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素晴らしい車

トイザらスなんかに置いてあるようなアメリカ製のプラスチックの小さい子どもが足で蹴って運転できる車。
昔、うちのエリザベスがこれが欲しくて欲しくて仕方がなかったときもあったなぁ、と、
丁度今、園のお母さんたちのクラブ活動で使っていただいているスミレ部屋に置いてある、まさにその車が案件に上って思い出すことがありました。
案件とは、その時にたまたまお母さん方がホールで活動があって、その車をスミレ部屋からホールに移動させて、未就園の子を遊ばせておきたいというリクエストを私が即決で脚下したことです。

確かにその車で小さな子が何人かいても順番で車に熱中していてくれたら、お母さんたちは助かったと想像できるのですが、その光景を園児がみたら、どんな感情が生まれるか?が判断の基準です。
一人ずつしか遊べないこと、園児の年齢ではその車はスピードがでて事故を招くことから、保育の中ではそれをきようする予定はありません。できれば園児には、その存在を伏せておき、「赤ちゃんたちのね」と、説明しているものです。

「でもね。エリザベスちゃんが赤ちゃんだったとき、あの車であんな風に遊んだことなんかなかったわよ。」

心の中で6歳のエリザベスだったら、こんな意見を返してきただろうとソラ耳ました。

子育ては大変です。
この車に関して、私は園長として即座に決断をしましたが、実は私もこの車の魅力には振り回された経験があるので、ちょっと思い出そうと思います。

エリザベス、二歳。この時点ではまだ一人っ子だったので、トイザらスや博品館に通って、お店のなかで短時間のみ試乗コーナーで、
遊ばせてもらっていました。その後、ハワイやグアムの室内プレイ施設で、時間制でこの車で遊ぶ味をしめます。

「この車は個人では持てない公共もの」
そう思いこませていたのですが、ある日、
園のバザーにこの車が出品されることになり、
当日までホール預かりとなりました。

この間には、年長さんの力の強い弱い勢力争い、どうしても使わせてはもらえない年中さん、なぜか使わせてもらえる年少さんなどのドラマがたくさんあり保育者として、これは保育では無理と思っていました。

当時、保育園に通っていたエリザベス二歳は、何故かホールにあることを嗅ぎ付け、少しの間、私の監視のもと遊ばせてもらいました。
エリザベスは、これを「素晴らしい車」と名付けました。

「ママ、これはお金もちのこどもから貰ったの?普通の家の子どもでも、この車は買って貰えるの?」

エリザベスの中でも疑問炸裂です。
ことばの発達がはやく大人の中で育ったエリザベスは、いつもこんな調子だったので、私は説明で疲れきっていました。

素晴らしい車は、バザーに出された後、近くの公園のプレイキッズの公共のおもちゃとなりました。スタッフのママが競り落としたのです。

夕暮れ時、エリザベスとその公園に通いました。赤い汽車の向こうにある泥の丘を素晴らしい車で滑りおちるエリザベスに歓声があがり、ゴールの後には、車を一緒に押して再びスタートにセッティングです。

これは、一人の子のお母さんができること。
みんなの先生だったらできないし、見られたくはない光景でした。

ことばの発達が早い子は、頭がいいのでなく、たまたま発達面のことばの領域が発達しているので、2歳ならではの自分勝手で思考能力が低い提案をいつも偉そうに言われるのは辛いし、しゃべれない子は癇癪、不機嫌ですむ問題をツラヅラと説明されて辟易してしまいます。走る事に特化している二歳は、ただただ追いかけっこですものね。魔の二歳です。

今、園においてある素晴らしい車は、延長保育中も使うつもりはありません。保育としての狙いは見つけられないからです。

ホールにその車が移動できないと、その車に執着している未就園児さんが動けなくて参加者のお母さんが困るということならば、同じように執着して保育に参加できなくなる園児がでてくる可能性もあると感じています。

それくらい魅力のある車ということ、私は経験しているのです。

乗り物は、難しいですね。
この後、エリザベスはコーヒーカップにはまり、私は気持ち悪さの限界を知り、今はジェットコースターに高い関心を持ち、海外にも足を伸ばしています。

何故、
エリザベスがジェットコースターが好きかと尋ねると、
「それは、ストレスとかをスピードで置いてくることができるから」
だそうで、
現在は耐えられるレベルのものは、弟がつきあい、
上級むけはシングルライダーで挑んでいるエリザベス。


今、二歳くらいで、
この手の素晴らしい車になみなみならぬ関心を寄せている人がいたならば、その道は結構長く続くことを進言しておきたいです。

あと、現在我が園には、働く車や消防車に関心が高い人が多多いらっしゃいます。彼らのそこ後にも、多いに興味があります。


三つ子の魂百まで


小さい頃の好きは、あなどれませんね。


あ、そうそう、そもそも何でエリザベスがストレスを感じ、発散させねばならないか?の理由には、母である私の性格も一因だということですが、それはまた別のお話です。

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