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雨だらけの神戸二日目

いよいよ今日は晦日だ。神戸で過ごす晦日は、土砂降りの雨だ。

ホテルの朝食バイキングの後、しばらく部屋で休憩して、

雨の中、持参のそれぞれの折りたたみ傘をさして駅まで歩いているうちに、

ふと見ると、もうパンダの腕はビショビショだ。

「傘が小さいのかもしれない」、と思い駅前のLOFTに飛び込むと、すぐ1階に傘コーナーがありました。

「今日を楽しく過ごすために、3人揃ってワンタッチ自動閉開傘を買おう!」

と、思いついた。パンダの傘は、もう激しい雨風でおちょこ状態だった。

通学用のランドセルにいつも入れているジョイフル本田の525円傘、役目終了だ。

だいたい2500円くらいの傘を3本買った。

「1980円じゃない傘、生まれて初めてだね。」

と、エリザベスは大喜び。

雨の中歩くのも、しばらくの傘のボタンの開け閉めに慣れる事に集中しているので、とても楽しく歩いている。自動閉開傘の価格もだいぶ下がったものだなぁと思う。

歩いての目的地を「北野」の雑貨屋さんとする。

しかし、この雨の中、方角を間違えて坂道をゆるやかに昇っているうちに、絶望的になり、

タクシーを拾い、ビョショビョでヨレヨレの地図を恐縮しながら渡した。

京都から使っているガイドブックは、「三都 京都、大阪、神戸」となっているまるで私たち専用のような地図があり、旅の後半の今では、必要なページを破いてポケットに入れて持ち歩いてしまっている。こんな雨日は、地図をジップロップに入れるとか、地図専用のビニールポーチなんかを買っておいた方がいいな、と思った。

そのタクシーの運転手さんのおすすめは、

「今、神戸に青いターバンの女(絵画)が来ているけれども、1/6にはもう帰ってしまい見られないから、是非今のうちに行ったほうが良い」という。フェルミエールの絵のポスターは、街中に貼ってあるのを見て気になっていたのだが、場所を聞くとなんと、ホテルのすぐ側の市立ミュージアムだった。頭に付箋を貼る。

北野の異人館街に到着。雨は、ものすごく激しいので、坂道は滝のように水が流れていて、すでに靴もビショビショだ。

目的地の雑貨屋は、手作り1点物を1坪の小さな店で商っているらしい。

地図を頼りに行ってみると、なるほど、スナフキンの家くらい、ちょうど畳2つ分の大きさだ。

しかし、まさかの年末休業中。外観の写真だけ撮っておいた。

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目的地がなくなったので、周りをチラ見して、風見鶏の洋館まで行ってみたが、ズボンもビショビショなので、建物に入るのははばかられ、どこかのカフェで休憩しようと思った。

私好みの「ハウルの動く城」のハウルの部屋のようないろんなモノで溢れている不思議なカフェがあった。「恐れずにドアをあけてみなさい」とドアに書いてあるので、あけてみると、長髪のお兄さんが、「犬、大丈夫ですか?」と、言った。

もちろん、私は大丈夫なので、

「はい。では、入る前にご挨拶を。」

と、犬用の挨拶の作法として、手を前に差し出した。

犬には、お辞儀よりも、自分の匂いを嗅いでもらうのが挨拶で、本当は肛門の方が良いらしいが、私はいつも手にしている。

実家で犬と猫とを兄弟のように育ち、一緒のベッドで寝ていた私は、全然大丈夫で気にならなかったのだが、エリザベスは、

「うわ、大きい!」

と、想定よりも大きなシェパードに似た洋犬だったので、たじろいだ。

パンダは、もう「無理」と後ずさりしている。

「ごめんなさい。私、本当にこのお店に入りたかったのだけれど、また今度にします。」

と、詫びた。この巨大犬と共に飲むお茶の時間は、楽しそうだ。また、いつか。

犬の人にとっても残念だったと思う。

私たちが違う地方から来た匂いも珍しいけれど、普段、幼稚園の鶏などが近くにいる生活をしているので、すっかり匂いが染み付いているので、とても興味深い匂いを私は持っているようで、たいていの犬さんは、「嗅がせてください」とか、「どしたの?」と、言って寄ってくるのだ。

