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新泉小学校の皆さんへ

先日「楽団ぺとら」としてメンバーと伺った杉並区立新泉小学校の皆さんより、暖かい感想のお手紙が届きました。

ありがとうございます。

たくさんの質問もいただきましたので、こちらでお答えできるものには、挑戦してみようと思いました。

Q「どうして楽団ぺとらさんを始めたんですか?」
まりりんは、普段幼稚園で先生をしています。「歌えバンバン」「楽しいね」等、こどもたちに歌を通して勇気ややる気を教える歌をたくさん教えてきました。休み時間に好きな歌は?と訪ねると、アニメの曲ばかり。こどもたちがリラックスする時用の観賞用の歌があったらいいな、と思って自分でつくる事にしました。
幼稚園での日常からいろんなヒントがあるのですが、これは私しか記録して、外に発信する事ができない事だと思っています。毎日幼稚園の現場にいるコドモに近い場所にいること、家庭では普通のお母さんでもあるからです。
今は、こども向けばかりではなく、「コドモ心を持ったオトナ」の方むけにライブハウス等でも活動を続けています。

Q「つるさんへ  どうしてそんなに大きい音がでるのですか?」
つるさんの演奏の特徴として、マイクを通さなくても大きな音を出す事ができることはみんな認めていることです。もちろん小さい音も含めてコントロールをしていますが、出そうと思えば大きな音がだせるというのは、「巧い」「上手」の中に含まれる事だと思いますよ。どうして?という答えとしては、たくさん練習して、もう手の形もそうなっているからだと思います。握手した時、思ったでしょ。グローブみたいにおっきくなっているよ。

Q「東京ドームで公演した事はないんですか?」
「ぺとら」としては、公園での野外コンサート、「こどもの城」でこどもを対象としての公演。ライブハウスで、「コドモの心をもったオトナ向け」のライブを行っています。つるさんは、プロのミュージシャンとして、いろんなところで演奏した事があるんだよ。きんど〜さんは、古楽の専門家なので、とてもかわったところで演奏をした経験だったら自慢できそうです。古楽というのは、モーツァルト等のクラシック音楽の時代よりももっと前の時代の音楽の事を指していいます。楽器もまだそんなに発達していなくて強弱や調の変化に対応していない時代の音楽は、素朴で味わいがあって、そして、まだいろんな音楽の決まりごとが発達していない時代なので自由な魅力があります。正確な資料もあまり残っていないの足りない部分を想像で補う楽しみもあります。そんな訳で、自由な発想なコンサートが多く、堅苦しくない雰囲気なのですよ。詳しくは、それぞれのHPをみてくださいね。

Q「つるさんは、本当に43年前は妖怪だったのですか?」
つるさんがとっても尊敬している「渡辺亮」さんは、パーカッショニストで妖怪研究家なんです。だから、自然と妖怪について普段から考えているみたいです。
この前は、43年前に妖怪から人間になったって言っていたよね。
人間にはもともと人間だった人間と、もともとは妖怪だったけれど、後から人間にしてもらえた人がいるそうです。「見えないけどいる」ものの世界を考えると、いろんな想像力がわいてくるよね。
そうゆうのは、きっとウソじゃないんじゃないかなぁ。
ちなみにライブ会場によって、毎回少しずつ変わっていくので、楽しいよ。連載のようなものです。
もし、また「ぺとら」を観る機会があったら、楽しみにしていてください。

Q「まりりんへ どうしてそんなにピアノが上手になったんですか?」
まりりんよりピアノが上手な人はたくさんいるよ。例えばピアニストとかね。私の専門は、リトミックで、音大ではそれを専攻していました。
きっと、演奏前に、「嵐」やアイドルの曲をなんでもピアノで弾いていたのを見てびっくりしたのかもしれないね。
私は、音楽一家に育ったので、小さい時からピアノがおもちゃがわりだったのです。絶対音感があるので、耳で聴いた曲をなんでもすぐピアノで弾く事ができます。これはとっても便利なんだけど、だから反対に、コツコツと難しい指づかいの練習をするのは苦手です。ピアノはいろんな弾き方があるからね。音楽で一番楽しいのは、何といっても合奏です。一人で弾くよりは、仲間と演奏する方が絶対に面白いです。(特に自分で作曲した曲だと最高だね。)新泉小学校の皆さんでピアノをがんばっている人がいたら、ぜひ、合奏をしてみてくださいね。

Q「つるさんは本当に化け物なんですか?」
ちゃんと人間として生活をしているみたいですよ。
ただ、ほとんどテレビをみていないので、みんなが知っている事を知らない事が多いですね。
ところで、「化け物」というのは、どこで知ったのかなぁ?

