大阪 世界の大温泉
大阪への出発の日です。
宿のチェックインまで海遊館にいたいので、なるべく早くの出立です。
大阪の「世界の大温泉」は、線路から見えるので、大阪を訪れるたびに気になっていて、どんな世界中体験ができるのか楽しみだった。岩盤浴にも力を入れているようで、宿泊して自分たちの部屋を持てば、個人行動もある程度できると思った。娘は岩盤浴が好きなのだが、私はこれもサウナも長湯も苦手。パンダは、プールを堪能したいけれど、その他女子はおつきあいは最小限にとどめたい。こどもたち二人は、にきび世代なので、なるべく長湯をして毛穴をケアしたいと思っている。
今まで、いろんな温浴施設をビジターとして訪れる度に、こんなにニーズが違うのだから、宿泊した方が良いと思っていたのだ。
そんなわけで、リュックのみの一泊旅行スタイルにて、歩いて地下鉄の駅を目指します。
管理人さんにiPhoneでの撮影をお願いして、
管理人さんの指も一緒に撮影に参加という記念になりました。
今回の旅では、唯一の集合写真です。
大阪駅に到着したところで、早起きで機嫌が悪かったところに切符を落としたというミスに落ち込んだパンダが、ちょっと精神的にまいってしまったようなのだ。新しくできたばかりの大阪駅ビル「ルキア」にとりあえず入り、本屋のフロアのベンチでしばらくパンダの気持ちが落ち着くのを待つ事にして、娘には本屋で時間を潰してもらう事にした。私のこんな決断は、本業から実に事務的だ。
少し時間がたつと、パンダは、「今、ここでこうしていると海遊館の持ち時間が確実に減る」という事に気付き、そこでさらにジタバタしている。大人なら、合理的な判断をする事が可能かもしれないが、今、彼は思春期まっただなかで、反抗期もである。お子様時代には、強引に連れ回す事もできたけれど、今はデリケートな時期、かつてお姉ちゃんがその時代の旅行にも、こんな気持ちのデトックスの時間は必要だった。
いつものように時間が彼の気持ちを解決すると、
「海遊館の持ち時間が減ったから、今日の予定を変えてホテルのチェックインの時間までは、買い物をする事にする。」
と、決まった。
買い物の目的地は、1ケ所だけに絞ってあった。北欧生まれの激安生活雑貨の「タイガーコペンハーゲン」だ。ここは、まだ大阪にしか出店していないが、遊び心のある商品にとても興味があったのだ。
京都から大阪をはさんでの神戸という旅程だったので、京都からスーツケースを直接神戸に送って、大阪へは一泊旅行という設定でリュックひとつ。水着一式を持っているので、身軽とは言えないが、スーツケースを持っていて、この行動はとてもできなかった。
iPhoneで「アメリカ村」を探すが、難航。後からわかったのは、「アメリカ村」は、ビルのような複合施設ではなく、地域を指すのかもしれない。だから、iPhoneの目的地のポイントがあいまいで、ぐるぐる歩き回る事になったのだが、その最中に「タイガー」は発見された。ここでの買い物は、3人ともそれぞれ良いものが替えて満足だった。エリザベスは、休み期間中に手作りでヘアバンドを作りたいらしくその素材として、普段なかなか見ない色合いのシンプルなヘアバンドを3本購入し、これをリメイクするそうだ。体操着入れと使用したいというエコバックもピンとくるものがあったようだ。私は、びっくり箱やマグカップ。パンダは、ピストル型のはえたたき、あと、とてもとてもお気に入りになって、これからの旅行でも大変重宝することになる方位磁石と温度計などがセットになったサバイバルキーホルダーを購入した。iPhoneにも方位磁石アプリはあるのだが、iPhoneの地図を起動させながら、「パンダ、西はどっち?」と言えるようになったのは、とても効率が良い、とても良い買い物だった。彼にとっては、何個めかの方位磁石コレクションになる。
アメリカ村に来た記念に、ガイドブックに載っていた「あげパンにソフトクリーム」のお店も探して行ってみた。私たちには、あまり美味しくなかった。
さてと、目的が済んだので、新今宮の「世界の大温泉」を観光しながらゆっくり目指す事にして、せっかくなので、道頓堀のグリコの看板などを見物した。それで、南海の「難波」駅まで歩いて、ちょっとついでにトイザらスにも寄って、パンダのカードを物色してから電車に乗った。この後、どうせ温泉につかるからと思って、調子に乗って歩きすぎ、私はちょっとバテていた。