結局、見学用の洋館のカフェに雨宿りがてら入り、まだ11時だけれども1度目の軽い昼食とする事にした。私はスープとパンのセット、エリザベスはサンドイッチのセット、パンダはチョコケーキとココアを注文した。北野ホテルの料理がでてくるとの事で、パンも手作りで美味しかった。茶器やお皿も神戸らしい。そして、お客さんはまだランチの時間には早いので私たちだけ。とても良い雰囲気を楽しんだ。

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本当は、「うろこの館」も見たかったのだが、それはまた次回という気持ちになって、「傘をささずにいられる場所」と思って、エリザベスが行きたがっていた「モザイク」ショッピングセンターに行く事にした。タクシーもすぐつかまった。

モザイクと、隣にはまだ準備中の大きなショッピングモールができている所から営業という感じだった。ハーバーランドは、これから発展する街といった感じだ。なんだかシンガポールのマリーナベイサンズのショッピングモールに似ている。建物の中に川があるのも、今のトレンドなのかもしれない。

傘をさしたくなかったのに、モザイクは、小さな家がモザイクのように並んでいるという設定なので、全ての店に入るのに、傘が必要だった。(泣)

これには相当めいってしまい、こどもたちも貯まっていた不平不満も出てきて、私もそろそろブチ切れてしまった。エリザベスが、すぐにとりなして、パンダも迷子にならずに付いてきたが、ちょっとの間、私は態度を変えていた。この旅でのリーダーが誰かを、示しそうと思った。

女親一人でこどもを連れて旅をしていて、それぞれ自分の小遣いを管理しているような年齢になり、それぞれ自分の主義主張もあると、時々、「この旅の目的は何か?主催は誰か?」を示さないと、援助交際のように貢いでいる都合の良い大人になってしまう。もちろん、それぞれの希望には耳を傾けるけれど、決定するのは出資者の私の筈。私がこどもたちのご機嫌をとるような事をする必要はないわけで、むしろスポンサーである私の機嫌をとるのが筋だ。自分の旅費を払えるようになったら、こどもたちと違う関係を築く予定もある。

今は、「こどもたちに、善かれと思う経験をさせる教育の一環」としての旅が目的なので、もう少しリーダーとしての役割を示した方が良いのかもしれない。

先ほど、うっかりゲームセンターに行く軍資金の小銭を渡してしまったので、それも返金してもらった。私のお金と、彼らの管理しているお金はきっちり分けよう。そして、彼らのお金は、自分で働いたお金ではない事も、時に折り気付かさねばいけない。アルバイトが禁止の高校で、高校生は学業が本分だと私も考えているけれど、エリザベスの年齢なら、もうアルバイトを経験しいる子もいる。お金については、またじっくり話し合いたい。

気分を変えるために、

近くで平清盛展をやっていたので、入館料を払い、見て廻った。衣装の展示もあり、実物大のマツケン人形との記念写真コーナーもあったが、遠目でみた。

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地下鉄で、元町に移動。中華街で美味しいと評判の「民生」というお店にいった。名物のザーサイ炒飯、エリザベスがずっと希望していた水餃子を注文した。時計は2時すぎ。食事時には、行列の店にすんなり入る事ができた。

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昨晩の屋台中華も美味しかったけれど、ここの中華は名店の味という感じで、本当に美味しかった。ザーサイは、くせがなく、パンダでも大丈夫だったので、自宅用に自家製ザーサイも買った。

歩いて、市立ミュージアムに。

フェルミエールの「青いターバンの女」をやはり見ておこうと思う。

チケット買うのに並んで、「青いターバンの女」の前では、最前列鑑賞の列に30分くらい並んだ。エリザベスは、生まれて初めてみる「本物の絵画」を前に感動で涙していた。絵の持つ力というのを感じられる感性が育ってきたようだ。

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さて、私たちの冬休み旅行も残り数時間となった。心残りのリストをあげてみると、

