リトミックを考えた人
リトミックを考えた人の事です。
エミール・ジャック・ダルクローズ。本当はただのエミール・ジャックだったらしいのですが、そんな人は山ほどいるため、ハクをつけるためダルクローズをつけたと聞きました。
私は92年にダルクローズの生まれ故郷のジュネーヴで行われたリトミック世界大会に日本チームの一員として参加した事があるのですが、街の通りの名前にもダルクローズ通りもあるし、ダルクローズ音楽学校も街のシンボル的存在。お墓まいりも果たしてきました。
ダルクローズはもともと作曲家でこどもたちに自作の曲を指導するのに何か良い方法をいうことで、「時間と空間」を意識した音楽と連動した筋肉運動を考案したといわれています。
彼が生きた時代は19世紀後半から20世紀はじめ。ダルクローズ音楽学校にはかつて直接ダルクローズに教えをうけた老婦人たちがご健在で、通訳を介してでしたが、ダルクローズの息使いを感じる経験もしました。
このご婦人方は、そろって「マドモアゼル」うっかり、「マダ~ム」というと、ピシャンといさめられるらしい。。。そんなエピソードもありました。
時代的に今まで貴族の専門であった音楽が庶民におりてきて、庶民のための音楽教育が必要になって生まれたのがリトミックなので、元来自由なものなのです。
実際ジュネーブで例のマドモアゼル方の講義をうけて「4拍子のリトミックのとりかたも、ダルクローズ本人もかわってきていてね。」という話が印象的でした。
「からだを通して音楽を学ぶ」事を経験することで、他の何かがかわるのです。リトミックそのものが最終目的ではないように思っています。
私のリトミックの教え方も、このジュネーヴ体験でかなり自由になりました。リトミックを通して楽しい子供ライフがおくれ、大人になっても音楽が好きになる事ができる引き出しを もつのが今の私のねらいです。
以下次号
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