「世界の大温泉」は、名前は世界なのに、建物や内装は、テーマパークというほどではなく、「東京パン屋ストリート」「肉のテーマパークミートレア」レベルの世界観だ。私は従業員の皆さんも世界の民族衣装でコスプレをしているくらいの期待感だったので、ちょっと、「あぁ」と思った。価格的にはおさえているので企業努力をされているのだろう。後で、中の裸の温泉ゾーンは、素晴らしく世界という事が判明。
他の一般の入館者とは違うゾーンで、ホテルのチェックインの手続きを私がしている間、エリザベスが面白い光景をみたそうだ。中国系の団体さんが大きな輪になって、ゲートの前で添乗員さんが長くて詳しい説明をはじめたために、施設のスタッフさんが、「その場所で、今、それをする必要がありますか?」みたいなやりとりをしたら、「この方々は、いったんゲートをくぐってしまうと、それぞれ興味のある方向に散ってしまうので、今、全部の説明をしておく必要がある」と、いう事だそうだ。我々の感覚では、説明はその場その場で必要な事をポイントで教えてもらう事の方がサービスと思ってしまうが、お国柄って面白い。私は、それを脇でみながら宿泊カードなどを記入していたから、娘がよく観察していてくれて良かった。
ホテル部屋は、和室で風呂なしトイレ付きだ。3つ布団を敷いたらギリギリだった。
ちょっと休憩して、水分と糖分を補給して、いよいよプールに出発だ。部屋から水着になれるわけではなく、一端、男女別のロッカー室にいき、そこから直行のエレベーターでプールに上がるシステムらしい。大きな大きなながれるプールがあって、改装前の私のこども時代のサマーランドに良く似てる。泳ぎたいのはパンダだけなので、私とエリザベスは大きな浮き輪を借りて、ひたすら浮きながらパンダを監視する事にしたが、それも大変疲れる事がわかり、ビーチボールエリアの流れない場所で、パンダが回遊してくるのを待つ作戦にした。パンダがやっとプールをあがっても良いというので、水着で温浴できる場所で身体を暖めた。本当はここの露天エリアからは、通天閣が見えるそうで、それが売りなのだが、あまりに寒くて露天に行ける気がしなかった。
裸ゾーンは、男女別なので、パンダにはダイバーウォッチを持たせて、待ち合わせの時間を20分後(パンダの指定)として、男女わかれる事になった。
裸ゾーンの広さは、私の今までの最大級の「ナガシマスパーランド」と並ぶくらいの広さだ。まるで裸王国というのが存在するくらい、人々が裸のままカフェにいたり、寝っころがったりしている中にトルコとか、バリとかの国があり、洗い場があって浴槽があって、テレビもある。そんななか、私はパンダとの待ち合わせのために速攻で洗い、テレビのある浴槽で時間まで浸かるという慌ただしさ。エリザベスは、残って堪能する事になった。
待ち合わせ場所に行くと、案の定パンダはかなり遅れたが、これは彼の作戦で、自分が早くて待つと心細いから、わざと遅めにくるのだと思う。女性は本日アジアゾーンだが、男性はヨーロッパゾーンだったらしく、パンダによると、「彫刻とかがニョキニョキ生えていた」そうだ。ギリシアの事だと思われる。彼には造詣物ではなく、生えているように見えたらしい。(笑)
この後、本当は夜にホテルから外出して、「新世界」エリアで、ビートボールなんかを楽しむ予定だったのだが、プール疲れで夕食を館内でとると、早々に私と娘は寝てしまった。パンダは逆に眠れなかったらしく、iPhoneでyoutubeを見て時間を潰していたそうだ。
しかし、ここの温泉効果は素晴らしく、3人とも肌がすべっすべになった。プールを含めて、手がしわしわになるまで、お湯に使った日だった。
余談
南海電鉄の関西空港行きの特急は、とてつもなく存在感がある。群青色、巨大、丸みをおびたデザイン、窓も丸く、全体的に鯨のようだ。
大阪は、大阪駅と梅田駅がわかれていて、しかも梅田にはいろんな梅田があって、ややこしい。パリに比べたら、駅同士は近いほうかもしれないが、乗り換えがとても難しく感じる。
そもそも、私はわりと最近になって、「なんば」と「なにわ」が違うと知った。難波をなにわと読むとナンバがわからずに苦心した。
前回、ひとりで始発の新幹線に乗り、おおたかさんのイベントに合流した時の目的地は堺だった。途中、「百舌鳥」なんとかいう地名があったのだが、読み方がわからず大変に苦戦した。今回は、「もず」と平仮名で書いてある場所ばかりで、こどもたちにクイズが出せずに残念だった。
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