エリザベスの目的の買い物の「財布」があった。

高校生になり、校内のカフェテリアを利用する時など、財布だけを持って移動する事があるようで、財布と携帯、携帯ストラップが、制服のアクセントになるようなのだ。

丸井に入ると、エリザベスは、自分の小遣いで買える身の丈を知っているようで、お買い得ワゴン中から、ブランド品でない折り財布を選んで買っていた。2000円。

亡くなった祖母が、

「お財布を買ったら、それに入れる中身がなくなっちゃったよ、って事があったらいけないよ。」

と、高校生当時、音高生はヴィトンの財布の子が多かったので、そんな話をしていた時に、言ってくれた言葉を思い出した。

パンダも文句を言わずにがんばった。

通りがかりに、GAPがあって、クーポンのくじ引きがあり、

パンダが50%オフを引き当てた。

でかした!パンダと、女組は物色に走る。

終了後、お姉ちゃんが、

「次は、パンダの好きなところに行こう。ブックオフを見かけたよ。」

と、ビルの5階に行ってみると、パンダの好きなバトルスピリットの中古カードがたくさん並んでいた。パンダは、とことん、選んで選んで財布と相談しながら、レアカードを探す時間を楽しんだ。私は休憩コーナーでiPhoneでメールのチェック。エリザベスは、少し店内を見て、隣の書店に移動した。

今日は昼食を2回食べたけれど、6時すぎると夕飯用にお腹が空いたので、食事場所を相談。

パンダは、この旅でまだ1回もマクドナルドを食べていないのを主張するが、(ロッテリアはあったけど)、

私の顔を見てすぐ撤回し、

「あ、神戸らしいものを食べるだんだったね。」

と、自分から空気を読んで言った。

エリザベスは、人生初の喫茶店に行ってみたいというので、

「英國屋」に入る。二階が禁煙となっていた。

パンダは、喫茶店のナポリタン(目玉焼きトースト付き)、私は賄いドリア、エリザベスはエビドリアを注文した。ここは、東京にもあるらしい。禁煙対応があったら行ってみたい。(パンダが喘息持ちなので)

帰路につく事にする前に、エリザベスが「最後にあの桃まんをもう1回食べたい」と言った。

昨日、帰りがけに1個80円の桃まんを買って、それを3人で一口ずつ食べたのが忘れられないそうだ。一人1個にすれば良かったのだが、旅先では慎重ルールが適応されるのだ。

中華街の記憶される屋台に行くけれど、すでに本日の桃まんは売り切れ。他のお店も覗くが、何かが違うらしい。

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私の実家は、母がピアノ教室をやっていて、夕飯時とレッスンの時間はいつも綱渡りで、母はちょっとした空き時間に曲芸のように夕飯の仕度をしていた。だから、出てくるものは何でも感謝して食べるのが当たり前で、あまり希望とかも言った事はなかった。

エリザベスは、食の専門家の義母の血を濃く引いているらしく、毎日、高校に自分で作った弁当を持っていっているくらい食を大事に思っている。

私が仕事でエネルギーを使うのを理解して、出すメニューにケチはつけないけれど、自分でプロデュースする夕飯には、いつも工夫を忘れない。だから、美味しそうなものを売っていた場所もちゃんと覚えているのだと思う。

私はパンダと二人だけで沖縄旅行(後から父親も合流)もした事があるけれど、その時は、いつも食事時には「お姉ちゃんの話」をしていた。私が音に敏感なように、エリザベスは「食」にデリケートな感性を持っているようだ。

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吟味の結果、「パンダまん」をひとり1個ずつ買って、その場で食べ、

おみやげ用の「桃まん」「肉まん」は購入しない事になった。今の感動を大事にするという事からだ。できたての皮の風味は、時間がたつと薄れるからだそうだ。リーダーとしては、専門家の意見を尊重する事した。

だったら、デパ地下にいって、お正月三が日を楽しく暮らす食材を見つけようと、ぷらぷらしたが、これから飛行機に乗る荷物を考えるとなかなか手が出ない。「神戸旧居留地の壁」というシュー生地のラスクをお土産用に1個買って、美味しくてもうホテルで完食してしまったので、それを探したけれど、見つからなかった。

