年中児リトミック参観後記
年中さんのリトミック参観が終わりました。
リズムの記憶、反復やメロディーを再現する「ソルフェージュ」を最初に。
その後、ステップで、音符の時価を表現しています。
身体で、音符の長さを表すことは、みんなうちの子たちは身にしみているので、
何げないように見えますが、初めて体験する大人の人のリトミックも最近は外でやらせていただいているので、この価値をもっと伝えたいところです。
年長さんになったら、そのまま音符の長さに変わるのですが、年中さんまでは、わかりやすいように、動物の模倣でこれを表現しています。
年少さんのリトミックの大きな目標が、「生活の模倣」なので、
年中さんは、それに続く「自然の模倣」を取り上げています。
これは、リトミック界では、そうときまっているわけではなくて、
幼稚園教諭でもあり、リトミシャンでもある両方の私が思って設定していることです。
リトミックの指導のアイディアは、
「ダルクローズ」が残した言葉や理念を元に、
例えば「身体の楽器化」「内的聴覚」などに則した内容であれば、
リトミシャンごとに、自由な発想でオリジナリティを持って展開していっています。
リトミックにも、それぞれ大きな組織が国内でもあるので、
なになに支部というような名乗り方をしているところでは、流派のようなものもあるようですね。
私は、ダルクローズが創設したジュネーブの学校を元に国際的に組織されている「ダルクローズ協会」の日本支部と、日本の「ダルクローズ学会」の2つに所属していて、あと、流派としは、恩師の中館先生のグループの「アンサンブルユーリズミクス」の会員でもあります。
リトミックが自由なところもとても気に入って、続けているし、
皆さんにも知ってもらいたいとも思っているのは、
「正解」がないこと。
動きには、音符や音楽にそって正しく動くというのはあるけれど、
それができないからといって、バツではないと思うのです。
音楽を聴いて、それで、こう動きたかったら、
「ああ、よく表現できたね」
と褒めてあげたい。
そんなリトミックを思っています。
年中さんは、自然の模倣をするのに、「忍者」の修行をしています。
日本らしくて、ぴったりだと思って、
かなり長くやっていて、「皆伝書」まで発行しています。
その中にも学年ごとのカラーの工夫が生まれるので、
教えていても毎年違います。
今年は、方向の切り返し命でした。
良い発表ができたと思っています。
ひとりひとりが違ったこと。
そこがいい。
今年は、外での活動もたくさんやらせていただいて、
思うところがたくさんありました。
幼稚園でもらったアンテナで、
園児からもらったインスパイアで、
物語や音楽をつくって、
絵芝居にして発信する。
外で表現することで、
また幼稚園に環ってくる。
また、園児と一緒に演奏、上演する。
こんな輪廻、サイクルが見えてきている状況だということを、
年中さんの場で発表させていただきました。
小学校の「道徳」の時間に招かれたときには、
「ジャック」というキャラクターがうまれた幼稚園のこどもたちの背景についても、
レクチャーさせていただきました。
コドモの世界にいると、
そこに潜んでいるいろんなキャラクターが見えてきます。
ゲゲゲの世界、妖怪が見える水木一郎先生を目指しています。
こどもの気持ちをキャラクターに置き換えて、音楽をつける。
応援してくださいね。
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