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7/17(火)ぺとらの新世界旅行 告知2

20120702161757

つづけて、後半のオリジナル音楽劇のおはなしです。

今回の喜劇映画研究会とのコラボで、
夢だった無声映画映像に音楽をつける演奏をするという願いが叶いました。

それで、どうせだったら、
更に他の人が絶対にしないような無声喜劇映画へのオマージュをしたかったのです。

前年のこどもの城公演(園児にとっては園バザーでの職員劇)「ぺとらの月世界旅行」では、超訳という形であえて、月の原住民セレナイトとの戦いなどを忠実に再現せずに、こどもたちが、「いいなぁ、夢があるなぁ」と思える要素だけを拾って、オリジナルのエピソードを入れました。時代的な要素もあると思うのですが、今の時代のこどもたちにとって、「やっつける」というのは、100パーセントの娯楽にはならないと思っているからです。探検隊が雪に降られるシーンでさえ、3歳児なら、「可哀想」と自分に置き換えて固まってしまうので、「星さんたちが見守っている歌」に置き換えました。

さて、
そして、今回は、最初から「オトナむけ」という趣向です。ぺとらの事ですから、「コドモ心を持ったオトナ」を対象としているわけですが、そこで、原作の「メリエスの月世界旅行」をお客様に観ていただいた後に、メリエス映画で感じたメッセージのその続編のような印象を自分たちができる事で表現しようと思ったのです。

メリエスの月世界旅行で受け取れるイメージというのは、
「魔法と科学が混沌としていた時代」
「科学的にはありえないSFの設定」(重力とか、Gとか)
「サプライズするという事と奇術がとても近いこと」
「自分たちの礼節と違う文化を持っているものは野蛮人として容赦なく成敗する」

これらの要素を大事にした上で、更に「ぺとら」ならではの要素を付け足します。

「役者がパンデイロを超絶技巧で演奏する事は不可能だが、パンデイロ超絶技巧ができる人が役者をやることで、パンデイロマンというキャラクターができる」
「コンピューター制御されている事が前提のSFと違い、メリエスの映像にでてくる物事のきっかけにはファンファーレや、マーチ、練り歩きなどの音楽による伝達を用いているので、その様式を踏まえた音楽的再現をする。」
「想像力をめいっぱい働かせて、物語に実際には映し出されてはいない背景なども浮き出させる」
「人がそれを見て感動できるくらいの大のオトナが大真面目に取り組んでいる姿を見てもらう」


それで、
物語として「月世界旅行」を見た時に、一番、「コドモ心」が疑問に思う事を発表します。

それは、
「なぜ、月に行こうと思ったか?」
の、必然です。

それで、今までの「ぺとらのメリエスオマージュ」作品群では、色んな理由を付けていたのですが、この「ぺとらの新世界旅行」では、

「パンデイロを叩きすぎて迷惑だと言われたパンデイロマンが、眠らないでもパンデイロを叩き続けられるような機械の身体を手に入れるために月にいく」

という目的を主軸にしました。


それと、
「メリエスの映像世界」から、まり先生が一番学んで、こどもたちに伝えたいメッセージを誇張しています。

それは、メリエスの映画の中にたくさんある、
「皆さん!」
「方々!」
「紳士淑女の皆さん!」
「注目〜〜!」
これから人前で話しますよぉ〜、みたいな自分の演出方法と、
その後の演説中の身のこなし方、立ち振る舞いです。


私の勤務している幼稚園では、これを「人前力」と呼んで、
遠足や納涼大会など、いろんな行事でことごとく園児たちに人前で何かをするチャンスを与えています。

おばちゃんだから言うわけではありませんが、
今の日本の若者に一番欠けているとは思いませんか?

彼らは、おバカな事ならできるんです。
でも、自分の意見を筋道をたてて言う事は、何故かかっこ悪いと思っている。

お母さん方の文句やクレームだけじゃなくて、「こんな事が良かったと思いますよ」という意見でさえ、役員さんからまとめて耳に入る事もあります。匿名になった時点で、意見じゃなくなるというのが私の持論です。


この時代の無声映画の中には、サーカスの動物の調教技術が優れていたので、こんなに動物が巧く演技をしているというのが残っていて、今の時代の人がそれを見てびっくりした。という事が喜劇映画研究会のイベントの意見交換の場でありました。

それと同じように、昔はこんな風に人前で話したりする文化があったんだなぁ〜、という風に現代はなりつつあると思うのです。
面と向かっては言えないけれど、メールならいえる。
自分の身の回りの意見よりも、ツイッターを信じる。
とか。

そんな思いをこめて、
「人に伝えるという事」
をメリエス先生からの教訓として受け取って、
随所にそんな場面を盛り込んでみました。


そんなわけで、
7/17の「ぺとらの新世界旅行」では、
前半は、
無声喜劇映画を上映しながら、その吹き替えと音楽を演奏して、

後半は、
メリエスへのオマージュがたくさんつまったオリジナルの音楽劇を上演いたします。

という告知でした。


西麻布にて。ご予約はこちらのフォームにて承っております。

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