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町屋に方泊まり

すっかり娘の体調も良くなって、今日は京都内での宿替え日。

経費節約のため、二日間は安いゲストハウスに泊まっていたのですが、

今日だけはうんと奮発をして「町屋に方泊まり」体験をするのです。

以前から京都に行く事があれば古いお屋敷に泊まってみたいと思っていたので、

いろいろと調べていくうちに、囲炉裏を自由に使わせてくれる町屋があったのです。

キャンプも家族揃っては久しくしていないのですが、とにかく息子パンダは爺ちゃん譲りで火起こしや、火を眺めるのが大好き。囲炉裏という経験も、是非こどものうちにしておいて欲しいと思いました。

こどもたちも、体調が悪かったり、食欲がないと囲炉裏ご飯が台無しになると解って、

ちゃんとこの日までに復活してくれたようです。

スーツケースに荷物をまとめ、ゲストハウスのチェックアウトは、ただ部屋の鍵をポストに入れるだけ。

荷物を引きずって京都駅まで1駅分歩きながら観光です。

思えば、東本願寺、西本願寺に挟まれたような環境で2泊3日、コインランドリーやコンビニを往復しつつ暮らしていたのだなぁ、と改めて振り返ります。

京都駅の荷物預かりサービス(コインロッカーよりも割安)でスーツケースを預け、娘エリザベスの希望の1000本の鳥居のある「伏見稲荷大社」に電車で行きました。本当にただただ迷路のトンネルのように鳥居が並んでいる圧巻のアート作品という感じです。予想通り、息子パンダは、「本当に千本あるのか数えながら歩きたい。」といって、ブツブツ数えながら歩いています。周りをみると、日本人、外国人を問わず、だいたい20人に一人くらいの割合で、そんな人がいるようで、

数え方もいろいろ。ドイツ人らしい高校生男子は、iPhoneのカウンターアプリを使って、ひたすら親指でフリックしていました。

想定外だったのは、パンダが「作法」に興味があるようで、参拝前に手を浄める場所に自ら進んでいくと、説明書を読みながら水をすくっていて、口に含んだ水を「飲んでいいの?吐き出すの?」と大騒ぎしながらも楽しそうにしていました。それに、お賽銭をいれての拝礼の時も、「ママ、iPhoneでやり方を検索して」と言い、何回お辞儀をするのかを数えながら楽しく参拝していました。

私はカトリックの家庭で育ったので、あまり参拝の経験はないのですが、針や人形供養などの用がある時には、祖母がお寺に連れてってくれて、宗教が違っても参拝の時には、

「マリア(祖母の洗礼名)で~す、って心で思って拝めばいいのよ。」

と、茶目っけをこめて言っていました。そんな経緯で、今の心情としては、宗派は関係なく人がよりどころにするものは皆尊いという気持ちで、いろんな場所を訪れています。

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漢字、漢字、漢字が目に3Dのように飛び込んでくる鳥居だらけの山を昇ったり下ったり。

よくCMででてくる世界なので、行ってみたかったのですが、

実際行ってみると、大きな鳥居ゾーン、小さい鳥居ゾーン、細くて狭い鳥居ゾーン等、いろんなバリエーションがあって、自由な発想を感じ、パワースポットでした。

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次は、また電車を乗り継いで「清水寺」に向かいます。ここでは、娘が修学旅行でもっとじっくり観たかったお土産物屋さんを廻るのが目的でした。坂のてっぺんの茶屋でエリザベスは卵とじ蕎麦、パンダは暖かいみたらし団子、私は甘酒と冷やし飴を飲みました。

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次は、京都駅までもどって、イオンモールで休憩。

場所は違ってもいつも買い物に行っているおなじみの環境に足を入れると、なんだかホっとします。

こどもたちが、トイザらスでカード、本屋で漫画などを買ってお小遣いを使っている間、私は本日の囲炉裏ご飯のための食材を調達する事にしました。

京都駅で荷物を受け取り、そのままタクシーで祇園の町屋に向かいます。運転手さんが歴史に詳しい方で、「義経と弁慶が出逢った五条橋」の説明もしてくれました。こんな大きな橋だったのか!と驚くと、車が通るようになってから、広く造成したそうで、そりゃそうだとは思いましたが、歴史のある橋が日常でガンガン使われているというのも面白いですね。

予約していた町屋の「祇園 金瓢」は、元酒屋をしていたそうで、日本酒にまつわるいろんなものも展示してあります。広い土間をぬけると、小さなミニキッチンと風呂場があって、二階への階段。あがると広い続き間と、もう一間が廊下を隔ててありますが、私たちは続き間のみで間に合いそうです。一軒まる借りなのでもったいないですね。

続き間は、ログハウスのような大きな梁が特徴で、和室には大きな座卓、木床にはダイニングテーブルと、冷蔵庫と電子レンジがあります。1階のミニキッチンは、宴会用で、二階の冷蔵庫と電子レンジは家飲み用なのでしょうか?そんな風にとても便利に考えられているような感じです。

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管理をされているのは、隣に住んでいるお婆ちゃん(パンダの言い方)で、到着すると抹茶と和菓子でもてなしてくださいました。茶器は、金の瓢箪で、屋号に因んだものらしいです。囲炉裏の火起こしをお願いする時間をお伝えすると、こどもたちは家の探検、自分たちらしい基地づくりの開始です。

