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小学校のチャレンジウォーク

息子が小学校を卒業する年となり、在籍する小学校の「おやじの会」のメンバーが中心となって、その他の保護者も加わる実行委員会で運営される「チャレンジウォーク」という行事の実行委員をやらせていただき、そして、当日を無事終えたところです。

私は、PTA参加は、平日が勤務でPTA運営委員会などに出席できないために、活動の幅は制限されているものの、夏休みに集中して準備を行う「校庭キャンプ」は、発足から足かけ9年中心実行委員をさせていただき、そして、「チャレンジウォーク」は、上の子の卒業に引き続き、実行委員も2回目となった。今回は、クラスの代表として、メール配信をするのと、「クイズ係」として、幼稚園教諭という特技を充分に活かさせてもらったと思う。「歩きのサポート」として、こどもと一緒に歩いた人は、本当に大変だったと思うし、昼休憩の時に暖かいスープを提供する班だった保護者や、ゴールの体育館でカレーを作ったり、家の炊飯器でご飯を炊いて持ってくる係もあった。それに、当日に、係を担当できない人の中には、「チャレンジウォーク記念品」を手作りで製作する作業に参加された人もいた。全員参加ではない父母企画の行事なので、先生方も参加の仕方が難しいところ、歩いてくださった先生やゴールで迎えてくださった先生もいらした。

こどもの向けの説明会でも、中心メンバーの方から、「君たちが30キロを歩いた事は、ずっと記念になる」という言葉がありましが、私にとっても、下見を含めて、私にできる範囲の距離を毎回歩いていて、気付いた事があるので、皆さんにもお伝えしようと思いました。

それは、今回を通して、「○キロ歩く」というキロ数と自分の限界を知るという事が繋がってきたという事です。教員は、有給休暇もとり辛く、病欠も感染性のものでないかぎり、私の言い方だと、(明日は参観だから)『死んでも行く』という風に、特に管理職になった今は、私が朝の電話の受け取りをして、登園の判断をさせていただくのも任なので、ちょっとやそっと具合が悪いからといっても、私の代わりはいないのです。だから、長年勤務を重ねていくうちに、自分がそろそろ熱が出そうとかを予測できるようになったし、どのくらいだと無理なのかをなるべく把握しようと思っています。

そんななかで、「○キロ歩く」という具体的に自分の限界を知るチャンスがあったのは、とても有意義でした。

上の子が6年生の時には、下の弟が2年生で下見2回、本番に1回、二子玉川駅の多摩川と野川が分岐するところから、小学校までのコースを歩きました。行程のほとんどが河原です。下見のうち、確か1回は作品展の日で、途中から参加したりと全部ではないのですが、魚と水の生き物が大好きな息子は、この「川を遡る」という行為が大変気に入って、それからも夏休みの自由研究に多摩川の源流を調べたり、沖縄で大きな用水路を見つけるとそれが汽水となっているところを見つけたりと、マニアぶりを発揮するようになりました。私も一応の自分の歩ける目安が20キロだな、と思ったり、起伏の激しいところや、でこぼこの河原道は腰にくると実感したりしました。

今回は、ジブリ映画「耳をすませば」の登場するロケーションがテーマの電車をつかわずに往復する30キロのコースでした。30キロといっても、聖蹟桜ヶ丘の山を昇るわけですから、登山の気分も味わえます。歩きの下見を2回にわけて、前半と後半を歩いてルートを制覇して、最後に自転車の下見に部分的に参加して担当のクイズが成り立つかを現場で検証しました。息子は、今回も3回とも下見に同行しました。時々だけれでも小さな川はあるし、多摩川を歩いて横断するというのも魅力だったのかもしれません。

当日は、私は2つのチェックポイントと、最後に府中の黒鐘公園から学校までのルートを歩きゴールを体験しました。息子はもちろん完歩しました。

大人の歩きサポートの人たちの多くは、完歩をしていて、すごいなぁ、と思っています。こどもたちは、一部が途中で救護車に乗ったものの、最後は全員でゴールをしたと見て思っています。すごいなぁ。

きっと、参加された皆さんの中でも、30キロという距離が、また一つの目安となって、「30キロはキツイ」とか、なんとかなるとか、それぞれの基準ができたのでしょうね。

そこがとても大切と思いました。

例えば、出先で震災に遭ったとして、帰宅困難な状況になったとして、それが20キロの距離だったら、日のあるうちだったら「歩ける」と判断できます。でも、30キロだったら、交通機関が回復するまで、公共の帰宅困難ポイントで待とうと思う。こんな事が、実際に体験したからこそ、わかる事のような気がします。

私はいろいろな事を想定しすぎるとのご批判もあるかもしれませんが、例えば、お泊り保育の場所を相模湖をわたった藤野から都内の高尾に移したのも、「もしそこで震災に出遭ったら、園児たちを引率して山を越えられるか?」を考えたからです。山を越えるには、食料も必要になります。こどもたちを安全に避難させる時には、まず自分が元気でパワフルでないと、こどもたちの不安を呼ぶでしょう。だから、先生はこのあたりが限界です。というのをキロ数で教えてもらって、とても良かったと思っているのです。当日は、お役目のゴールでの「クイズ大会」の司会進行を無事に体力温存作戦で乗り切りました。元気な声も体力を消耗したら出なかったと思うので、完歩はしてませんが満足しています。


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