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パンダ「くじらになって泳げ」

GWなのですが、予定がなかったので、
息子パンダと近所の市営プールに行く事に。

ついでに、通り道の「スープ屋ヒュッゲ&コラソンレコード」に最後のあがきで「紙芝居ing 」のチラシを置かせていただきに寄りました。

市営プールは、ガラガラ。
お爺ちゃん&お婆ちゃんが孫を預かりがてら市営プールに来てみたべ。
みたいな取り合わせ多し。
息子と受付で「男女更衣室」に分かれて、
その孫のちっこいのと、熟したかさばるのをよけてよけて10円ロッカーに辿り着き、バッグをあけて着替え開始。セパレートのタンキニ水着の上を着用した後、バッグのどこを探しても下のパンツがない!

忘れたべ。

どぉしよう???

上がタンキニ、下がGパンという間抜けな絵図らで、プール入り口から息子の名前を連呼する。

「パンダ~!パンダ~~!」

応答なし。


奴は朝からはりきって、寝間着からいきなり水着をはいてからズボンに着替えたくらいなので、当然、速攻でin the プールに間違いない。


仕方がないので、とりあえずその間抜けルックから、上にTシャツを着込んで、再び受け付けに戻ります。

正直に打ち明けます。


「あの。水着を忘れてしまった事に、受付を通過してから気付きましてですね。息子と来たんですけれど、その事を連絡したいのですが。」

受付のお姉さんは、まるで、私が眼鏡を探しているのに眼鏡を頭の上にのせている間抜けを見るような顔をして見ているので、解説をつけ加えます。


「あ、この上の水着は持っていたんですけど。下の部分のみを忘れたわけです。水泳帽はちゃんと持参したんですけどね。」
自虐的、つけ加え。

しばらくして、お姉さんはもう泳ぎまくってビショビショになった息子パンダを連行してきてくれました。


私としては、もう、今日は自分は泳がないで別室の見学スペースあたりで携帯をいじりながら待っていたい気分です。そこのプールは小学4年生以上なら、こどもだけでも入館可能らしく、条件的には大丈夫です。


「あのさ。ママね。自分でもバカだなぁ、ってもう反省しているんだけどね。実は水着のパンツを忘れてしまってね。プールに入れないのね。だから、今日はできれば見学室で待ってるね。もしだめなら、ママがお家まで水着を取りにいってくるのを待っていて欲しいんだけど。」

受付のお姉さんが見守っているので、できるだけ丁寧に説明したんだけどね。オーラで、「もう泳ぎたくねぇんだよ!」を伝えたつもりでした。

パンダは、
「じゃ、俺、ママが家に取りに帰ってまたここに来るまで待ってる。ママがいないと俺ダメだから。」
と、しゃあしゃあとぬかし、最後まで言わないうちに、
「じゃね」
と、またドボンと水の中に入っていきました。

受付のお姉さんに、
「それじゃあ、急いでいってまいりますので、息子をよろしくおねがいいたします。」
と、丁寧にお辞儀をすると、ワタクシ、人格豹変!

「ふざけんじゃねぇ!」オーラをまき散らしながら、帰宅。水着とる。プール直行。

プンプン怒りをまき散らしながら、市民体育館の階段を昇ると、
再び、人格豹変。

おっとりと、受付のお姉さんに、
「お騒がせいたしました。息子がお世話になりました。」
と、深々と頭を下げ、着替えをすますと、プールサイドに向かいました。


すると、早速「ライフセーバー」のお兄さんが、
「お、お母さん、帰ってきたぞ。こんにちは。」
なんて、挨拶してくださった他、
何人かの関係者が総出で息子を見守ってくださった事が解り、赤面。

それも、ただの業務連絡ではなく、
息子パンダが言いふらした結果だと解り、静かに激怒。


息子よ。
どうしてお前はこうなんだ。

あんたがカツオになればなるほど、ママはサザエさんが間抜けになったバージョンに見られてしまうだよ。


それで、もう恥ずかしいので、ワタクシもゴーグルをかけ、水の中に身を沈めてしまいました。

すると。

「さっ。やろっか」
と、息子パンダも潜水し。

「ママ、今日はね。親子クジラのイメージでね。俺が潜水しながら静かに泳ぐから、ママは横でなんにもしないでただ泳いでいてくれ。で、何も教えないで、俺が何か頼んだ時だけ助けてくれ。」