Q「屋根裏マンって本当にいるんですか?絵を書いたのは誰ですか?」
屋根裏マンのお話とキャラクターは、まりりんが考えました。でも、屋根裏マンが出すような、誰もいない筈なのに天井の上の方から音が聞こえるという経験は、本当にあります。不思議ですね。絵は、ぺとらの4人目のメンバーの「きょん」さんという画家さんが担当しています。

Q「どうしてつるさんはそんなに手が固いんですか?」
これはきっと握手をした時に感じたんでしょうね。つるさんはパーカッショニストですが、ときどき同じパーカッショニスト同士で握手をするときに、お互いに手の堅さを感じたりするそうです。一日に何時間も激しく太鼓を叩くので、手の形が進化しているのでしょうね。叩きすぎで、手の調子が悪くなる事もあるそうです。パンデイロや太鼓を練習するために、昔は山奥にいってたき火をしてキャンプをしたそうです。今の若いかっこいいミュージシャンがエアコンのあるスタジオで練習をしているのを贅沢!と思ったりもするそうですよ。パンデイロは、パソコンのyoutubeという無料で見られる動画サイトで「小澤敏也 パンデイロウェブレッスン」として叩き方を紹介しています。新泉小学校でたくさん演奏した「ジェンベ」というアフリカの太鼓は、「こどもの城」で「ジェンベワークショップ」を時々開講していますので、興味があったら調べてみてくださいね。

Q「きんど〜さんは世界の楽器を知っているんですか?」
きんど〜さんこと、近藤治夫さんは、古楽演奏家でバクパイプ作家です。ヨーロッパの田舎にある楽器の工房を自分で車を運転してまわったくらい、古いヨーロッパの楽器には詳しいですよ。バグパイプや笛の事をよく知っています。世界は広いし、「楽器博士」になる事が目的ではないので、知っていることよりも、演奏したりしくみを理解する事を大事に思っていると思いますよ。バグパイプは、世界中の広い地域にたくさんあって、きんど〜さんは古今東西のバグパイプやそれぞれの違う専門分野のバグパイプ奏者(例えば英国のハイランドバグパイプやブルガリアのガイダ、フランスのミュゼット等)を集めて「ブリューゲルバンド」という活動もしています。もし興味があれば、10/11に「ロバの音楽座」のロバハウスの「古楽市場」で演奏もするそうなので、ロバのHPをチェックしてみてくださいね。まりりんも行く予定です。

これらの質問の他、感想もたくさんありました。
「きんど〜」さんに関しては、すごい!の意見が多かったです。
口琴があんなに小さいのに音が多彩でびっくりしたみたいですね。
口琴は、世界中にいろんな種類があって、日本でもアイヌの人々が固有の種類を持っています。夏休みの自由研究にしてみるのもいいですね。

では、感想もご紹介しますね。

・「屋根裏マン」が勉強や宿題をやってくれるところが好きです。
・私はこんなおもしろい音楽ははじめて聴きました。
・僕は「ぺとらさん」の音楽を聴いて改めて音楽が好きになりました。
・僕も体の中に楽器を持っています。それはボイスパーカッションです。
・「どうして野菜の中に茄子があるんだろう?」という(「素朴な疑問」という歌に採用してはというご提案)のはどうでしょうか?
・今回は1時間しかなかったけれど、もっとずっと聴いていたいです。


・あのスクリーンの画のお話の続きが知りたいです。
「ぺとら」のHPの中の「お話ライブ」というところにあらすじが紹介してあります。
よろしければご参照ください。
http://web.mac.com/butanomaririn/petora/お話ライブ.html

・特に弓矢をつかった楽器が不思議でした。
ブラジルの楽器「ビリンバウ」です。昔、ブラジルに労働力として連れてこられた黒人の人たちは、太鼓や楽器の演奏がとても上手でした。でも、働くために連れてきたのだから、そんな遊びをされてはたまらないと、当時ブラジルを支配していた人たちがこれを禁止したのです。黒人の人たちは、太鼓で電話のように連絡をとりあう事もできたので、安全上の事もあったのでしょうね。それで、楽器には見えないように、また楽器が与えられなかったので自分たちで工夫した楽器のひとつが「ビリンバウ」らしいです。アフリカにもルーツはあるのですが、ブラジルのものは音程も変えられてより楽器らしいです。同じく、武術を禁じられた黒人たちが、カモフラージュとして「ダンス」のように見せかけた「カポエイラ」というブラジル柔術の伴奏として使用される事が今でも多いです。

つるさんがビリンバウを演奏しているyoutubeもたくさんありますので興味があったら見てみてくださいね。(小澤敏也 ビリンバウ で検索)
シンプルな楽器だけあって、演奏する人によって、全く音色が違うのも興味深いです。きんど〜さんの「口琴」もそうですが、このようにビョ〜ンと出ている音以外の音がでる事を「倍音」といいます。モンゴルでは、この方法で一度に「二つの声を出す」ことで歌をうたう「ホーミー」というものもあるんですよ。つるさんは、「ホーミー」も意外と上手なので、いつか「ぺとら」のライブに来る機会があったら聴いてみてくださいね。

