われている方もいろいろなご意見の中ではいらっしゃると感じました。

なので、今朝は、ヒアリング。いろんなお母様方とお話して、ご意見を伺う機会を持ちました。

これまでの経緯としても、いろんな声に耳を傾けてきた結果、ベビーカーを持ち込まざる得ない下のお子様を連れてでの参加や、小学校低学年でまだ鍵を持たせていない状況の子のために、なるべく早く帰りたい世代。それから、遠足の時間が終了した後も残ってじっくりと親子で園内で時間を持ちたい要望などを耳にいれてきました。同じ幼稚園世代の子を持つ家庭でも、いろいろな違いがある中で、現在は現地集合、現地解散という形をとったという経緯です。


さて。

今日のリトミックの時間での話です。

今まで、2、3週間かけて、背の順に並ぶ練習、集まれの練習、手を繋いで歩く練習、遠くまで歩く練習、外でお弁当を食べる練習の他、レクの練習を重ねてきました。そして、園内は公園ではなく「博物館」である実例をたくさん話、科学と歴史についての興味を育む要素がある事を伝えました。引率の負担など、様々なお母さんの気持ちがある事は、昨日の様子で理解できるのですが、やはりこどもたちには、「明日は楽しみな遠足だね。」と前向きな話をしました。こどもたちや、私たち先生にとっては、4月からの幼稚園生活で、こんなに集団生活のルールが身に付きました、という発表の場の気持ちもあります。

成長を感じたら、こどもたちをたくさん褒めてあげて欲しいと思います。

もうひとつ。

昨日の保護者会で発表された新しい命についての報告を改めて、全園児にむけて、私がかみくだいて説明しました。(言いまわしについて、ひと晩かけてコドモ語に翻訳しました。)

ポイントは、お腹の中にもう一つの命がある事を迎える私たちの準備についてと、おおたか静流さんの「すっぽんぽん」の歌にもあるとおり、赤ちゃんは裸で生まれてくること。生まれてくる時には、これくらいの大きさだけれども、お腹の中にいるときにだんだんと大きく成長するから、生まれる前から赤ちゃんはちゃんとした命である事。でも、生まれた時から、ゼロって数えること・・・等です。

私のビーンズ人形コレクションの中に、裸の赤ちゃん人形があったので、妊婦のお腹にあててみてもらいました。妊婦は、ちゃんと足を折って、赤ちゃんがお腹の中にいるのと同じ形にしてくれましたので、園児たちもみんなそのポーズを真似してみました。

「みんな、その格好だとどう感じる?見えないし、聞こえないし、怖いよね。

だから、お腹の中の赤ちゃんがびっくりしないようにするには、どうしたら良いかな?」

優しい言葉の発言が、どんどんとこどもたちから閃いて降りてきました。

年長のQ太郎君の発言が笑いを誘います。

「重いものを持たせない。」(笑)

うまくオチがついて、みんな笑ったけれど、

妊婦先生はちょっとホロリときていました。

みんなは、当たり前のようにこどもがいる家庭で育っているので、

赤ちゃんを授かる事へのミラクル(奇跡)に鈍感です。

男と女、だれができる?女。

女の中で、こども、若い人、おばさん、おばあさん、誰が産める?

と、女の人の中の人生で、出産適齢期が限られている事も伝えました。

「まり先生は、もう46歳だから、たぶん無理だと思う。」

と、実例を出してみると、

「僕のお母さんは、まだ産める!」

と、年少さんのカーター君の元気な発言。

お母さん、がんばってください。と心の中で、密かにエールを送ります。

「お腹の中の赤ちゃんをびっくりさせるような大きな声はバツだけれども、

『おはよー』って、声をかけるのは、いいんじゃない。

と、言うと、

もうすでにいろんな声かけを妊婦の人との別人格で、声かけをはじめている子がでてきたようです。

うちの幼稚園の新しい風景で、そして、きっと当たり前の姿になるのでしょうね。

最後になりましたが、

私の体調について、たくさんの保護者の方にご心配と応援をいただきました。

感謝をいたします。

今後とも、ひとつひとつのご意見に誠意を持って真摯な対応に務めます。

そして、こどもたちにとって良い事を突き詰めるという姿勢はブレずに、

しなやかにがんばります。

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補足。

お腹の中のbabyは、

今ちょうど桃の大きさだそうです。

もうちょっと成長したら、

今度は、その大きさのぬいぐるみを探そうかな?

目で理解すること。

こどもにはとても大事ですものね。

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コメント

今までひっそり読者してましたが今年は最後なんで積極的にからんでいこうかと思っているまいど56です。右から左へ軽く受け流してくださいね~。

まずは目が快方に向かわれているようでよかったです!

遠足に関して。うちは車がないんで、いつも乗せてもらうばかりだったのですが、子供が、うちは何で車ないの~?と格差のようなものを感じていて。

毎年親としては肩身の狭い思いをしていたのは事実です。バスだったらなあって。実は思ってました。

でもあの公園が素敵なとこだっていうのはわかっていますし…いろいろな事情も理解しています。非常に難しい問題だとは思います。

来年再来年、どんなふうになっていくのかわかりませんが、みんなにとっていい方法が見つかりますように。

投稿: よっしー56 | 2013年5月16日 (木) 17時13分

>よっしー56さん
おぉ、よく更新したのわかりましたねぇ。早い!
情報収集の結果、
私の知らないところで、配車のような形になっているところもあったようですね。
現地集合、現地解散の設定の定義を、
もっと早い時期にみんなで確認すればというのが、
反省です。
母主催での遠方でのお出かけ計画でも、
細心の気遣いをされたという経験談も拝聴して、参考にしたところです。
お返事が長くなりそうなので、もうひと記事書こうかな。
反応してくれて、ありがとうございます。嬉しいです。

投稿: まり | 2013年5月16日 (木) 19時06分

更新いつかなと楽しみにしてます。
早速帰ってきて、ママのお腹には、赤ちゃん
いないよね。
いないね。あっお肉は、あるね(>.<)って
言われちゃいました。

私も辛いおもいし、やっとAを授かりました。
いつか、辛かったことAが産まれて嬉しかったこと
話したいです。

さぁ遠足
思い出いっぱい作ります。

投稿: あぃmama | 2013年5月17日 (金) 00時05分

>あいmamaさん
こちらにもコメントありがとうございました。
遠足お疲れさまでした。
園で私が話した事を、ちゃんとご家庭で報告してくれると嬉しいです。自宅で夜な夜な筋書きを考えた甲斐があります。
むくわれるって、大事ですね。
おかげ様で、またがんばれます。
いつも応援ありがとうございます。

投稿: まり | 2013年5月19日 (日) 20時15分

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