シンガポールに行こう!
我が家の事情により、急遽、年末に旅行にでる事になり、
それだったら今、私が一番興味のある「シンガポール」にこどもたちを連れて行きたいと思いました。
シンガポールといえば、今、放射能汚染されている地域からの疎開先として、沖縄とともに注目されているという事をニュースで知っていたのですが、「英語だけではなく、中国語も学べるので次世代のリーダーとしての教育に有利」というのがその理由だそうで、それを聞いてなんともいえない気持ちになりました。
ちょうど、うちのこどもたちは「ゆとり教育」が終わったところにさしかかっているのですが、ところどころで日本のこどもはおめでたいな、と思う瞬間があります。
「日本のこどもは、世界でも難しい漢字を習っているから勉強は大変らしいよ。」
「日本人は昔から手先が器用らしいよ。」
こどもの事ですから、どうせテレビか何かの受け売りでそういっているのしょうが、世間が狭いというのは恐ろしいことだと思いました。
今、息子がそう思って呑気にゲームをして、日本はアジアのリーダーだから大丈夫なんて、思い違いをしていたとしたら、インド系のこどもたちのように2ケタのかけ算を暗記しているこどもたちや、厳しい受験戦争の中にいる韓国の子との差がどんどん開いていってしまうし、だからといって、フィンランドの教育のように発想を豊にする方向に特化しているような情緒教育をしているわけではないし・・・。
と、胸が苦しい思いをしていました。
私は、93〜94年、ちょうどバブルがはじけた頃に「アジアの4つの龍(台湾、香港、シンガポール、韓国)」を1年のうちに訪れて、その勢いを肌で感じた事があり、その後、娘が産まれて1歳前の97年に母の目でシンガポールを訪れました。娘と夫と3人の旅行では、マレー鉄道に乗って、隣国のマレーシアにも国境の陸越えをしたのですが、子連れだと、いろんな見知らぬ人に、
「何故、靴を履かせないの?靴を履かないで抱いているのは、裸で歩いているのと同じなのよ。」
等のおばちゃんのおせっかいのような暖かい言葉をたくさんかけてもらい、宿泊先のYMCAの洗濯物干場では、赤ちゃんグッズのいろんなお国事情についての話に花がさいたものでした。
いま、その娘が15歳となり、自分の英語力で食事の注文や買い物などの簡単な会話が通用するのか?をためすというわかりやすい彼女自身の目的の他、
世界の中での日本の位置というものを世界中の中華世界から集まってくる華僑のリゾートに行ってカルチャーショックをうけてほしいという、かつていろんな国を旅してきた母としての狙いもあります。
魚が好きな息子の「シンガポールの水族館アンダーウォーターワールドは、歩く歩道があって水中をトンネルで見物できる。」
という大きな目的もありました。
それで、今回、特に11歳の息子は率直に多くの事を学んだようです。
「インド人には黒いインド人と白いインド人がいる。」
「中国人のお金持ちは、ものすごいたくさんいる。カジノの入場の列に並んでいるのは中国人ばかりだ。」
「タクシーの運転手さんは、それぞれの宗教の仏像やキリスト像などが車の中に飾ってある。(宗教の話はオープンだ)」
「シンガポールの大人は、おじさんでもみんなiPhoneを持っていて、最先端の機械に詳しい。」(セントーサ島に移動する時にタクシーの運転手さんにiPhoneでホテルバウチャーを見せると入島料が免除されるとアドバイスされたくだりが印象的だった模様)
「シンガポールの地下鉄やバスは、ものすごくわかりやすくて、頭の良いリーダーが街づくりをした。」(お姉ちゃんが言っていた。)
「マリさんは、外人にも容赦ない。」(列に間違って並んでいる人とかを平気で注意する。)
「シンガポールの人たちは、とっても頭が良さそうだ。」
(ホテルのチェックイン、乗り物や劇場でチケットを買う時に、お得なプロモーションを薦めてくれる時の説明が頭良さそう。)
「英語は、何日かいると耳に慣れてきてだんだんとわかってくるようになる。」
「日本のこどもはもっと勉強がんばんないと、世界から置いていかれるね。」
「中国人の考える地獄(ハウパーヴィラ)は、本当に怖い。」
11歳の息子がこれだけ感じてくれたのなら、行った事はとても有意義だと思いました。
そして、15歳の娘は、入国審査や、書類などはできるだけ自分でかかせ、食事の注文や買い物も自立させました。11歳の小学6年生で行ったグアムでは、朝食の時の紅茶がうまく注文できずに涙をながした彼女ですが、2年間通ったベルリッツのおかげもあって、かなりの成長を感じました。同時に、これからなりたい自分になるために、あとどれくらい英語力が必要かも目に見えたような気がします。
私の旅シリーズは、楽しみにしてくださっている方もいると言っていただいているので、この後、旅の準備篇も含めて、ほそぼそと掲載していければと思っています。時間がある時に、読んでいただければ幸いです。
写真は、ハウパーヴィラ(タイガーバーム兄弟がつくったリアルな人形のある庭園)
つづく。
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