アイシングしたクッキーのコーナーがあり、値段は1カプセル378円。小さいクッキーは値段調節のためにマシュマロが入っている。ここでも、エリザベスは吟味を重ね、なるべくアイシングクッキー率の高いクッキーをセレクトした。帰ってから食べるのが楽しみだ。アイシングしたクッキーはみんな大好物だ。

ホテルへの帰路ももう最後。

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大丸デパートを出ると、フェンディ、ドルチェ&バッカーナ、シャネルがあって、バーニーズNYのお向いのミュウミュウの2階が、ホテルのエントランスだ。

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最高の立地のビジネスホテル。次に神戸に来る時も、絶対に「ヴィアマーレ神戸」にリピートしたいね、と話す。

高級ブティックが立ち並んでいて、道路の幅が広くて、いろんな国の人が歩いているところが、シンガポールに似ている。神戸を歩いていて、何度もそんな会話をしていた。

こどもたちは行った事はないからわからないかもしれないけれど、大阪の道頓堀はソウルの明洞に似ているかもしれない。

こどもたちを連れて、初めて関西に行ってみた。7日間、ゆっくり家から離れてリフレッシュする事ができ、そしてこれからの日常も、思い出話を楽しめると思う。

いろんなまとめの作業の会話は、いつしか自然と次の旅行の計画の話になってしまう。

私は旅好きを自認していて、ひとつの学期が終了するとビタミンT(たび)が欠乏してくるなぁ、と思うくらいだけれども、うちのこどもたちも、すっかりもうそうなっているのかもしれない。

そして、海外を含め、いろんな目的地候補でいつも必ずエントリーされるのが、

こどもたちに大人気の「お台場」だ。

2年前の冬休みはエリザベスが中2でまだ塾の冬期講習があったために、連泊をさけて都内、お台場1泊だけ旅行に行ったのだ。

こどもたちには、これがとても好評で、ことあるごとに、リピートしたいといってくる。

買い物して、荷物が増えたらホテルに置いて、また遊びに出るという距離感を楽しむのが良いらしい。夜景も「レインボーブリッジが見えない方確約」のプランだったけれど、それもまた良かったらしい。あんまり言われるので、メルマガを購読してお得な情報は見逃さない事にしているけれど、それは今のところ内緒にしている。娘の部活の都合とあわせないといけないし、来年からは、パンダも中学生で部活がはじまるかもしれない。

パンダが中学生になるのかぁ。

もう電車の改札をくぐるときの「ピヨピヨ」電子音も聞こえなくなるのだなぁ。

こども料金も、12歳からは適応されないところが所々あり、

スパッと切り替わるというよりは、フェードアウトという感じだ。

ホテルの朝食バイキングも12歳から大人だった。

あんだけ食べるのだから、こちらとしてもその方が気兼ねがないくらいだ。

帰りも荷物は、ほとんど送ってしまうので、いつものように帰宅してからの洗濯作業を楽にするように、「エマール洗い」「洗剤洗い」とこの段階で汚れ物を圧縮してパッキング。ホテルのコインランドリーで洗濯済みの衣類は、またすぐ使えるように収納。食品類は、万が一に備えて汁がでないように厳重にくるむ。

今回も、仕事用にいろんなおもちゃを買った。ゴムでお辞儀をする人形シリーズ、世界の画家シリーズのマグネット人形が指人形サイズであり、これで私の「人形劇場シリーズ」の即興劇にダリさん、モネさん等の巨匠が4人も加わった。ダ・ヴィンチさんも売っていたけれど、似ていないので買わなかった。

京都でパスタ皿くらいの古風な皿を買いたかったけれど、ピンと来る出会いが無かったなぁ。神戸には須磨水族館もあったそうだから、そこも次には行ってみたいだろう。

今度はこんなに長期旅でなくても良いから、ふらっと関西に来れると思う。鉄道路線や地形もだいたいわかってきた感じだ。

次の春休みは、お姉ちゃんは部活で忙しいから、俺とママとで海遊館かなぁ、なんて話もでていたぞ。

そんな話で盛り上がる中、それぞれ就寝。

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