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放浪楽師から職人応援へ

Img_3077 日曜日の狭山市立博物館にいってきました。

http://www21.cds.ne.jp/~komazawa/index.html

ジョングルール・ボン・ミュジシャンのスライドを駆使したレクチャーコンサートです。

テーマは「放浪楽師」。中世ヨーロッパに各地を放浪しながら音楽を奏でていたジョングルールと呼ばれる放浪楽師に焦点をあてたものです。

私はあまり歴史に詳しくないのですが、同じ時期に同じように各地の宮廷に使えながら放浪していた「トゥルバトゥール」というのも存在していましたが彼らはパトロンがいたわけです。イメージでいうと、映画「ロミオとジュリエット」にでてくるのは、「トゥルバトゥール」で、ディズニーの「ノートルダムの鐘」にでてくるのは「ジョングルール」なのではないでしょうか?

ジョングルールは、街や村の広場、居酒屋、お祭りの場を渡り歩きながら、人々を音楽やパフォーマンスで楽しませて「投げ銭」を稼いでいました。丁度「ハーメルンの笛吹き」にある挿絵のように・・・
そんな彼らの音楽は、教会や宮廷で奏でられていた音楽とは違い、庶民・民衆のエネルギーに溢れたダイナミックなものでした。なかには、卑猥な内容を持ったハチャメチャな歌もあったようで、独特の味わいがあります。

レクチャーコンサートでは、バグパイプやリコーダー、ハープに各種打楽器をとりそろえ、休憩時間には古楽器に対する聴衆の皆さんの質問コーナーもありました。

今回は小4の娘も同行しました。丁度バグパイプとか、いろんな楽器に触れるチャンスがあった時期だったので、それが歴史のあるものだという事を親子で学習するチャンスと思ったのです。

学校にまかせておくとね。バグパイプ=スコットランドで男スカートで、みたいな先入観をもって教えられてしまうじゃないですか。

でも、古楽器は、古い楽器ではなくて、古くからある楽器と思うわけです。古くからずっと作成する技術は途絶えることがなかった。

ピアノだって、新しい楽器としてメジャーだけど、ピアノにおけるクロマニヨン人のチェンバロや、ネアンデルタール人のハープシコードだって、今も演奏者もいれば売ってるメーカーもあるのです。(○○人って表現を使ったのは、祖先ではないと思ったからです。)

ティラノサウルスは、スピノサウルスがでてきて、あぁと思った。そんな感じなのではないでしょうか?(だって、Tレックスは寒さに弱い弱点があったけど、スピノは温度調節ができる背中のピロピロがあったでしょ。そうゆう機能的な優位があったのではないかと・・・スミマセン、いかにも幼稚園的例えでした。)

「匠」の技術。職人は凄いのです。人間の造ったものは、必ずもう一度造ることができるのだなぁ。と、レクチャーで無造作に並べられた楽器たちを眺めて思いました。

先日の吉祥寺のライブハウスで出合った、職人さん。

http://homepage2.nifty.com/organ_pipe/

なんと、手回しならぬ全自動オルガンパイプを手作りしています。

スケッチブック片手に筆談をしているパフォーマンスでした。

頑張れ!古今東西の職人さん!

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