あぁ、そうかい。
クジラだから、しゃべっちゃいけないのだね。
了解だよ。
それかよ。


それで、親子くじらごっこを延々として、
一度だけ、パンダのゴーグルがゆるんだのを直して、
後はひたすら寄り添って泳ぎ続けました。


息子は10メートルしか泳げません。
でも、潜水は得意です。
奇麗に10メートルの線で立ってしまいます。
でも、水中で宙返りや、逆立ちや、仰向けになることさえできて、
イルカのように急にジャンプしたりもしています。


でも、おかしいのはパンダだけではないようで、
まわりの同じ歳くらいの少年たちは皆、わけわからん泳ぎを満喫しているようでした。
そして、時々、ぶつかります。
すると、
「ソーリー」と、英語で言うのが流儀らしいです。

よその小学生とは英語なのでしょうか?
謎です。


「パパとプールに行くと、いろいろ教えたがるのが嫌なんだ。それは学校のプールでもやるからね。俺は、自由がやりたいんだ。」


息子よ。
どうぞ、その自由とやらをひとりで勝手にやっておくれよ。
ママはもうおつきあいでクタクタだ。


自転車での帰り道、恩着せがましく言いました。

「今度は、ママのおつきあいで、100円ショップに寄り道するよ。」
息子は買い物につき合うのが大嫌いなので、
ちょっと交換条件っぽく、納得させたものの、
私が商品があれこれ手にとってみているのをため息ついているので、
早々に終わらし、レジに並びました。

いつもの半分くらいの時間で買い物を即決したので、いろいろ心残りがでてきます。

「パンダ、あんたのおやつもっと予備を買っておこうか?パンダのイラストのチョコレート「ヤンヤン」が今日は置いてなかったね。品切れかね。あ、ビスコも今日は大きいサイズの方が売ってるね。イチゴ味のビスコは、今日はないね。」

さんざんしゃべったのに、返事がないので振り向くと、パンダがいない!

顔まっ赤。(わたし)

ひとりごと、ひとり芝居しちゃったよ。

あいつ、どこに行きやがった???

レジの向こうの袋づめコーナーで、口笛なんか吹いちゃってる。


なんだよ、なんだよ、なんだよぉ~~~。

今日は、お姉ちゃんもパパも出かけているので、お昼はパンダと二人ですませました。話題はパンダ得意の、「もし俺が将来お金持ちになったらシリーズ」です。


「ママ、俺、将来大人になったらサ。
大人になってもサ。
もし、ママの布団に入りたくなったらどうしよう?

俺がお金持ちになって、お金をあげたら、
大人になってもママの布団に入ってもいい?」

息子よ。
君が大人になって一緒に布団に入りたいのは、
きっとママじゃないと思うよ。


それに、お金をあげて一緒に布団に入るのは犯罪だよ。


うまく説明できなくて、
そばをすする、五月晴れの昼さがり。


「われは けふ くじらになりにけり」

**************************
ふと、
思い出した卒園したお母様のこと。


フレアースカートに巻き毛のよく似合う、
清楚で品のあるママでした。

上、二人のお嬢さん。
ほぼノーミスで、問題なく卒園していきました。
口からでる言葉はお花のよう。
素敵な姉妹に、こぼれる幸せファミリー。


数年後。
やんちゃでハチャメチャな息子が生まれ、あっという間に入園してきました。


あのファミリーにあるまじきことに、
さっそく「絵本バック」を忘れて登園してきた息子。
お花ママに、命令するように、
「家に帰って持って来て!」
と、言い放ちました。

お花ママは、表情を変えず、
「ふざけるな」
と、言い、ヒラリと去っていきました。


息子は、ニヤリとして、
「やっぱダメかぁ。」
と、先生たちに同意を求めるのでした。


************************

男の子を産んでしまったばかりに、

なんだか路線が変わってしまうというのは、

やっぱり「ある ある」な事なのでしょうか?


簡単なケーキなんかの手作りおやつを作るのが好きな私ですが、
息子パンダの最近のお気に入りの「おやつ」は。


「鶏の唐揚げ」です。


なんだか、もう、いろ~んな事がガラガラとくずれてくなぁ~~。(涙)

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