管理人さんの息子さんのコレクションだった漫画が吹き抜けの倉のキャットウォークにたくさんあります。ワンピースは、10巻まではそこにあって、希望すればご自宅から全巻持ってきてくれるそうで、

「後、ここにはないけれど『花より男子』とかも持ってこられますよ。」

との事でした。

「漫画のある宿」というのも、今後また探してみたいので、おすすめの所があったら教えてくださいね。こどもたちは、おおきな魅力ポイントのようです。

生花がいたるところに飾ってあるおしゃれな和の空間が、私たちの荷物や洗濯物であっという間に我が家になりました。広い座卓には、パンダのバトルスピリッツカードが散乱しています。

管理人さんに、宅急便用の段ボール箱をもらったので、配送屋さんが来てくれる時間までに、慌ててお土産のお菓子などを調達しに行く事になりました。祇園の商店街まで、夜道を一人で散歩です。まかされているわりには任が細かく、娘の部活の皆さん40人くらいが一口ずついきわたるような和風クランチを見つけたり、娘の親しい友人にバラまき用の油取り紙、自宅用に漬け物を購入したりと30分くらいの時間でミッションを完了しました。

いらない物も一緒に送るという中には、私の3日間着倒して、雪道をひとり散歩したのでグショグショになったダウンジャケットの他、旅の必需品携帯ウォシュレットもありました。

海外では必須アイテムですが、これまでの宿にはあったので、もういらないと娘も思ったようです。

もうひとつの荷造りは、明日の大阪行きの1泊旅行用リュックと、旅の最終目的地神戸行きのスーツケースとに分ける作業です。京都から大阪、大阪から神戸への電車移動を考えるとスーツケースは邪魔なので、神戸に直送してしまおうという作戦です。結果、神戸へは、ほとんど汚れ物の洗濯すべき衣類を送る事となり、神戸のホテルに着いたら、最初にコインランドリーだな、という未来が見えるのですが、それもまた楽しみにも思えます。

階下で火起こしをしていただいたので、土間に降りて親子だけの囲炉裏パーティの開始です。

鯵の干物を炭火で自分で焼くなんて!パンダは大好物なので、大喜びです。

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マシュマロを竹串に刺して柔らかくなったところで、ビスケットを挟む。これは、二人ひと組だとスムーズに作業がすすみます。パンダの好みでチョコもラインナップ。マシュマロの熱でチョコもほどよく溶けて絶品だそうです。

いろんな小さなパンのアソートの袋を買ったので、それぞれ好みのパンを選んで、それを竹串でうなぎの蒲焼きのように焼いて、チーズをのせてアツアツにして食べました。

ウィンナーや、トマトも餅も同じ様に串焼きです。

それに味噌汁と白飯で、豪華で贅沢な囲炉裏パーティでした。

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「囲炉裏だと、火が面白いからテレビがなくてもいけるね。」

と、パンダが言いました。

土間を持つ暮らしもいいな、と思い、こどもたちがいつか家を建てる時の参考にして欲しいと思いました。

お風呂は檜風呂です。本当はここでは酒風呂が楽しめるらしいのですが、私たちは遠慮してしまいました。坪庭には、キツネの置物もあり、風流な眺めを楽しめるのですが、パンダの感想は、「棺桶みたいなお風呂」だそうです。

布団を敷くと、なんだかお泊り保育を思い出します。普段はベッドなので、お泊り保育以来のお布団だ。こどもたちは、2年前の夏、千葉の地引き網体験(パンダの魚研究の一環で)の時、民宿に泊まって以来かも。

こどもたちは、それぞれ漫画を読んだり、飽きると私のパソコンでDVDでドラえもんを見たりして長い夜をすごしています。

「カンカン、火の用心」の声が聞こえます。拍子木なんだなぁ。と、二階の小窓をあけて音のする風景を楽しみました。

パンダが、

「ママ、こんな贅沢をさせてくれてありがとう。」

と、言ってくれました。

でんでらキャラバンのゲストメンバーのチャンさんが、

「今の私は、こどもの頃の楽しかった記憶でできている」

という言葉を私に投げかけてくれました。

「世界の中心で愛を叫ぶ」などの映画音楽をご主人とのユニットで手がけている立派なミュージシャンです。

ものすごい説得力で、私のこどもたちへの投資のパワーをくれました。

町屋という建物のつくりは、やっぱり泊まってみてはじめて理解できるものだと思いました。

便利と合理性が詰まっていて、しかも美しく無駄がない。

美味しい料理を味わうのと同じ感覚で、空間を味わってくれて、

私としても、こどもたちに感謝をしたい気持ちになりました。

ここの宿泊費は、もちろん私にとっては高額でしたが、

本来のサービスを考えると、貸し出していただける食器はとても上等なもので、洗って返却をしなくても良かったそうだし、布団敷きも、お風呂に日本酒を入れるのもやっていただかなかったけれどサービスに入っていました。

だから、本当に大人が楽しみのためだけに来ても、誰も主婦役をやらなくても良いという環境のための価格設定なので、大人数や複数家族できたらコストパフォーマンスは高いのかもしれません。

良い器で食事を頂くのも、大変気持ちがしゃきっとするというものだという体験ができたので、

何か記念に器も買って帰りたい気持ちになりました。

祇園で町屋に泊まっているなぁ、という気持ちに浸りながら、就寝。

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