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観劇会 無声映画 渡辺亮さん

今回の園の観劇会は、企画と内容は、私と新野さんで詰めていった形だったのですが、楽士は、私のリクエストで、ぜひ渡辺亮さんにおねがいしたいと新野さん経由でも、そして私からも直接お願いしていました。亮さんとは、私が中学生の時に武蔵野美術大学の学生さんとして、かっこよくビリンバウを演奏されていた姿が記憶に残っている事、こどもの城で偶然、いっしょにお仕事をさせていただいた期間があった事、最近になって亮さんも旧知である私の楽団「ぺとら」のメンバーのパーカッショニスト小澤敏也(つるさん)とともに「中南米音楽 音楽の架け橋コンサート」シリーズなどのいくつかの場所で私もサポートのお仕事をさせていただく事がり、私自身もプライベートで顔をあわせる機会も増えてきました。

亮さんといえば、パーカッショニストだけではなく、音のデザイナーとして、日テレ時計のサウンドを手がけられたりと、皆さん、色んな面をご存知だと思うのです。例えば、セラピー関係者であれば、EPOさんとの活動をご存知だと思いますし、絵や楽器などをつくりながらひとつの作品にしあげるワークショップもいわきを中心に広がっています。

でも、うちの幼稚園のママさんたちにバキュンと響いたのは、「妖怪博士」でしたね。
昼食会の時には、本当に亮さんの不思議な話に、参加されている皆さんが興味深々でした。
私は、母と一緒に亮さんたちから少し離れたところに座っていたのですが、
「妖怪はどんな地方にたくさんいるのですか?」
「京都は、どうですか?」
亮「は〜、京都はいいですね〜。たくさんの妖怪がいますよ。」
みたいな会話が聞こえてきました。
本当に我が園のお母様方は、いろんな興味のチャンネルをお持ちになっていらっしゃって素敵でした。こどもたちがのびのびと育つはずですね。

当日に、気付いた方もいたようなので、補足です。
亮さんの演奏コーナーに、やかんのトランペットがあったのですが、
あれは、亮さんが金物加工をして、やかんの中にちゃんとトランペットの構造を入れて、つくった楽器なのです。後で亮さんに伺ったら、最初、演奏の中で一生懸命やかんラッパを吹いていたらしいのですが、園児の方をふとみたら、みんな映像をガンガン見ていて、演奏を見ている子はいなかったので、効率の良いポケットトランペットの方を吹いた、という事でした。

亮さんの代表作には、コンガとチェロを合体させた「コンチェロ」というものもあるのですが、もともと美術大学で金属加工を勉強されたので、亮さんの得意技はこういった方面にも多彩に広がっています。
私が「こどもの城」に在籍していた頃には、ステージの隅に、「亮さんの工房」が常設されていて、パーテーションの隙間からよく除いては、ものがつくられる光景の美しさに魅入っていました。
亮さんのパーカッションの音色は、絵を描く事を連想させるなぁ、と私は思っています。ひとつひとつの色を重ねるように、音が目に見えてくるように感じるのです。
私は打楽器が大好きなので、いろんなパーカッショニストを見てきていると思うのですが、それぞれに個性があって当たり前なのですが、それは声楽家の方が身体が楽器ととらえているのと同じで、パーカッショニストは、自分の表現方法として、楽器が直結しているでしょうね。

観劇会の日のこと。嬉しかったのは、亮さんたちが帰る時のお見送りでのできごと。年少組のJ君が、トイレットペーパーの芯を持って、亮さんに訴えかけるように走りよって来ました。
すぐさま、亮さんは、
「これで、俺もこれから何か作るぞ!って、言うてきとるんね。」
と、彼の心を読み取って、
「そうか、そうか」
と、笑顔で返してくれたのです。
J君にとって、亮さんは、「いろんなものから楽器をつくれるスゴイ人」だから、自分もものづくりを愛する人間だと伝えたかったのでしょうね。
同じ時、新野さんへ、手作りの折り紙プレゼントをしてくれた女の子もいました。
私はこどもたちのこんな風に、先生に指示されたのではなく動く、勝手な行動が大好きです。うちの子らしいなぁ。

亮さんは、準備もたくさんしてくださいました。
「月世界旅行」を演奏するために、11月の打ち合わせの段階から、綿密な演奏用のコンテを自作してくれていたり、
「ビョビョビョンビョン」という名前を一緒に考えてくださったり、
手作り楽器を手渡すタイミングや、詳細までアドバイスをしてくれました。

中学生の時に、初めて民族楽器というものを見たのが、亮さんのビリンバウでした。

こどもたちをひっぱるものとして、私も随分といろんな経験をしてきたつもりでしたが、またまた亮さんに大きな背中を見せてもらったなぁ〜、といろんな思いのある観劇会でした。

今年は、震災後というテーマ、何かしなければという熱い思いもあり、役員の皆様や、運動会でいきなり大掛かりな衣装を作っていただいたりと、ご家庭を巻き込んで大変な思いをさせてしまいました。

うちの幼稚園は、毎年こんな事をやっていますよ。というと、誤解が生じると思います。毎年、そのこどもたちに一番しっくりいくものに、観劇会には来ていただいていますが、運動会のテーマ、作品展のテーマとこれほど直結している年は珍しいと思っています。

来年度がどんな年になるのかは、新しいこどもたちの園児としてのふるまいを見て、新しい幼稚園3学年のカラーを見てから決めたいと思っています。テーマによって、どの程度のつながりや関わりをもたせるか?それぞれの行事単発とするかはわかりません。でも、どんな時にでも、柔らかい脳でアイディアを生み出せるように、アンテナをたてておきたいと思います。

「これは、ビョビョビョンビョンですか?」
と、各クラスの作品展の個人製作に、亮さんからお墨付きをもらいました。
2月の作品展で、またアートなビョビョビョンビョンを羽ばたかせましょうね。

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