・僕は咳がひどくて休みで見られなくて残念でした。また来てください。


最後にご紹介したこの文章に私は心打たれました。

大人の事情としてはね。
保健のG先生が、私とつるさんが行っている「ワークショップ」活動のひとつ、「リトミックワークショップ」に参加してくださった事がきっかけで、想像力を働かせてくださって、
「この人たちが楽団としてコンサートをしたらどんななのだろう?私たちの学校に呼んだらどうだろう?」
と、思ってくださって、それを校長先生はじめ周りの先生方に説明をしてくださって、ご理解を得てというプロセスがあって、実現したんですね。

そうゆう大人の事情を全部すっとばして、
「また来てください。」
って、言ってもらえる。

きっと、私たち「ぺとら」の話題が、その後、学校でも会話の中で登場したのではないでしょうか?
それで、その子は、素朴に、「あぁ、見たかった。また来てほしい。」
って、普通に思って、それを手紙に書いてくれたんだね。

テレビに出ている芸能人じゃなくて、
あんまし有名じゃないから、
ちょっと頼んだら来てくれるんじゃないかなぁ?
まりりんが幼稚園休めたら、また来れるんじゃないの?

って、身近な存在に感じてもらえた事が嬉しかったです。


公演をご依頼いただいただけではなくて、
こんな風にまとめの活動までしてくださって感激しています。

11/11は、夜ですが、新泉小学校のお近くでつるさん主催のイベントがあり、まりりんにも小さな出番があるようです。「ぺとら」の曲はやりませんが、開場から開演までの1時間は、つるさんとのゆっくりお話タイムがあります。

12/4は、遠いですが、昼のお子様向けの「絵芝居」の公演、夜の演奏たっぷりの公演があります。家族全員で楽しんでいただけるように、昼の部はお子様無料、大人千円、夜も格安の1500円で興行します。これは、私自身が「子連れでライブに行く」体験をしてきて、経済的に辛いなぁ、と感じたこと、子供が複数いるご家庭が、頭数だけチケットを買うのは大変!との声を受けての事です。作品や演奏も大事にしていますが、企画や子育ての場も親の自分の経験を踏まえて発信していきたいと思っています。

保育者の立場として、「いまどきの紙芝居」の活動にも参加しています。私なりの方法での「読み聞かせ」の手段も、今後も研究していこうと思っています。「ぺとら」のHPより、「紙芝居ing」のサイトにもリンクされていますので、「ぺとら」以外でもまたお目にかかる機会があれば幸いです。
http://kamishibaing.web.fc2.com/

また、「リトミックワークショップ」「楽器づくり講座」「ブラジリアンパーカッションワークショップ」「サンバ講座」などをパーカッショニスト小澤敏也、リトミック指導者まりりんとしても継続していっています。10/24には、青山祭りを兼ねた「BOSSA AOYAMA 2010」にて、青山高校で「ブラジリアンパーカッションWS」も開催します。
http://www.bossa-aoyama.jp/


本業の幼稚園でのリトミックの方でも、市の親子広場(子育て支援)の活動として、2歳時を中心とした未就園児のオープンクラスも開講しています。こちらは、在住場所は問いませんし、予約不要で、1回ごとのクラス設定となっています。ご興味があれば、お問い合わせください。(ひと家族300円)


今回、一番「ぺとら」として伝えたかったこと。

「音楽は楽しい」
「いろんな音楽の世界があって、それぞれの達人がいるよ」
「達人は、その道に秀でているけれど、その他の音楽の分野は仲間が助け合っているよ」

3人の専門分野が違うからこそ、
こどもたちの心に響いたのだと確信を持っています。

「みんな違ってみんないい」は、
私の勤務園の今のテーマでもあります。

新泉小学校の皆さん、
いつかまた会いましょうね。

素敵なお手紙をありがとうございました。

校長先生はじめ、先生方。
素晴らしいご指導に感謝いたします。

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コメント

感動しました〜〜☆
子どもたちの感想、とっても嬉しいですね。
茄子の疑問を書いた子は、茄子が嫌いなんでしょうか?
それとも好きなんでしょうか?
可愛いなぁ〜〜(o^o^o)

新泉小学校の子どもたちは、
こんなおもしろい音楽を聴けてよかったね。
子どもたちは、素敵な大人にどんどん会って、
素敵な大人になって欲しいですね。

ぺとらの皆さん、オツカレサマでした。
とっても良いことをしましたね☆
お手伝いができて嬉しいです。

投稿: きょん | 2010年10月 2日 (土) 23時03分

新泉小学校
とっても良い学校でした。
校長先生がとっても素敵な女性でした。
あんな教師になりたいとあこがれます。

きょんさんの絵、
もっといろんなパターンをお見せしたかったんだけど、
45分授業の中という制約で時間的に2曲のみでした。
「屋根裏マン」
「恋の予感」

放課後の地域懇談会では、かなり紹介できました。
とても素敵な経験になりました。

投稿: まり | 2010年10月 3日 (日) 08時30分

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