2011年3月14日
金曜日の被災以来、それぞれ家庭でも余震など、いろんな事を経験した園児たちが登園してきた。
すぐさま、園庭で遊ぶこどもたち。
この笑顔のため、
こどもたちの「いつもの」を提供するために、園をあけて良かったと思った。
職員も全員そろった。
各クラスの活動ができた。
そして、明日15日に予定されていた「修了式リハーサル」を決行。
照明はオフ、音楽は電池式アンプにiPhoneをつないでの電気を使わない保育を実施。
つづけて、16日に予定されていた「お別れ会」もした。
これは、年長さんと在園児のプレゼント交換の会。
年中さんからは、ランドセルのミニチュア小物入れ。
年少さんからは、ブンブン独楽。
年長さんからは、プラ板。
心暖まる良い会ができました。
水いらずというのは、言葉が悪いかもしれませんが、
「園児と先生たち」という蜜な時間は当分お預けとなります。
味わいました。
こどもたちも、地のまま、素のままでした。
出してもいいよ。思いっきり自分を出しておくれ、と心で叫びました。
再び、集結して話を聞く体制となりました。
これは、まるで、被災した時と同じ、
全園児で身体を寄せ合って揺れを堪えるのと同じ姿勢だなと、
目からの記憶が言いました。
まずは、
「節電」と「停電」の話。
電気を節約すると誰が助かるのか?
その原因は何だとニュースは伝えているのか?
計画停電は、何のためにするのか?
これらを、こども語で説明しました。
たった今、園で経験した「電気なしリハーサル」を家でも思い出してほしい。
電気がないことは不便だけれど、怒るほどのことじゃない。
工夫しよう、
そして、停電の間に工夫してお絵描きやトランプなど、電気のない過ごし方をみんなで明日、先生に聞かせてほしいといいました。
そして、
明日からの「自由登園」について。
まずは、「こどものストレス」をみんなで考えます。
みんなもドラエもんや、戦隊シリーズがテレビで放映されなった事を発言してくれました。
「ストレス」ということば。
「パニック」ということばの意味を伝えました。
辛い時には、泣いてもいいんだよ。
だけど、「パニック」になったとき、「あ、自分は今パニックなんだな」と、こどもながらに思えるかもしれない。うちの子たちだったら、伝わる話だと思いました。
ストレスをやっつけるためには、どうしたら良いか?問いかけると。
「みんなといる」
「おもいっきり遊ぶ」
という答えがでてきました。
すごい、うちの園児は、こんなミーティングができる子たちです。
「自由登園」は、そのためにやろうと思うと言いました。
電気がないこと、余震も怖いけれど、気持ちが負けるのも怖いと思います。
みんなの「いつも」を少しでも取り戻すために、先生達もがんばると約束しました。
先生たちの中で一番遠くに住んでいるウキ子先生。
なんと、あの道のりを今日は自転車できてくれました。
(園児一同パチパチパチ)
ウリ先生は、帰りはどうなるのかわからないところ、
電車できてくれました。
(拍手)
ウミ子先生は、みんなが寝ている夜に、まり先生と明日の幼稚園どうしようかの相談にのってくれました。
(拍手)
その後、次の話をつづけようとすると、
突然、パラパラの拍手。
紹介はしなかったけれど、
きっと、まり先生もなんらかがんばったと予測してくれた気遣いの人たちが何人か自主的に拍手をしてくれました。
言わなかったけれど、寝てないと心で拍手に応えました。
最後に、秘密兵器の下敷きを使っての、
「プレートと地震の関係」のレクチャー。
なんで地震は起きるのか?を科学的に説明しました。
息子の宝物の深海魚の下敷き。
「きっときっと返してね。」
との約束で、どうしても幼稚園で必要と借りてきました。
最後に、
「地震に負けない!エイエイオー!」
を大きな声をだし、
「でんでらりゅうば」でクラスに帰りました。
本日、国土庁から通勤、通学の自粛の声があるなか、
通常保育を行った事に、ご不安のある方もいらっしゃると思います。
でも、
こんな明日からの準備の説明をする日を設けたかったのです。
ご理解を賜りたいと思います。
節電のため、プリント版の「かれいどすこ〜ぷ」は、発行しません。
もし、ウェブ環境がなくて、
私の声明に目を通したいというお友達がいたら、拡散してください。
みんながひとつの気持ちで、
明日が迎えられますように。
保護者同伴可能というルールから派生しての駐車問題がおきない事を望んでいます。
園で保護者が一同に会す機会は修了式までありませんので、
コメント欄を活用しましょう。
みんなではげましあう場にしたいと思っています。
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